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NHK【運転席からの風景】満開の桜と秘境駅をめぐる春の絶景旅|錦川鉄道&JR土讃線の見どころまとめ|2025年3月27日放送

桜に包まれた春の絶景鉄道旅|錦川鉄道&JR土讃線を運転席から満喫|2025年3月27日放送

2025年3月27日(木)、NHK総合で放送された『運転席からの風景』では、春に満開となる桜に囲まれたローカル鉄道の魅力が紹介されました。今回は、山口県の錦川鉄道と、四国を縦断するJR土讃線が登場。どちらも春になると沿線に美しい桜が咲き誇り、列車の運転席からその風景をじっくりと堪能できる、まさに“今しか見られない”貴重な景色が魅力です。それぞれの路線の特徴や見どころ、沿線の歴史や地元の人々の思いまでを丁寧に映し出す内容でした。

山口県の錦川鉄道|清流と共に桜のトンネルを走る癒しの路線

山口県岩国市にある錦川鉄道は、川西駅から島根県に近い錦町駅までの約33kmを結ぶローカル鉄道です。旧国鉄岩日北線として昭和35年に開業し、現在は第三セクター方式で運営されています。かつての開業を記念して植えられた数百本もの桜が沿線各地を彩り、春になると列車が桜の中を走るような光景になります。

注目ポイントを紹介します。

  • 清流新岩国駅の桜並木
     この駅周辺には約50本の桜が250メートルにわたって植えられ、まるでピンクのトンネルの中を列車が進んでいるような景色になります。駅を出発した瞬間から一面に桜が広がる様子は、毎年多くの鉄道ファンや観光客を魅了します。

  • 南河内駅での菜の花との共演
     この駅の周辺では桜と菜の花が同時に見頃を迎え、ピンクと黄色の色彩が田園風景に映える絶景スポットとなっています。のどかな田んぼに囲まれた中を列車が走る風景は、まさに絵はがきのような美しさです。

  • 北河内駅は桜の歴史ある駅
     沿線でいち早く桜が植えられたこの駅は、地元の人々が大切に守り育ててきた場所です。春の訪れを告げる花として、長年にわたり地域の人たちに愛されてきたことが伝わってきます

  • 南桑駅から望む錦川と桜
     南桑駅では、透き通るような錦川の流れと桜の花が同時に楽しめる絶景スポットがあります。特に川沿いをゆっくりと進む列車からの眺めは、春の清々しさを感じるには最高のシチュエーションです。

このように錦川鉄道では、清流・桜・鉄道という3つの自然と文化が調和した春の風景が楽しめます。さらに周辺には、日本三名橋のひとつ「錦帯橋」や、山頂から市街を一望できる「岩国城」など、観光スポットも豊富です。終点の錦町駅では、「とことこトレイン」という観光トロッコ列車にも乗ることができ、途中の「きらら夢トンネル」では、蛍光石がきらめく幻想的な空間を楽しめる仕掛けもあります。

四国を縦断するJR土讃線|桜咲く渓谷と山々の間を縫う大自然の鉄道旅

JR土讃線(どさんせん)は、香川県の多度津駅から高知県の窪川駅までを約200kmにわたって走る長距離路線です。香川・徳島・高知の三県をまたぎ、列車は吉野川沿いを走り、四国山地を超えながら、高知平野に抜けていく壮大なルートをたどります。この路線の春の風物詩となっているのが、沿線に咲き誇る桜の花々です。

特に注目すべきポイントは次の通りです。

  • 吉野川沿いに広がる100本の桜並木
     徳島県三好市付近、吉野川に沿って咲く約100本の桜は、昭和40年代に地元の女性たちが地域の美化と観光振興を願って植えたものです。川と桜が一体となった光景は、地域の人たちの思いが込められた風景です。

  • 大歩危・小歩危を貫く絶景ルート
     険しい渓谷「大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)」の3キロほど上流に咲く桜は、断崖絶壁と桜というダイナミックなコントラストを生み出しています。列車はその谷間をゆっくりと進み、四国山地の自然と人の手が共存する風景を走り抜けます。

  • 高知県内に入ると海の気配も
     南へ向かうにつれ、列車は次第に土佐湾沿いに近づき、内陸の渓谷から海沿いの開けた景色へと変化します。春の穏やかな気候の中、桜と青い海、そして緑の山々が織りなす景色は、まるで四国全体の自然をダイジェストで体験しているような感覚になります。

JR土讃線には、観光特急「四国まんなか千年ものがたり」や「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」などの特別列車も運行されており、地元食材を使った料理や観光演出を楽しみながら、列車旅をより深く味わうことができます。

まとめ|春だけの特別な鉄道旅がくれる感動の風景

今回の『運転席からの風景』では、山口県の錦川鉄道と四国のJR土讃線という2本のローカル線が、春の絶景を届けてくれました。どちらの路線にも共通しているのは、自然の美しさを最大限に活かしながら、地元の人々が長年大切に守り育ててきた桜と鉄道の物語です。

満開の桜の中を走る列車は、ただ移動するだけの乗り物ではなく、季節を感じ、風景を味わい、地域の歴史とつながる旅の舞台です。運転席からの視点で映し出されるその景色には、写真や映像では伝えきれない、空気や時間の流れまで感じられる深さがあります。

春のローカル鉄道は、毎年ほんのわずかな期間だけ出会える、自然からの贈り物のような存在です。次の春には、ぜひ実際にその車窓から桜を眺めながら、心癒される旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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