北海道の冬の怪現象！タラバガニ 巨大ピラミッドの謎とは？
2025年1月19日放送の「ダーウィンが来た！」では、北海道・知床の冬の浅い海で目撃されたタラバガニの驚くべき行動、巨大ピラミッドの謎に迫りました。深海に生息するタラバガニが、浅い砂地で積み重なるという不可思議な現象。この原因を解明するために研究者たちが挑んだ詳細な調査と、タラバガニの驚くべき生態にスポットを当てました。
第1章 タラバガニの巨大プラミッドを探せ！
北海道・知床の浅い海で目撃されたタラバガニの巨大ピラミッドは、冬の寒い海で発生する不思議な現象です。この現象の発見と調査の詳細を具体的にまとめました。
・目撃場所は知床の港近くの浅い海で、水深20mの砂地の海底に存在していました。
・タラバガニは通常、水深200mほどの深い場所に生息しており、この浅瀬での発見は非常に珍しいものです。
調査開始の背景と方法
タラバガニの巨大ピラミッドを調査するため、取材班は環境調査会社と協力し、以下の手法を用いました。
・マルチビーム音響測深機を用いて海底をスキャンし、怪しいエリアを特定。
・特定したエリアに水中ドローンを投入し、タラバガニの大群を探しました。
捜索開始から10日後、ついにタラバガニの大群が発見されました。その20m先にピラミッドのように積み上がるカニの山が確認され、水中カメラマンの関勝則氏が潜水して撮影を開始しました。
ピラミッドの構造と若ガニの行動
・ピラミッドを構成していたのは若ガニで、彼らが中心となり、層を成して積み上がっていました。
・下層にいるカニは動かずじっとしている一方、上層のカニたちは仲間を踏み台にしながら頂上へと登っていきます。
・辺りを見渡すと、同様のカニ山が複数存在していることも確認されました。
天敵ミズダコとの関係性
この現象には天敵であるミズダコが大きく関わっています。
・ミズダコはカニを捕食するため接近しますが、カニが大量にいることで一度に全てを食べ切れない状況が作られています。
・この行動は群れ全体としての防御策と考えられています。
ヤドカリの仲間としての特性
タラバガニがこのようなピラミッドを作る理由には、生物学的な特性が影響しています。
・タラバガニはヤドカリの仲間であり、危険を感じると貝殻などに隠れる性質があります。
・この隠れる習性が、カニ山を作る行動にも反映されていると考えられます。
タラバガニのピラミッド現象は、環境要因だけでなく、生態や習性が複雑に絡み合った結果であることが、調査によって明らかになりました。これにより、彼らの生態に対する理解がさらに深まる貴重な発見となりました。
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