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Eテレ【きょうの健康】夏の紫外線に要注意!しみ・しわ・皮膚がんを防ぐ毎日のケア方法|2025年6月16日放送

きょうの健康

夏に注意!皮膚トラブル「紫外線」

2025年6月16日にNHK Eテレで放送された『きょうの健康』では、夏に特に気をつけたい「紫外線」による皮膚トラブルについて、順天堂大学主任教授の渡邉玲先生がわかりやすく解説しました。わずか15分の番組の中で、紫外線が肌に与える影響から、皮膚がんとの関係、そして日焼けしてしまったときの具体的な対処法まで、実用的な情報がたっぷり詰まっていました。

紫外線の種類と肌への影響

紫外線には主に「UVA」と「UVB」の2種類があり、それぞれ肌に違った影響を与えます。
UVA(紫外線A波)は、波長が長く、肌の奥にある真皮にまで到達します。コラーゲンやエラスチンを壊し、しわやたるみの原因になります。
UVB(紫外線B波)は、波長が短く、肌の表面に強く作用して日焼けや赤み、しみを引き起こします。

特にUVAは、曇りの日や室内にいても窓ガラスを通して肌に届くため、晴れていない日でも注意が必要です。また、肌の老化の約8割は紫外線によるものとされており、「光老化」と呼ばれています。

長期間の紫外線暴露と皮膚がんの関係

紫外線を長い期間にわたって浴び続けると、皮膚細胞のDNAが損傷を受け、突然変異が起こることで皮膚がんの原因になります。WHO(世界保健機関)の発表では、皮膚がんの多くが紫外線によって引き起こされる「予防可能ながん」であるとされています。

主な紫外線誘発の皮膚がんには以下のものがあります。
基底細胞がん:皮膚がんの中で最も多く、ゆっくり進行するタイプ。紫外線の蓄積によって起こります。
有棘細胞がん:比較的進行が速く、放置すると転移することもあるため注意が必要です。
メラノーマ(悪性黒色腫):皮膚がんの中で最も危険とされ、紫外線による強いダメージで発症のリスクが高まります。

とくに赤く炎症を起こすほどの強い日焼けを繰り返すことで、これらの皮膚がんのリスクはさらに高くなります。肌が弱い人や、若いころからよく日焼けをしていた人ほど、将来的な発症リスクが高まることがわかっています。

紫外線対策の基本を毎日の習慣に

紫外線から肌を守るためには、以下のような日常的な対策が大切です。
日焼け止めを使う:SPF30以上、PA++以上のものを選び、2時間ごとに塗り直します。特に外出前と外出中の塗り直しを忘れないことが大切です。
物理的な対策を併用:帽子や日傘、サングラス、長袖の服で肌や目を守りましょう。遮光性の高い衣類も効果的です。
外出の時間帯に注意:紫外線が強くなる午前10時から午後2時は、なるべく直射日光を避けるようにしましょう。
天気に関係なく対策を:曇りや雨の日でも紫外線は地上に届いています。さらに、室内でも窓からの紫外線が入り込むため、1年を通して紫外線対策を習慣にすることが重要です。

日焼けしてしまったときの正しい対処法

もしうっかり日焼けしてしまった場合には、すぐに「冷却」と「保湿」のケアを行うことがポイントです。
冷却:肌が赤くなってほてりを感じたら、まずは冷やすことが最優先です。冷水で濡らしたタオルや保冷剤をタオルで包んだものを使って、肌にやさしく当てます。一度に長時間冷やすのではなく、何度かに分けて冷やすことで炎症を抑えることができます。
保湿:炎症が少し落ち着いたら、化粧水や乳液などでたっぷり保湿します。ヒアルロン酸やセラミドが含まれる保湿剤が効果的です。日焼けした肌は水分を失いやすく、乾燥が進むとしみやしわが残りやすくなるため、72時間以内の保湿ケアがとても重要とされています。

さらに、内側からのサポートとして、水分補給とビタミン類の摂取も忘れないようにしましょう。特にビタミンCやEは、紫外線による酸化ダメージを抑え、肌の修復を助ける効果があるとされています。

紫外線を甘く見ないことが健康な肌を守るカギ

番組では、紫外線対策を「美容」のためだけでなく、「健康管理の一環」として行うことの大切さが繰り返し語られていました。皮膚の老化やがんの予防には、日常的な意識と行動の積み重ねが何よりも重要です。

肌に違和感があるときや、ほくろの形が変わったなど不安な点がある場合には、自己判断せず、早めに皮膚科を受診することがすすめられます。定期的に肌のチェックを行う習慣も、皮膚がんの早期発見につながります。

この番組を通じて改めて感じられたのは、紫外線は目に見えないけれど確実に肌にダメージを与える存在であるということ。日常の中に小さな対策を取り入れるだけで、将来の肌トラブルや病気を防ぐことができるのです。

これからの夏本番に向けて、今日からでも始められる紫外線対策を取り入れて、元気な肌で毎日を過ごしていきましょう。

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