高級クリーニング店直伝!ダウンジャケットの正しい片づけ方|2025年4月3日放送回まとめ
寒い冬に大活躍するダウンジャケット。春を迎え、そろそろ片づけようと思っている方も多いのではないでしょうか。でも、間違った方法でしまうと、次のシーズンにはぺたんこになっていたり、羽毛がダマになっていたりすることがあります。2025年4月3日放送のNHK「あさイチ」では、高級ダウンクリーニング店の長谷川寿年さんが、ふんわりとした状態を保つための正しい片づけ方を丁寧に紹介しました。この記事では、番組の内容をすべて反映しながら、家庭でできるダウンのしまい方をわかりやすくまとめます。
ダウン片づけの基本は「もむ・干す・収納する」
ダウンジャケットを正しく片づけるためには、「もむ・干す・収納する」という3つの手順を順番どおりに行うことが大切です。この順番を守るだけで、ぺたんこにならず、ふんわりとした状態をキープできます。
まず最初のステップは「もむ」です。ダウンの中の羽毛は、日々の着用で湿気を含み、つぶれてしまいます。いきなり干すよりも、その前に両手でもみほぐすことで羽毛が広がりやすくなります。羽毛は繊細なので、力を入れすぎずに、やさしく押しながら全体を均一にもむのがコツです。袖口やフードの中、背中の中心など、羽毛がかたまりやすい部分はとくにていねいに扱います。
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両手で表面を押しながら、空気を含ませるようにもむ
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羽毛のかたまりを手でほぐし、偏りを整える
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やりすぎず、1~2分ほどの軽いもみほぐしでOK
次のステップは「干す」です。湿気を完全に取り除くことで、カビやにおいを防ぎ、ダウンのふくらみを保つことができます。風通しの良い日陰でじっくりと時間をかけて干すのが基本ですが、家庭の状況に応じて以下のような方法も有効です。
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厚みのある太めのハンガーにかけて吊るす
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風が通る室内やベランダの陰で2日程度陰干しする
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布団乾燥機を使えば短時間で中までしっかり乾く
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コインランドリーなどの乾燥機を使う場合は「低温モード」に設定する
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乾燥機を使用する際は、洗濯表示を必ず確認する
特に重要なのが「乾かしすぎないこと」と「高温を避けること」です。羽毛は熱に弱いため、設定温度を守らないと傷む原因になります。また、干している途中に1〜2回ダウン全体を軽く振ると、羽毛に空気が入りやすくなります。
最後のステップは「収納する」です。せっかくふんわりと仕上がったダウンも、しまい方を間違えるとすぐにつぶれてしまいます。保管する際には、以下のような点に注意しましょう。
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ビニールカバーは必ず外す。通気性が悪く湿気がこもるため、カビの原因になります
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通気性の良い不織布カバーに入れて保管するのがベスト
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ハンガーに吊るしたまま収納すると、型崩れを防ぎやすい
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クローゼット内の上に物を置かないようにする
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除湿剤を設置して湿気対策を行う
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定期的にクローゼットを開けて換気することも忘れずに
このように、「もむ・干す・収納する」というシンプルな3ステップを守るだけで、翌シーズンに出したときもふんわりとした着心地を保つことができます。ダウンはデリケートな衣類ですが、正しく扱えば長く愛用できます。春の片づけのタイミングで、ていねいに手をかけてあげることが大切です。
まずは「もむ」ことで羽毛をほぐす
ダウンジャケットをしまう前の最初のステップが「もむ」です。ダウンの中に入っている羽毛は、着用中に汗や湿気を吸ってぺたんこになりやすく、そのまま保管すると次のシーズンにふくらみが戻らなくなることがあります。そこで、まず軽く全体をもみほぐしておくことで、羽毛が再び空気を取り込みやすくなり、本来のふんわり感が復活します。
この「もむ」作業は特別な道具を使わなくても、両手で丁寧に行うだけで十分です。表面を大きく包み込むようにして、やさしく圧をかけながら羽毛を動かすようにします。ポイントは以下の通りです。
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力を入れすぎないこと:強く押すと羽毛がつぶれてしまいます。指先ではなく、手のひら全体を使って押さえるようにします。
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表面をつまむようにして全体をほぐす:とくに背中や肩、フード部分など羽毛が偏りやすいところを重点的に。
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時間をかけすぎなくて大丈夫:1~2分ほどの作業でも十分ふくらみが戻ります。
このひと手間をかけるだけで、ダウンの質感が大きく変わります。しっかりもんで羽毛のかたまりをほどいておくと、次の作業である「干す」の効果も高まります。見た目ではわからない中の湿気やムラも整えることができるので、しまう前の習慣として取り入れておきたい大切な作業です。
次に「干す」で湿気をしっかりとばす
ダウンジャケットをしまう前に欠かせないのが「干す」という作業です。ダウンの大敵は湿気です。目に見えない汗や湿気が羽毛に残ったまま保管してしまうと、カビやにおいの原因になり、ダウンの劣化を早めてしまいます。しっかりと乾燥させることが、次のシーズンもふんわり快適に着るための重要なポイントです。
干し方にもいくつかの方法がありますが、どの方法でも共通して大切なのは「通気性」と「優しさ」です。以下に代表的な方法を紹介します。
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陰干しをする:直射日光は生地を傷める原因になるため、日陰で風通しの良い場所を選びます。2日ほどかけてじっくり干すことで、羽毛の奥の湿気までしっかり取り除けます。風がよく通るベランダや窓際がおすすめです。
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太めのハンガーを使う:細いハンガーだと重みによって形が崩れたり、肩に跡がついたりすることがあります。肩幅に合った厚みのあるハンガーを使うと、型崩れを防ぎながらきれいに干すことができます。
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布団乾燥機を使う:天候に左右されず、短時間でしっかり乾かしたいときに便利です。布団用のカバーや袋にダウンを入れて乾燥させると、温風が全体に行き渡り、ふんわり感も戻りやすくなります。
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ランドリー乾燥を使う場合は「低温モード」で:コインランドリーや家庭用の乾燥機を使うときは、必ず洗濯表示を確認し、「低温」設定で行うことが大切です。高温で回すと、羽毛が縮れたり、劣化したりして、元に戻らなくなるおそれがあります。
乾燥機を使う場合には、洗濯タグをしっかり確認してから使用しましょう。羽毛の種類やダウンの構造によっては、乾燥機が使用できないものもあります。無理に乾かすのではなく、羽毛を守りながら自然な形で水分を飛ばすことが大切です。
また、干している途中で1〜2回、軽く振ったり、手でもみ直したりすると、羽毛に空気が入りやすくなり、よりふんわり仕上がります。この「干す」というステップを丁寧に行うことで、次の「収納する」作業もスムーズに進めることができます。
最後に「収納する」ときの工夫でふんわりキープ
ダウンジャケットをしっかり乾燥させたら、いよいよ最後の工程である「収納」です。ここでの工夫しだいで、ふんわり感を保ったまま、きれいな状態で次のシーズンまで保管することができます。湿気や圧力による型崩れを防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。
まず大切なのが、ビニールカバーを外すことです。クリーニングから戻ってきたときについているビニール袋は、一見そのまま使えそうに見えますが、実は通気性がほとんどありません。そのため湿気がこもりやすく、カビの原因になります。代わりに、不織布などの通気性の良いカバーに取り替えることで、湿気を逃がしながらホコリから守ることができます。
次に注意したいのが、収納場所の「圧力」です。ダウンの上に他の服や物を重ねて置いてしまうと、羽毛が押しつぶされてふんわり感がなくなってしまいます。クローゼット内に余裕を持たせて、上からの重みがかからないようにすることがとても大切です。
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ハンガーで吊るして収納するのが理想的
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たたんでしまうと、羽毛に折りジワや圧力が加わる
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クローゼットの中でスペースを確保し、他の服と密着させない
ハンガーに吊るす収納が最もおすすめです。肩幅の合った太めのハンガーを使えば、型崩れも防げて、見た目も整います。また、たたんで引き出しに入れる場合は、上に何も置かないようにし、たたみジワがつかないように注意します。
最後に忘れてはいけないのが湿気対策です。クローゼットの中は密閉されていることが多いため、湿気がこもりやすくなります。除湿剤を設置し、月に1回は扉を開けて換気をしましょう。とくに梅雨時期など湿度が高くなる季節には、こまめなチェックと交換が必要です。
このように、「収納する」工程でも細かい気配りを重ねることで、ダウンジャケットの品質をしっかり守ることができます。ちょっとした手間が、次の冬の快適さに直結する大切な作業です。
ダウンを取り出すときのポイントも忘れずに
丁寧にしまったダウンジャケットも、取り出すときのひと手間でより快適に、ふんわりとした着心地に戻すことができます。次のシーズンに気持ちよく使うためには、取り出すタイミングやケアの仕方も大切です。
まず、取り出す日は天気の良い「晴れの日」を選ぶことがポイントです。湿度の高い雨の日や曇りの日にクローゼットを開けると、ダウンが余分な湿気を吸ってしまう可能性があります。乾いた空気の日に取り出すことで、中にこもった湿気も自然と抜けていきます。
取り出したあとは、すぐに着用せずに風通しの良い場所で陰干しするのが理想です。長くしまわれていたダウンは、中の羽毛が押しつぶされていたり、こもったにおいが残っていることもあります。直射日光は避け、風が通る室内や日陰のベランダで数時間ほど干すと、通気が促されてにおいも取れ、羽毛も徐々にふくらみを取り戻していきます。
さらに効果的なのが、軽くたたいて空気を含ませる作業です。ダウンを上下に持って軽くふるったり、手のひらで全体をぽんぽんと叩くことで、中の羽毛に空気が入り、ふっくらとした状態に戻ります。特にフードや袖の先、肩まわりなどは、収納時にぺたんこになりやすい部分なので、念入りに行うと効果的です。
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晴れた日にクローゼットから出す
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風通しの良い場所で2〜3時間陰干しする
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全体を軽くたたいて、羽毛に空気を含ませる
この一連の流れを行うことで、ダウンのふくらみや快適さがしっかり戻り、新品のような着心地で冬を迎えることができます。しまうときだけでなく、取り出すときの丁寧なケアも、ダウンを長持ちさせる秘訣です。
まとめ
今回の「あさイチ」では、高級ダウンクリーニング店の長谷川寿年さんが、家庭でもできるダウンジャケットの正しいしまい方を詳しく教えてくれました。「もむ」「干す」「収納する」の3ステップをしっかり守ることで、ダウンのふくらみを保ちながら、カビや臭いを防ぐことができます。どれも特別な道具を使わずにできる方法ばかりなので、すぐに実践できます。春の片づけのタイミングで、ダウンも正しくしまって、次の冬も気持ちよく着られるようにしましょう。
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