「映画『国宝』で注目!歌舞伎の舞台裏/盛岡三大麺」
2025年9月4日放送のNHK「あさイチ」は、映画「国宝」で再び注目を集めている歌舞伎の舞台裏や、盛岡の三大麺を味わう旅、さらに健康に役立つ尿もれ特集や料理コーナーまで盛りだくさんの内容でした。今回は、番組で紹介されたエピソードをすべて振り返りながら、見どころを整理してお届けします。
映画「国宝」で注目の歌舞伎
映画「国宝」の大ヒットがきっかけで、歌舞伎を初めて観る人が増えていることを背景に、東京・銀座の歌舞伎座を特集。特に注目されたのは、歌舞伎の世界に飛び込んだ若者たちの姿でした。
紹介されたのは、近藤海音さんと杉江陸玖さん。どちらも歌舞伎の家系ではなく、自らの意思で舞台の道を選んだ新世代。午前10時から午後6時まで、週5日、三味線や日本舞踊、立廻りなどを徹底的に学ぶ日々を送っています。彼らが挑戦する「とんぼ」(宙返り)は、舞台で観客を沸かせる大技。先月の見習い舞台でも成功させ、努力の成果を披露しました。
塚地さんは「お笑い養成所とは真剣さがまるで違う」と驚き、現場の緊張感をユーモラスに伝えました。
歌舞伎を楽しむポイント
さらに、中村壱太郎さんが歌舞伎の魅力を解説。祖父が坂田藤十郎さんという名門の出身で、吉沢亮さんへの指導経験もある壱太郎さんが、観劇初心者へのアドバイスを披露しました。特に印象的だったのは「傘の持ち方の男女の違い」や、舞台小道具の工夫。小さな所作の差が物語を彩ることを実演を交えて伝えていました。
観劇する際は「まずは3階席からがオススメ」とのこと。声をかける掛け声が舞台に届きやすく、歌舞伎ならではの雰囲気を楽しめる場所として紹介されました。
盛岡三大麺の食べ歩き
次の企画は岩手・盛岡のご当地グルメ。戸塚純貴さんのふるさとでもある盛岡で、塚地さんが三大麺を食べ歩きました。
麺の種類 | 特徴 | 番組でのエピソード |
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わんこそば | 小椀に次々とそばをよそい、食べ終わる前に新しいそばが注がれる | 塚地さんは給仕さんの巧みなペースに圧倒。薬味は9種類用意されており、味の変化も楽しめる |
盛岡冷麺 | 強いコシの麺と牛スープ、キムチが特徴 | 編集者の金野由佳さんと訪問。地元では「別辛」を頼む人が多く、辛さ調整を工夫 |
じゃじゃ麺 | 太いうどんのような麺に肉味噌ときゅうりをのせる | 「5回食べないと本当の味に出会えない」と言われる奥深さ。最後に卵と汁を混ぜた“チータンタン”で締めるのが定番 |
塚地さんは1日で全種類に挑戦し、さらにカツ丼まで食べる健啖ぶり。戸塚さんは「調味料を全部入れる」と話し、地元ならではの豪快さを見せました。
花巻市民が復活させたデパート大食堂
9年前に閉店した花巻市のデパートに、市民の声で大食堂が復活。150品以上のメニューが並ぶ広大な食堂は家族連れでにぎわい、特に1日1000個限定の高さのあるソフトクリームが大人気。かつての店員の半分以上が再び戻り、街の絆を感じるエピソードとなりました。館内には子ども向け施設やスケートボード場もあり、世代を超えて楽しめる場所として再生しています。
レトロなおみくじ器
滝沢市で作られる「ルーレット式おみくじ器」も紹介。80の部品をすべて手作業で組み立て、今も月100台のペースで生産されています。かつては全国に貸し出され、工場の人が回収や交換を行っていたそう。スタジオでは出演者も挑戦し、昭和の雰囲気を楽しみました。
岩手の幻の豆腐「ゆかべ」
岩手・久慈市では、賞味期限10分という幻の豆腐「ゆかべ」が登場。大豆の風味が濃く、口に入れるとふわっと消える繊細な味わい。地元でも知る人は限られており、戸塚さんも「知らなかった」と驚きを隠せませんでした。ジンギスカンと一緒に食べるスタイルもユニークで、出演者からは「真似したい」との声があがりました。
北海道・日高町「ふれあい牧場」から生中継
番組後半の「いまオシ!LIVE」では、北海道・日高町からミニチュアホースが紹介されました。小さな体で愛らしい姿に、多くの視聴者も思わず笑顔になったことでしょう。
ミニチュアホースってどんな馬?
ミニチュアホースは、国際的な基準で体高83.7センチ以下と定められている馬のことです。一般的なポニーよりもさらに小さく、子どもと並んでも同じくらいの高さしかないため、まるでぬいぐるみのように感じられます。毛並みや目の大きさは普通の馬と変わらず、縮小版のような姿が魅力です。
日高町と馬との深い関わり
北海道の日高地方は昔から「馬産地」として知られ、競走馬の育成で有名な地域です。その中でミニチュアホースは観光客や子どもたちに親しまれ、地域の新しい顔になっています。広大な牧場に暮らす姿は、日高町の自然と相まって訪れる人を癒やしています。
ふれあい体験が人気
日高町の牧場では、実際にミニチュアホースと触れ合える体験が用意されています。小さな子どもでも怖がらずに近づけるため、家族連れに特に人気。餌やりや散歩体験などを通じて、動物と過ごす時間の大切さを学べる場にもなっています。番組では、出演者たちがその可愛らしさに思わず「癒やされる」と口を揃えていました。
心のケアにも役立つ存在
近年、ミニチュアホースは動物介在療法(アニマルセラピー)でも注目されています。小さくて穏やかな性格から、老人ホームや病院を訪れて心を和ませる活動にも活用されています。日高町のミニチュアホースたちも、その可能性を秘めた存在として紹介されていました。
女性の不調「尿漏れ」対策
今回の健康コーナーで取り上げられたのは、特に女性に多い「尿もれ」。人には相談しづらい悩みですが、実は40代以降の女性の多くが経験していると言われています。番組では山中克郎さんが、原因や種類、そして改善のためにできる具体的な方法を詳しく説明しました。
尿もれの種類と原因
尿もれには大きく分けて2つのタイプがあります。
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腹圧性尿失禁
咳やくしゃみ、運動などでお腹に力が入ったときに尿が漏れてしまうタイプです。主な原因は、出産や加齢による骨盤底筋のゆるみ。骨盤底筋は膀胱や子宮、直腸などを支える大切な筋肉で、ここが弱くなると尿道をしっかり閉じられなくなります。 -
切迫性尿失禁
突然強い尿意が起こり、トイレに間に合わず漏れてしまうタイプです。膀胱が過敏に反応し、尿を十分にためる前に収縮してしまうことが原因。ストレスや加齢、生活習慣の影響も関係しています。
自宅でできる改善方法
どちらのタイプも、まずは自宅でできるトレーニングが有効だと紹介されました。
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骨盤底筋トレーニング(腹圧性尿失禁に効果的)
仰向けに寝て膝を立て、お尻や太ももの力を抜いた状態で膣や肛門をぎゅっと締める動作を繰り返します。目安は8回を1セットとして、1日2回×3セット。立っているときや座っているときにも意識して行うと、より効果が高まります。 -
膀胱トレーニング(切迫性尿失禁に効果的)
尿意を感じたらすぐにトイレに行くのではなく、最初は数分、徐々に間隔を延ばすようにします。膀胱を慣らすことで尿をためる力が強まり、頻繁な尿意を抑えることができます。
医療機関の受診目安
こうしたトレーニングを1か月続けても改善が見られない場合は、病院を受診するよう勧められました。また、以下のようなケースでは自己判断せず、早めの受診が必要と強調されました。
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尿もれに加えて頻尿や残尿感がある
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尿もれと一緒にひどい便秘がある
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首や腰の痛み、足のしびれや力が入らない症状がある
これらは脊髄障害や泌尿器系の重大な病気が隠れている可能性があるため、泌尿器科や総合内科、総合診療科を早急に受診する必要があります。
生活習慣でできる予防の工夫
番組では触れられませんでしたが、日常生活の工夫も尿もれ予防には大切です。例えば、肥満を防ぐこと、便秘を改善すること、アルコールやカフェインの摂りすぎに注意することなどです。これらを意識するだけでも、骨盤底筋や膀胱にかかる負担を減らすことができます。
尿もれは「恥ずかしいこと」ではなく、誰にでも起こり得る体のサイン。自宅でできるトレーニングを日常に取り入れ、必要なときには早めに医療機関を受診することが安心につながると伝えられました。
今日の「みんな!ゴハンだよ」絶品豚キム炒めごはん
料理研究家市瀬悦子さんが紹介するのは「豚キム炒めごはん」。豚肉とキムチの相性をいかし、卵とごはんを加えて仕上げるスタミナ満点の一皿です。放送後には、分量や作り方をレシピ形式で整理して紹介します。
まとめ
この日の「あさイチ」は、伝統芸能の奥深さから地域のグルメや健康情報まで、幅広いテーマを網羅。特に盛岡三大麺の奥深さや花巻市の大食堂復活は、地域の文化や人々の絆を感じられる内容でした。さらに健康情報や手軽なレシピもあり、生活にすぐ役立つ知恵が詰まった放送でした。
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