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【あしたが変わるトリセツショー】水や食料だけでは危険?知らないと命を落とす「まさかの防災」&心理的盲点を徹底解説|あしたが変わるトリセツショー 3月6日放送

防災

命を守る!「まさかの防災」グッズ&スマホ活用術|2025年3月6日放送

地震や台風、大雨などの自然災害は、予告なく私たちの生活を襲います。普段から防災意識を持っているつもりでも、いざというときに「こんなはずじゃなかった!」と困ることが多いのが現実です。今回の「あしたが変わるトリセツショー」では、防災グッズや災害時における心理、スマホの活用法について詳しく紹介されました。

特に注目されたのが、トイレ問題、避難時の心理的な落とし穴、スマホを活用した防災対策の3つです。これらを正しく知っておくことで、災害時の行動が変わり、命を守ることにつながります。この記事では番組内容を詳しく解説し、普段からできる防災対策についてもまとめました。

災害時に直面する「トイレ問題」とその対策

大規模な地震が発生した際、最も困るのがトイレの使用です。災害時には水道や下水道が機能しなくなる可能性が高く、普段通りにトイレを使うことができません。実験では、地震の揺れで排水管が破損し、逆流してしまう危険があることが分かっています。特にマンションの高層階では、下の階で水が溢れ、衛生的な問題が発生する可能性もあります。つまり、災害が発生した直後から「トイレが使えない」と考えるのが基本です。

しかし、NHKの調査では、「携帯トイレ」を備えている人はわずか6%しかいませんでした。多くの人が「避難所のトイレを使えばいい」と考えがちですが、実際には避難所のトイレは数が少なく、すぐに長蛇の列ができます。また、衛生管理が行き届かないことで感染症が広がるリスクもあります。そのため、自宅・職場・車の中に「携帯トイレ」を準備しておくことが重要です。

番組では、携帯トイレの種類や特徴について詳しく紹介されました。

  • 吸収シートタイプ:排泄物を吸収し、臭いを抑えるタイプ。袋の中にシートが敷かれており、排泄後に袋ごと処理できます。自宅での使用に適しており、小さな子どもやお年寄りにも使いやすいのが特徴です。
  • 凝固剤タイプ:粉末の凝固剤を振りかけることで、尿や便をすぐに固め、臭いを防ぎます。袋に入れて処理するため、コンパクトに持ち運びが可能です。特に避難所や車内での使用に向いているとされています。

携帯トイレを準備する際には、以下のポイントを押さえておくと安心です。

  • 家族の人数分を準備する(1人1日5回使用すると考え、最低3日分は必要)
  • 防臭効果の高いものを選ぶ(臭いがこもらないよう消臭機能付きが理想)
  • 処理袋も一緒に用意する(排泄物を安全に捨てられる専用袋があると便利)
  • 子どもや高齢者向けのものも検討する(洋式トイレにセットできるタイプや、座りやすい便座付きのものがある)
  • 実際に使ってみる(いざというときに使い方がわからないと困るため、事前に試してみる)

スタジオでは、松嶋尚美さんと土田晃之さんが実際に携帯トイレを試し、その使いやすさを確認していました。携帯トイレはネットショップやホームセンターなどで簡単に購入できますが、品薄になることもあるため、早めに準備しておくことが大切です。さらに、車内にも備えておけば、渋滞や避難中にトイレに行けない状況でも安心できます。

また、災害時には「トイレの処理」が大きな課題になります。自宅でのトイレ使用が制限される場合、以下の点にも注意が必要です。

  • 断水時でも水洗トイレを流さない(下水が機能していないと逆流の原因になる)
  • 新聞紙やビニール袋を活用する(携帯トイレが不足した際、新聞紙で吸収し、ビニール袋で密閉すると応急処置になる)
  • 消臭スプレーや除菌グッズも準備する(避難所ではトイレの衛生環境が悪化しやすいため、清潔を保つ工夫が必要)

こうした備えをしておくことで、災害時に慌てることなく対応できます。特にトイレ問題は命に関わる深刻な課題になるため、日頃からしっかり準備しておくことが大切です。

「正常性バイアス」と「愛他性」が命を危険にさらす

災害が発生したとき、多くの人はすぐに避難しようと考えます。しかし、実際には「危険を感じながらも行動を起こせない」という心理的な落とし穴があり、それが命を危険にさらす原因になることがあります。番組では、特に「正常性バイアス」と「愛他性」という2つの心理が、避難の遅れにつながると紹介されました。

  • 正常性バイアス:「大したことない」と思い込む心理。地震が発生しても「このくらいなら大丈夫」「いつもと変わらない」と思い、避難を後回しにしてしまうことがある。
  • 愛他性(あいたせい):自分よりも家族や大切な人を優先する心理。特に日本人に多い傾向があり、避難よりも家族を助けに行くことを優先し、結果として自らが危険な状況に陥ることがある。

特に「愛他性」は、家族を大切にする気持ちが強いほど発生しやすい心理です。例えば、2024年1月の能登半島地震では、大津波警報が出ている中、「自宅にいる母親を迎えに戻った男性」がいました。幸い無事でしたが、こうした行動は極めて危険です。なぜなら、大津波が来るまでの時間は限られており、戻ることで逃げ遅れるリスクが高まるからです。

では、どうすれば冷静に行動し、命を守ることができるのかを考えてみましょう。

  • 家族と事前に避難ルートを決めておく(どのタイミングでどこに避難するのかを話し合い、迷わず避難できるようにする)
  • 「まず自分の命を守る」ことを最優先にする(迎えに行かなくても家族が安全に避難できる準備を整えておく)
  • 緊急時の連絡手段を確保しておく(防災アプリや災害用伝言ダイヤルを活用し、直接迎えに行かなくても安否を確認できるようにする)

こうした準備をしておくことで、愛他性が危険な行動につながるのを防ぐことができます。また、家族全員が「自分の命を守ることが最優先」という共通認識を持っておくことが大切です。

災害時には、次のような行動も重要です。

  • 避難する際のルールを家族で決める(「地震が起きたらすぐに〇〇へ行く」など、具体的な避難方法を共有する)
  • 災害が発生したときの役割分担を決める(親が小さな子どもを連れて逃げる、高齢の家族のサポートを誰がするかなど)
  • 避難訓練を実際に行ってみる(家の中や学校・職場での避難ルートを確認し、実際に動いてみることで「迷わず行動できる」状態にする)
  • 災害時に焦らないよう、心構えを持つ(「すぐに避難する」「まずは自分の身を守る」と決めておくことで、実際の場面で迷わず動けるようにする)

正常性バイアスと愛他性は、人間が持つ自然な心理ですが、事前の準備と意識を変えることで、避難の遅れを防ぐことができます。特に、大きな災害では「自分が助かることが、結果として家族を助けることにつながる」という考え方を持つことが重要です。

こうした意識を日頃から持つことで、災害時に命を守るための行動ができるようになります。

スマホを活用した防災対策

災害時、スマホは情報収集や連絡手段として非常に重要な役割を果たします。しかし、普段からしっかり準備しておかないと、いざというときに「スマホが使えない!」という状況に陥ることもあります。特に停電や通信障害が発生すると、普段当たり前のように使っている機能が使えなくなるため、事前の備えが必要です。番組では、スマホを活用するための具体的な対策が紹介されました。

まず、災害時に正確な情報を素早く得ることが重要です。そのために、以下の設定を確認しておきましょう。

  • 緊急速報を受信できる設定にする(設定→通知→緊急速報をオン)
    → 緊急地震速報や避難情報をいち早く受け取るために、スマホの通知設定を確認しておく。特に音を消していると気づかない可能性があるため、マナーモード時でも通知が鳴るように設定しておくと安心。
  • 防災アプリを入れておく(NHKニュース・防災、Yahoo!防災速報など)
    リアルタイムで災害情報を把握できるアプリをインストールしておく。特に、自治体が提供する防災アプリでは地域ごとの細かい情報が得られるため、自分の住んでいる地域の防災アプリを確認しておくことも大切。

また、災害時は通信が制限されたり、インターネットが使えなくなることがあります。そんなときに役立つのが、オフライン機能の活用です。

  • 地図アプリの「オフラインマップ」をダウンロードしておく
    → 避難場所やルートを確認できるように、事前にGoogleマップなどのオフラインマップをダウンロードしておく。通信が切れても、現在地の確認やルート検索が可能。特に自宅や職場周辺の避難所情報を保存しておくと便利
  • スマホにメモ機能で緊急連絡先を保存しておく
    → 携帯の電池が切れてしまったり、インターネットが使えなくなったときのために、家族や友人の連絡先、避難場所の住所などをスマホのメモやスクリーンショットで保存しておく。紙にメモして持ち歩くのも有効。

次に、スマホを長時間使えるようにするための対策も大切です。災害時は停電の影響で充電ができなくなるため、事前に以下の準備をしておきましょう。

  • モバイルバッテリーを用意する(停電時でもスマホを使えるようにする)
    最低でも1回フル充電できる容量のものを用意し、普段から充電しておく。さらに、ソーラーパネル付きの充電器や手回し発電機など、電源がなくても充電できるアイテムもあると安心。
  • 省電力モードを活用する(バッテリーを長持ちさせる)
    → スマホの「省電力モード」をオンにして、不要なアプリやバックグラウンド通信を減らす。特に災害時は、バッテリーをできるだけ長持ちさせることが重要

さらに、スマホの便利な機能を活用することで、災害時の不便を少しでも解消できます。

  • スマホの「ライト機能」を活用する
    → 停電時の明かりとして使えるため、夜間の避難や暗い場所での行動に役立つ。懐中電灯が手元にないときでも、スマホのライト機能を使えば明かりを確保できる。
  • 音声メモ機能を使う(手がふさがっているときに便利)
    → 避難中や情報収集中にメモを取る余裕がないときは、スマホの音声メモ機能を活用して記録すると便利。避難所の情報や伝言をすぐに残せる。
  • 災害用の伝言板サービスを利用する
    NTTの「災害用伝言ダイヤル(171)」やLINEの「ノート機能」を活用して、家族や友人と情報を共有する。直接電話がつながらなくても、安否確認ができる手段を確保しておく。

こうした準備を日頃からしておくことで、スマホを最大限に活用し、災害時の情報収集や安否確認をスムーズに行うことができます。特に、「電池を長持ちさせる工夫」や「ネットがなくても情報を得られる状態にすること」が重要です。

普段からこれらの対策を意識しておけば、災害が発生したときに慌てず行動することができます。スマホを正しく活用し、いざというときに命を守る手段として使えるように備えておくことが大切です。

まとめ

今回の「あしたが変わるトリセツショー」では、日頃から備えておくべき防災対策について詳しく紹介されました。

  • トイレが使えなくなる可能性が高いため、「携帯トイレ」の準備が必要
  • 「正常性バイアス」や「愛他性」を理解し、冷静な判断で避難することが大切
  • スマホを活用し、災害時の情報収集や連絡手段を確保する

災害はいつ起こるかわかりません。普段からの備えが、自分や家族の命を守ることにつながります

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