「ほたるいかとアボカドの酢みそあえ」と「アスパラガスとスナップえんどうの白ごまあえ」春の旬を楽しむ簡単あえ物レシピ|2025年3月26日放送
2025年3月26日放送のNHK「きょうの料理ビギナーズ」では、春の旬食材を使ったあえ物レシピ2品が紹介されました。テーマは「春の華やか和食(6)下ごしらえがポイント 春のあえ物」。今回登場したのは、「ほたるいかとアボカドの酢みそあえ」と「アスパラガスとスナップえんどうの白ごまあえ」。どちらも簡単に作れるのに、しっかりと春らしさを感じられる一品です。
この日の放送では、食材の下ごしらえの大切さが丁寧に紹介されていました。味の決め手となる酢みそや白ごまのあえ衣の作り方、食材ごとのゆで加減、ぬめり取りや変色防止など、普段の調理でも役立つ知識がたくさん詰まった内容です。あえ物は副菜のイメージが強いですが、食卓に春を取り入れるための重要な一品として、しっかり紹介されていました。
ほたるいかとアボカドの酢みそあえの魅力
春の味覚「ほたるいか」を主役にした一品。そこにアボカドを組み合わせることで、うま味とコクが増し、満足感のある副菜になります。アボカドは洋風のイメージがありますが、酢みそとの相性も意外によく、口当たりがなめらかに。酢みそは甘酸っぱさと辛みがあるため、味に奥行きが出ます。
この料理では、下ごしらえがとても大事です。
・わけぎはサッとゆでたあと、青い部分のぬめりを丁寧に包丁の背でしごいて取ります。これで口当たりが格段に良くなります。
・アボカドは変色しやすいので、1cm角に切ったらすぐにレモン汁をからめます。これで色がきれいなまま保たれます。
・ほたるいかは指で目を取り除き、酢をまぶして酢洗いするのがポイント。これによって生臭さが取れ、酢みそがなじみやすくなります。
酢みその作り方も丁寧に説明されていました。
・みそと砂糖を先にしっかり混ぜてから酢を加え、なめらかに伸ばしていきます。
・最後に練りがらしを入れることで、ピリッとしたアクセントが加わり、全体の味が引き締まります。
全体をあえるときは、アボカドとわけぎを先に混ぜ、最後にほたるいかを加えてやさしくサックリとあえるのがコツです。アボカドがつぶれないよう、あまり力を入れず、空気を含ませるように混ぜましょう。
このあえ物は、コクとさっぱり感が両立した春らしい味わいで、主菜に添えるだけで食卓のバランスが整います。
アスパラガスとスナップえんどうの白ごまあえの美味しさ
こちらの一品は、春野菜の代表「アスパラガス」と「スナップえんどう」を使った、彩り鮮やかで歯ごたえのある副菜です。白ごまのやさしい甘みと香ばしさが、素材の味を引き立ててくれます。
まずは下処理が大切です。
・アスパラガスは根元を1cmほど切り落とし、下の皮をピーラーでむいてから長さを半分に切ります。これにより、筋っぽさがなくなり、口当たりが良くなります。
・スナップえんどうはヘタと筋を取り、アスパラと一緒に塩を加えたお湯で約2分間ゆでます。火の通しすぎには注意。すぐに冷水にとって、色と食感を保ちます。
切り方にもひと工夫があります。アスパラガスは斜めに2~3cm幅にカットし、スナップえんどうも斜めに切ることで、見た目がきれいで食べやすくなります。塩をふって軽く下味をつけておくと、あえ衣とのなじみも良くなります。
白ごまあえのたれ(A)は以下の通りです。
・すりごま(白) 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1
・砂糖 大さじ2/3
これらをボウルに入れて混ぜるだけで完成します。ごまは炒ってからすり鉢で細かくすっておくと、香りと舌触りがより豊かになります。
白ごまあえは定番の和え物ですが、このレシピでは、春野菜の甘みと香りを活かした軽やかな味わいに仕上がっており、食事全体のバランスを整える役目も果たします。冷やしてもおいしいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
下ごしらえの重要性と家庭での応用
今回紹介された2つのあえ物には、料理をおいしくするための基本の技術がたくさん盛り込まれていました。
・酢洗いで臭みを取る
・変色を防ぐためのレモン汁の使い方
・野菜をゆですぎない工夫
・食材の水けをしっかり切ることで、味がぼやけず、調味料がよくなじむ
こうした下ごしらえは、あえ物だけでなく、日常の和食作り全般にも応用できます。特に春は、やわらかくて水分の多い食材が多いので、丁寧な下準備が味を大きく左右することがわかります。
あえ物は簡単そうに見えて、実は料理の基本が詰まった大切なジャンルです。
・火の通し方
・切り方
・調味料のバランス
・あえるタイミング
これらを丁寧に行うことで、家庭の料理が一段とおいしくなると改めて感じさせてくれる内容でした。
まとめ
「きょうの料理ビギナーズ」で紹介された「ほたるいかとアボカドの酢みそあえ」と「アスパラガスとスナップえんどうの白ごまあえ」は、春らしさを感じられる副菜としてとても魅力的な2品です。それぞれの食材の特徴を活かしつつ、下ごしらえを丁寧に行うことで、味の完成度がぐっと高まります。
これらのレシピは、普段の食卓はもちろん、春の行事やおもてなしにも使える品です。少ない材料でも工夫次第で満足感のある料理になります。旬の食材を上手に取り入れて、春の訪れを食卓で楽しみましょう。
コメント