大屋根リング・異国グルメ・水上ショーのすべてを総まとめ
2025年4月13日、いよいよ開幕を迎える大阪・関西万博。その前夜に放送された特別番組『生中継!開幕前夜ココが知りたい!大阪・関西万博』では、まさに“直前”の現地からの生中継を通じて、会場の雰囲気や注目スポット、最新技術、そしてグルメまで、幅広い視点で紹介されました。
番組の放送時間は20時から55分間。NHK総合で全国に放送され、多くの人が期待を膨らませながら視聴した内容です。今回はその番組内容をもとに、未来の入口である万博の魅力をとことん詳しくお届けします。
巨大な木造建築「大屋根リング」とその役割
会場の中心にある大屋根リングは、直径約2キロメートル、高さ20メートルにもなる木造建築で、世界最大規模を誇ります。350億円をかけて造られたこのリングは、「多様でありながらひとつ」という万博の理念を体現しています。
・構造は日本の伝統的な「貫工法」が用いられ、木材を格子状に組んで構築
・建設に使われた木材は万博終了後に再利用される予定
・リングの内側には各国のパビリオンが集中し、1周することで世界旅行気分を味わえる設計
このリングはどこからでもアクセスしやすく、高台からは神戸や淡路島の景色も楽しめる絶景スポットにもなっています。夜にはライトアップも予定されており、日中とは違う雰囲気を楽しめるのも特徴です。
世界を巡るパビリオン体験!それぞれの工夫と個性
番組では、150以上の国と地域が参加するパビリオンの中から、特にユニークな建築や演出を行っているものを紹介していました。
・オーストリア:楽譜がモチーフ。音楽文化を伝える美しい建築
・中国:古代の書物「竹簡」をイメージしたデザインで、歴史と未来の融合
・シンガポール:地図で首都が点になることから、赤い球体を表現
・イギリス:積み木のようなデザインで、課題解決へのアイデアの積み重ねを象徴
・タイ:鏡の反射を活用して、実際よりも大きく見せる仕組み
・オーストラリア:夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に
・オランダ:再利用素材でつくられた球体型パビリオン。会場案内ロボット「オーブ」が活躍
それぞれの国が文化や未来への思いを込めて、来場者に新しい発見を与えてくれる工夫を凝らしていることが伝わってきました。
オランダの未来感あふれる環境パビリオンと「ハーリング」
特に注目されたのがオランダのパビリオン。環境意識が非常に高く、展示空間にも再生可能な資材を活用。しかも、案内役を務めるのは球体のロボット「オーブ」で、展示に触れることで色が変化するという、インタラクティブな仕掛けが施されています。
また、オランダの名物料理「ハーリング」も紹介されました。
・ハーリングは塩漬けにしたニシンを発酵させたもので、オランダでは国民的なソウルフード
・現地では頭からかぶりつくのが一般的で、万博会場でもパンに挟んで提供される
・出演者が実際に試食し、「臭みがなくてさっぱりしている」と評価されていました
オランダだけでなく、各国の料理が万博会場で味わえるのも大きな魅力のひとつです。
スイスとハンガリーのグルメも登場!世界の味に舌鼓
スイスの料理「アルペンマカロニ」は、チーズとパスタ、ジャガイモを組み合わせた濃厚な味わいで、山岳地方ならではの素朴で温かみのある一品。
ハンガリーの「冷製パプリカのカッテージチーズ詰め」は、彩りが美しく、夏でも食べやすい爽やかな料理でした。
こうした料理が手軽に楽しめることも、万博ならではの贅沢な楽しみ方です。
あの「人間洗濯機」が未来仕様で復活!
1970年の大阪万博で話題となった「人間洗濯機」が、今回の万博で最新型「ミライ人間洗濯機」として復活しました。
・大阪ヘルスケアパビリオン「Nest for Reborn」に設置
・泡とミストで全身を包み込み、顔や頭まで自動洗浄が可能
・介護現場への応用も視野に入れた設計
番組では高瀬アナウンサーが体験し、「気持ちよかった」と感想を述べていました。かつての夢の技術が、ついに現実に近づいていることがよくわかります。
ファッションの歴史を彩るユニフォームの変遷
1970年の万博でコンパニオンのユニフォームを手がけたコシノジュンコさんは、今回もボランティアスタッフのユニフォームをデザインしました。
・当時はミニスカートや大きな帽子など、斬新なデザインが話題に
・今回は男女ともにスカートを採用したユニフォームで、デザイン発表後には応募者が増加したという実績も紹介
万博はファッションの歴史にとっても、大きな意味を持つイベントであることが改めて伝えられました。
夜の会場を彩る光と水のスペクタクル「アオと夜の虹のパレード」
夜になると、万博会場では幻想的な水上ショーが展開されます。番組ではリハーサルの様子が公開されました。
・タイトルは「アオと夜の虹のパレード」
・300基の噴水と光、音楽を融合させたダイナミックな演出
・演出はフランスのクリエイターチームが担当し、毎晩2回のショーが予定されている
まさに世界初の海上万博にふさわしい、心揺さぶる夜の演出となっています。
各界クリエイターの挑戦が詰まったシグネチャーパビリオン
会場には8つの「シグネチャーパビリオン」が設置され、それぞれが異なるテーマを持って未来を提示します。
・落合陽一さんの「null2」では、デジタル化された自分と対話できる空間を提供
・石黒浩さんのパビリオンでは、人間とアンドロイドが共存する未来を体験
・遠隔操作型アンドロイド「Yui」は、表情も遠隔で操作できる最新技術を体感できる内容
これらの展示は、来場者に強いインパクトを与える未来体験として構成されています。
まとめ
今回の特別番組では、開幕を目前に控えた大阪・関西万博の全体像と、細部に込められた工夫が丁寧に紹介されていました。
・大屋根リングに象徴される持続可能な建築と設計思想
・パビリオンを巡るだけで世界旅行気分が味わえる国際性
・過去と未来をつなぐ「人間洗濯機」やファッションの進化
・感動を呼ぶ夜の水上ショーと最新技術の数々
これから万博を訪れる予定の方にとって、まさに“知って得する予習”になる内容でした。
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