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【あさイチ】40代女性の約4割が経験!?尿もれ改善法と受診の目安(2025年9月4日放送)

あさイチ

「健康特集 尿もれを徹底解説」

2025年9月4日の「あさイチ」では、健康コーナーで「尿もれ」が特集されました。多くの人が抱えるけれど、人には相談しづらいこの悩み。特に女性に多く見られ、40代以降では約4割の人が経験していると言われています。番組では医師の山中克郎さんが、尿もれの種類や原因、改善方法を丁寧に紹介しました。今回はその内容をさらに詳しく解説します。

尿もれの種類と原因

尿もれは大きく2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った対策が選べます。

種類 症状 主な原因 特徴
腹圧性尿失禁 咳・くしゃみ・笑う・運動などでお腹に力が入ったときに尿が漏れる 出産や加齢による骨盤底筋のゆるみ 体に圧がかかると尿道を閉じる力が弱くなる
切迫性尿失禁 突然の強い尿意でトイレに間に合わない 膀胱が過敏に収縮、神経の異常、生活習慣 頻尿になりやすく、夜中に何度もトイレに起きることも

腹圧性は「筋肉のゆるみ」、切迫性は「膀胱の過敏さ」が関係している点が大きな違いです。

自宅でできる改善法

番組では、誰でも取り入れられる簡単なトレーニングが紹介されました。特別な器具や高額な費用は一切必要なく、日々の暮らしの中に自然と組み込めることが大きな魅力です。忙しい人でもすきま時間で実践できるため、続けやすい点がポイントとされました。

骨盤底筋トレーニング(腹圧性に効果的)

この方法は、咳やくしゃみのときに尿が漏れてしまう腹圧性尿失禁に特に効果的です。やり方はとてもシンプル。

  1. 仰向けに寝て膝を立てる

  2. 膣や肛門を意識してぎゅっと締める

  3. そのまま数秒間キープし、ゆっくりと緩める

これを8回で1セットとし、1日2回、計3セットを目安に行います。慣れてきたら寝ている状態だけでなく、立ったままや座ったままでも実践可能。電車の中やオフィス、家事の合間など、外から見てもわからない動きなので、生活のあらゆる場面に取り入れられるのが大きなメリットです。続ければ骨盤底筋の強化につながり、改善が期待できます。

膀胱トレーニング(切迫性に効果的)

一方で、急に強い尿意が襲ってくる切迫性尿失禁には、膀胱の働きを整えるトレーニングが役立ちます。

  1. 尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、まずは数分間我慢する

  2. 慣れてきたら5分、10分と少しずつ排尿の間隔を延ばす

これを繰り返すことで、膀胱が尿をしっかりためる練習となり、頻繁にトイレへ行く回数を減らせるようになります。ここで大事なのは、無理をしすぎないこと。過度な我慢は逆効果になりかねないため、体調に合わせて徐々に時間を伸ばすのがコツだと説明されました。


このように、骨盤底筋トレーニング膀胱トレーニングはどちらも特別な準備なしで始められ、毎日の習慣に取り入れやすいのが魅力です。短時間でも積み重ねることで確かな変化が期待できると番組では紹介され、視聴者にとって実生活に直結するアドバイスとなりました。

医療機関を受診すべきサイン

自宅でできる骨盤底筋トレーニング膀胱トレーニングをしっかりと1か月ほど続けても改善が見られない場合は、自己判断で放置せず、必ず医療機関に相談することが勧められました。特に、以下のような症状があるときは単なる尿もれではなく、重大な病気のサインである可能性が高いため、早急な受診が必要です。

  • 尿もれに加えて頻尿や残尿感がある
    膀胱や尿道に炎症や異常が起きている場合があり、膀胱炎や前立腺の病気、過活動膀胱などが隠れている可能性があります。

  • 尿もれと一緒にひどい便秘がある
    骨盤底の筋肉や神経に大きな負担がかかっているケースが考えられます。慢性的な便秘は尿もれを悪化させる要因にもなります。

  • 首や腰の痛み、足のしびれや力が入らない症状がある
    これは脊髄障害や神経の病気が関係している危険なサイン。排尿のコントロールが難しくなるだけでなく、歩行や生活動作に支障をきたすこともあります。

番組では、こうした症状が出ている場合は、泌尿器科や総合内科、総合診療科などでの早めの診断が不可欠だと強調されました。早期に受診すれば治療法が選べる可能性が広がり、重症化を防ぐことにもつながります。

生活習慣でできる予防の工夫

生活習慣でできる予防と改善の工夫

尿もれは体の仕組みだけでなく、日常の生活習慣によっても悪化したり、逆に改善したりすることがあります。番組内では大きく触れられませんでしたが、毎日の暮らしの中で意識できる工夫を取り入れることで、症状の進行を防ぎ、改善につなげることが可能です。

  • 肥満を防ぐ
    体重が増えると骨盤底筋や膀胱に大きな負担がかかり、尿道を締める力が弱まりやすくなります。特にお腹まわりに脂肪がつくと圧がかかりやすいため、バランスのよい食事と適度な運動で体重管理を意識することが大切です。

  • 便秘を改善する
    便秘で強くいきむ習慣は、骨盤底筋や周囲の神経に余計な負担をかけます。食物繊維や水分をしっかり取り入れ、腸内環境を整えることが予防の一歩になります。

  • アルコール・カフェインを控える
    アルコールやカフェインには利尿作用があり、膀胱を刺激して尿意を強める働きがあります。夕方以降は控える、飲む量を減らすなど、工夫次第で夜間のトイレ回数を減らす効果も期待できます。

  • 適度な運動を取り入れる
    ウォーキングやヨガ、軽い筋力トレーニングなどは血流を良くし、骨盤周りの筋肉を強化します。とくにヨガの呼吸法は骨盤底筋を意識しやすく、尿もれ改善に役立つとされています。

このような生活習慣の見直しは、予防だけでなく、すでに症状がある人の改善にも直結すると言えます。毎日の積み重ねが体を変えるため、無理のない範囲で継続していくことが重要です。

恥ずかしがらず相談することが大切

尿もれは「年齢のせい」「仕方ないこと」と思われがちですが、決して特別なことではなく、多くの人が経験する体のサインです。早めに正しい対策を取れば改善できるケースが多いため、1人で悩まず、医療機関や相談窓口を活用することが勧められます。


今回の「あさイチ」健康特集では、尿もれが決して恥ずかしいものではなく、誰にでも起こりうる現象であること、そして改善のためにできることが数多くあると伝えられました。毎日の生活の中に簡単なトレーニングを取り入れ、必要に応じて早めに相談することが、安心した生活につながります。


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