あさイチ「しょうが焼き」特集
2025年9月3日放送のあさイチは、人気企画「教えて名店さん」でしょうが焼きを特集。東京の名店のレシピ公開から、暑い日にぴったりのさっぱり系、野菜を使ったベジしょうが焼き、さらにはお弁当向けのサンドまで、幅広いアレンジが紹介されました。さらに番組後半では、深刻なテーマとして性暴力裁判の現状を取り上げ、被害者の声と法制度の課題に迫りました。そのほか、北海道・日高町のアスレチック体験や、簡単に作れるカレー炒めレシピも放送され、食・社会・生活情報が盛り込まれた充実回でした。
名店の極上しょうが焼き
料理人丸山陽平さんが「名店の極上しょうが焼き」を紹介しました。行列のできる名店が誇るレシピで、豚肉の旨味と特製だれの深い味わいを家庭でも楽しめる内容です。
名店の極上しょうが焼きの材料(1人分)
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A
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酒 大さじ1
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みりん 大さじ2
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しょうゆ 大さじ1+1/2
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三温糖(上白糖でも可) 小さじ1+1/2
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にんにく(すりおろす) 1かけ分
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りんご(すりおろす または りんごジュース100%) 大さじ1
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ごま 少々
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B
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サラダ油 適量
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豚肩ロース肉(4mm厚がおすすめ、2mm厚や薄切りでも可) 300g
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しょうが(みじん切り) 大さじ1+1/2
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にんにく(みじん切り) 小さじ1
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名店の極上しょうが焼きの作り方
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フライパンにAの調味料(酒・みりん・しょうゆ・三温糖・すりおろしにんにく・すりおろしりんご・ごま)を入れ、中火にかけて沸騰させる。
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沸騰したら弱火にし、30秒ほど煮詰めてアルコールを飛ばす。
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出来上がったたれは別の容器に移しておく。
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フライパンを軽く洗い、サラダ油を入れる。油が温まる前に豚肉を1枚ずつ重ならないように並べる。
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肉の縁が白く色づいてきたら裏返す(全体の約3割ほど火が通った状態)。
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裏返したら、中心に赤みが少し残る程度まで焼く(全体の約7割の焼き加減)。
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そこに特製だれを加え、肉にからめながら炒め煮にする。
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しょうが・みじん切りのにんにくを加え、さらにたれをからめつつ約1分ほど炒め煮にして完成。
ポイント
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豚肉が2mm厚の場合は炒め煮の時間を約30秒に短縮すると柔らかく仕上がる。
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名店では1人分を豚肉300gとし、食べ応えを重視している。家庭では2人分として取り分けても十分楽しめる。
このレシピはしょうがの香りとりんごの自然な甘みが特徴で、普段のしょうが焼きをグレードアップさせてくれます。ご家庭で試してみると、行列店の味にぐっと近づけますよ。
超さっぱり系の紅しょうが焼き
フレンチシェフの後藤祐輔さんが「超さっぱり系の紅しょうが焼き」を紹介しました。紅しょうがをたっぷり使った、暑い日にぴったりの爽やかな一品です。酸味と香りをいかした独自のアレンジで、定番のしょうが焼きとはひと味違う仕上がりになっています。
超さっぱり系の紅しょうが焼きの材料(2人分)
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A
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おろしにんにく(チューブタイプ) 大さじ1/2
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めんつゆ(2倍濃縮タイプ) 大さじ2
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水 大さじ4
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たまねぎ(1cmほどのくし形切り) 1/2コ
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サラダ油(たまねぎを焼くとき用) 大さじ1
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豚切り落とし肉 300g
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かたくり粉 大さじ2
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サラダ油(豚肉を焼くとき用) 大さじ1
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酒 大さじ2
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紅しょうが 50g
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紅しょうがの汁 大さじ1/2
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レタス(盛りつけ用) 適量
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ミニトマト お好みで
ちょい足しアレンジ
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梅干し(仕上げにちぎって加える) お好みで
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クリームチーズ(仕上げにちぎって加える) お好みで
超さっぱり系の紅しょうが焼きの作り方
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ボウルにA(おろしにんにく・めんつゆ・水)を入れてよく混ぜ、合わせだれを作る。
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たまねぎをくし形切りにする。
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フライパンにサラダ油を入れ、強めの中火で熱する。たまねぎを加え、油をからめたら触らず約1分焼いてしっかり焼き色をつける。
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焼き色がついたら一度取り出す(加熱時間は合計で約2分が目安)。
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豚切り落とし肉を1枚ずつバットに広げ、片面だけにかたくり粉をまぶす。
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たまねぎのうま味が残ったフライパンにサラダ油を入れ、強めの中火で熱する。片栗粉をまぶした面を下にして、豚肉を1枚ずつ重ならないように並べる。
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約50秒触らずに焼き色をつけ、こんがりしたら裏返す。酒を加える。
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先ほど取り出したたまねぎを戻し、合わせだれを回し入れて50秒ほど煮る。
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紅しょうがと紅しょうがの汁を加え、さっとからめる。
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レタスを器に見立てて盛りつけ、仕上げにお好みでミニトマトやクリームチーズを添える。
ポイント
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梅干しをちぎって加えると、さらに酸味が増して爽やかさがアップ。
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クリームチーズを加えるとコクがプラスされ、洋風アレンジも楽しめる。
紅しょうがの酸味と香りが豚肉の旨味を引き立て、油っぽさを感じさせないサッパリ系のしょうが焼きです。夏の暑い日にぴったりで、食欲がない時でも箸が進む一品になります。
べジしょうが焼き
浅尾貴子さんが「べジしょうが焼き」を紹介しました。肉を使わないのにしっかり食べごたえがあり、野菜だけで満足できる絶品しょうが焼きです。なす・ごぼう・トマトなど、野菜ごとの特徴をいかしたバリエーションが楽しめます。
べジしょうが焼きの材料(1人分)
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A
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酒 大さじ1
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みりん 大さじ2
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しょうゆ 大さじ1+1/2
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三温糖(上白糖でも可) 小さじ1+1/2
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にんにく(すりおろす) 1かけ分
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りんご(すりおろす または りんごジュース100%) 大さじ1
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ごま 少々
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なすのしょうが焼き
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ごま油 小さじ1
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なす(一口大の乱切り) 30g
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しょうが(みじん切り) 大さじ1+1/2
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にんにく(みじん切り) 小さじ1
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ごぼうのしょうが焼き
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ごま油 小さじ1
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ごぼう(ピーラーで薄く削る) 60g
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しょうが(みじん切り) 大さじ1+1/2
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にんにく(みじん切り) 小さじ1
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トマトのしょうが焼き
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ごま油 小さじ1
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トマト(縦に1cm厚に切る) 100g
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しょうが(みじん切り) 大さじ1+1/2
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にんにく(みじん切り) 小さじ1
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べジしょうが焼きの作り方
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フライパンにAの材料を入れ、中火にかけて沸騰させる。
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沸騰したら弱火にし、30秒ほど煮詰めてアルコールを飛ばし、特製だれを作る。
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別のフライパンにごま油を入れ、弱めの中火で温める。
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食べやすい大きさに切った野菜を加え、焦げないように裏返しながら焼く。
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ごぼうなど水分の少ない野菜は、ふたをして蒸し焼きにする。
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火が8割ほど通ったら、特製だれ・みじん切りのしょうが・にんにくを加える。
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全体を混ぜながら、1分ほどたれをからめて仕上げる。
肉の代わりに野菜を主役にしたしょうが焼きは、ヘルシーで彩りも良く、普段の食卓に新鮮さを与えてくれます。ご家庭でも好みの野菜を組み合わせて、自分だけの「べジしょうが焼き」を楽しむことができます。
名店の極上しょうが焼きサンド
桝元正幸さんが「名店の極上しょうが焼きサンド」を紹介しました。名店仕込みのしょうが焼きをたっぷりサンドした贅沢な一品で、お弁当にもぴったり。パンとしょうが焼きの相性を存分に味わえるレシピです。
名店の極上しょうが焼きサンドの材料(1人分)
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A
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しょうゆ 15ml
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みりん 15ml
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酒 15ml
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グラニュー糖(上白糖でも可) 10g
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豚肩ロース肉 100g(3枚分)
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かたくり粉 適量
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サラダ油 大さじ3
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しょうが(みじん切り) 30g
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食パン 2枚
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マヨネーズ 適量
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キャベツ(千切り) 適量
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紫たまねぎ(輪切り) 適量
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トマト(5mmほどの輪切り) 1枚
名店の極上しょうが焼きサンドの作り方
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ボウルにA(しょうゆ・みりん・酒・グラニュー糖)を入れてよく混ぜ、合わせだれを作る。
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豚肉の両面にかたくり粉を厚めにまとわせる(はたかずしっかり残す)。
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フライパンにサラダ油を多めに入れ、強めの中火で熱する。
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豚肉を入れて揚げ焼きにし、表面に赤みが残る程度で裏返す。両面がきつね色になるまで焼く。
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焼き上がった豚肉を一度取り出し、ペーパータオルで余分な油を拭き取る。
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豚肉を再びフライパンに戻し、合わせだれを回しかける。
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弱火にしてたれをからめながら加熱し、しょうがを加える。かたくり粉の衣にたれを吸わせ、汁けがなくなるまで炒める。
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焼いた食パンにマヨネーズをぬり、キャベツ、紫たまねぎ、トマト、豚肉を順に重ねてはさむ。
ポイント
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かたくり粉を厚めにまとわせて揚げ焼きにすることで、タレがしっかり絡み、パンとの相性も抜群。
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冷めてもジューシーさが保たれるため、お弁当に最適。
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サラダ野菜と組み合わせることで食感に変化が出て、最後まで飽きずに楽しめる。
名店の味をサンドイッチで楽しむこのレシピは、ランチやピクニック、お弁当のおかずとしても大活躍します。
栄養学の視点から見るしょうが焼き
番組には女子栄養大学の浅尾貴子さんが出演し、しょうが焼きの栄養学的な魅力について解説してくれる予定です。豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復に効果的で、しょうがは体を温め、消化を助ける働きがあります。組み合わせとして理にかなっていることが強調されるでしょう。
また、サッパリ系や野菜しょうが焼きは、栄養バランスを整えつつカロリーを抑える工夫としても注目されます。家庭で毎日取り入れる時のアドバイスも得られるかもしれません。
性暴力裁判の現状
今回の特集では、広島市に住む40代の女性・ゆうこさんが実父から受けた性暴力について裁判を起こした経緯が丁寧に紹介されました。番組では、被害を受けたのは幼少期からであり、その記憶に長年蓋をして生きてきたこと、そして支えだった祖父母を亡くしたことで過去の記憶が急にフラッシュバックしてしまった様子が描かれました。精神的に追い詰められた彼女は、PTSDの症状に悩まされ、感情のコントロールが難しくなり、身近な人に怒りをぶつけてしまうなど生活に支障をきたすようになったそうです。
そのような中で、彼女はインターネット検索を通じて性暴力被害者を支援する団体を見つけ、支援員に相談しました。支援員から「裁判という選択肢がある」と伝えられたことが、ゆうこさんにとって大きな転機となりました。そして41歳の時に訴訟を決意。裁判で父親は性的虐待そのものは認めたものの、具体的な時期や回数については否定し、謝罪の言葉もなかったと伝えられました。
しかし法律の壁は大きく立ちはだかりました。民法では損害賠償請求は不法行為から20年以内と定められており、ゆうこさんのケースでは「訴えるのが遅すぎる」と判断され、広島地裁では敗訴。その後控訴した広島高裁でも、「20歳になった時点で訴えることが可能であった」との理由から、20年を過ぎた段階では請求ができないとされ、やはり敗訴に。最後に最高裁へ上告しましたが、2024年1月に棄却が決定。しかも判決理由は詳細に示されず、5人の裁判官による一致判断であったことが伝えられました。
番組では、5年間にわたる裁判の末に敗訴が確定したこと、しかしその過程で彼女が声をあげ続けた意味は小さくないと強調されました。実際に広島市では裁判結果に抗議する集会も開かれ、被害者の立場を理解しようとする動きが見られました。ゆうこさん自身も「声が届かなくても、意味があったと思う」と語っています。ただし一方で、裁判後は抑えていたお酒を再び口にするようになるなど、精神的な負担の大きさも映し出されました。
スタジオ解説を担当した上谷さくら弁護士は、「性暴力被害は時間が経ってから明らかになることが多く、特に未成年時の被害では30代から70代になってから相談に来る人も多い」と指摘しました。さらに、2023年には刑事事件としての不同意性交等罪や不同意わいせつ罪の公訴時効が延長されたことにも触れ、今後2028年には再度見直しが行われる可能性があると解説。
また、被害者が孤立しないよう、全国に設置されているワンストップ支援センターの存在も紹介されました。ここでは医療や法律、心理的ケアなどを一度に受けられる体制が整えられており、相談先が分からず悩む人にとって重要な拠点となっています。番組は「声を上げることが難しい現実はあるが、支援につながる窓口は必ずある」と強調し、視聴者に向けてもメッセージを投げかけていました。
――この特集は、家庭内性暴力の深刻さと、それに立ち向かう被害者の苦悩を可視化するとともに、法制度の課題や支援体制の現状を広く伝える内容でした。検索や番組をきっかけに、同じ悩みを抱える人が少しでも支援につながることを願わせる重いテーマだったといえます。
北海道・日高町のアスレチック体験
「いまオシ!LIVE」では、北海道・日高町にある自然豊かなアスレチック施設から生中継が行われました。番組で特に注目を集めたのは、全部で8コース用意されている全長800メートルのジップラインです。緑に囲まれた森の中を一気に滑り降りる爽快感は、都会では味わえない特別な体験。子どもから大人まで楽しめる設計で、幅広い世代に人気があることが紹介されました。
施設内にはジップライン以外にも、バランス感覚を試す吊り橋やネット渡り、体幹を使うクライミングなど、さまざまなアトラクションが整っており、遊びながら体を鍛えられるのも魅力です。安全面にもしっかり配慮されていて、ヘルメットやハーネスを着用するので初心者でも安心して挑戦できることが強調されていました。
さらに、日高町は豊かな自然に囲まれているため、アスレチックの合間に森林浴を楽しんだり、川のせせらぎを聞きながら休憩できる環境も魅力のひとつ。夏場は避暑地としても最適で、観光客だけでなく地元の人たちにとっても憩いの場になっています。
番組を通じて、アスレチック体験は単なる遊びではなく「自然の中で体を動かしながらリフレッシュできる貴重な時間」であることが伝えられました。旅行先として北海道を考えている人にとって、日高町のアスレチックはぜひ立ち寄りたいスポットのひとつといえるでしょう。
みんな!ゴハンだよ「かにかまと卵のふわとろカレー炒め」
料理コーナーでは、今井亮さんが手軽に作れる「かにかまと卵のふわとろカレー炒め」を披露。たまねぎ・セロリ・パプリカ・桜えび・かにかまを炒め、カレー粉と牛乳で味付けし、最後に卵を加えてとろみをつけるレシピです。仕上げにパクチーを添えて彩り豊かに完成しました。試食では「本当にカニがいるみたい」と話題になりました。
出演者と番組進行
番組を進行するのはおなじみの博多華丸・大吉と鈴木奈穂子アナ。ゲストには三宅弘城さんとホラン千秋さんが登場し、しょうが焼きのバリエーションを実際に味わいながらコメントします。専門的な解説は浅尾貴子さんが担当し、栄養の面から家庭料理をよりよくするポイントが伝えられるでしょう。
まとめ
今回のあさイチは、しょうが焼きの多彩なバリエーションと、性暴力裁判の深刻な課題という、食と社会の両面を取り上げた濃い内容でした。家庭で役立つレシピの数々から、考えさせられる社会問題まで、朝から情報がぎゅっと詰まった放送でした。読者の皆さんも、紹介されたレシピを試してみたり、社会の課題に目を向けたりしてみてはいかがでしょうか。
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