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【NHKスペシャル 人体Ⅲ 最終回】山中伸弥×タモリが迫る命の核心とダークプロテイン|2024年6月8日放送

NHKスペシャル

生命の深淵に迫る!山中伸弥×タモリが語る“命”の正体

NHKスペシャルの長期企画「人体」シリーズが、ついに感動のフィナーレを迎えます。2024年6月8日(日)放送予定の『人体Ⅲ 第4集「果てしなき命の探求」』は、これまで8年間にわたって続いてきたシリーズの集大成。司会を務めるのはおなじみのタモリさんと、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥さんです。今回は、科学と人間の根本的な問い「命とは何か?」に真正面から向き合う特別な50分間。最先端の研究と哲学的な考察が交差する、見逃せない回となりそうです。

放送後、詳しい内容が分かり次第、記事を更新してお届けします。

ダークプロテインとは?“命の仕組み”を揺るがす存在

今回注目されているのが、「ダークプロテイン(dark protein)」という新しい概念です。これは、従来の研究方法では構造や機能が分からなかったタンパク質のグループのことを指します。たんぱく質は私たちの体をつくる大切な素材ですが、今まで知られていたのは全体のごく一部に過ぎなかったのです。実は、全タンパク質の約半数が未解明な“暗黒領域”として残されており、これを「暗黒のプロテオーム」と呼びます。

特徴としては次のような点が挙げられます。

  • 既存のタンパク質データベースに合致せず、機能も予測困難

  • 構造を持たない「IDP(構造を持たないタンパク質)」が多い

  • ウイルスや真核生物に数多く含まれ、生命進化との関わりも疑われている

これらのダークプロテインが病気や老化、ストレス応答などに関係している可能性があり、その研究が進めば、がんや神経疾患への理解が深まり、新たな治療法や薬の開発にもつながると期待されています。

山中伸弥さん、現場に復帰し“命の謎”に挑む

今回の『人体Ⅲ』最終回では、山中伸弥さんが2022年に研究所長職から退き、再び現場の研究者として活動を再開した様子が詳しく描かれる予定です。山中さんは、これまでiPS細胞の研究で世界に大きなインパクトを与えてきましたが、今はより根源的な問い「命の仕組みとは何か?」を明らかにしようと、再び顕微鏡の前に立っています。

彼が現在注目しているのが、この“ダークプロテイン”の解明です。私たちの体のなかに潜む未知の成分を解き明かすことは、生命科学の最前線でありながら、非常に難解で地道な作業です。それでも、山中さんはあえてそこに挑み、命の深層へと一歩一歩近づこうとしています

また、今回の番組では、研究現場の映像や若手研究者とのやりとりなども紹介される可能性が高く、次の時代の科学者たちの姿にも注目が集まります。

最先端技術が解き明かす“見えない命の姿”

ダークプロテインの解析を可能にしたのが、近年のAI技術の進歩です。特に注目されているのが、DeepMind社が開発した「AlphaFold」という人工知能。これは、たんぱく質の立体構造を極めて高い精度で予測する技術で、これまで不可能だった未知のタンパク質の構造把握が一気に進んだと言われています。

さらに、世界中の研究機関が連携して進めている「Target 2035」という国際プロジェクトでは、2035年までにすべてのヒトタンパク質の機能を明らかにし、それぞれに薬理的モジュレーターを見つけることが目標とされています。これにより、現在の薬では治療が困難な病気に対する新しいアプローチが可能になると期待されています。

このような背景の中で、ダークプロテイン研究は生命科学の“次の扉”を開ける鍵となりつつあります。

タモリさんと山中さんが語る“命の意味”

番組の最後には、タモリさんと山中さんがシリーズを総括する形で対話を行う場面が設けられる予定です。これまでの『人体』シリーズでは、「臓器は対話している」「老化は戦いではなく適応」「脳と免疫はつながっている」といった数々の発見を、視聴者にわかりやすく伝えてきました。

最終回では、この長い旅路の果てに2人が到達した「命とは何か」という問いへの答えが語られると予想されます。

・命はどこから始まり、なぜ終わるのか
・私たちはなぜ生きるのか
・科学は命をどこまで解明できるのか
・知れば知るほど、命はより深くなるのか

このような深いテーマを、タモリさんならではの視点と、山中さんの科学者としての誠実な言葉でまとめあげる時間になるはずです。決して難解ではなく、誰にとっても考えるきっかけとなるようなメッセージが込められることでしょう。


放送の内容と異なる場合があります。放送後、詳しい情報が入り次第、内容を更新していきます。科学と人間の本質が交差する『人体Ⅲ』最終回、ぜひお見逃しなく。

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