【NHKスペシャル】恐竜超世界3 化石の“常識”を覆せ！｜ティラノサウルスの声復元と20m巨大軟体動物の謎【2025年9月15日】

恐竜の声と姿を暴く！NHKスペシャル『恐竜超世界3』

恐竜の声と姿を暴く！NHKスペシャル『恐竜超世界3』

「恐竜はどんな声を出していたの？」
「化石から本当に生きた情報が取り出せるの？」
恐竜好きなら一度は考えたことがある、そんな疑問に正面から挑むのが2025年9月15日放送のNHKスペシャル『恐竜超世界3 化石の“常識”を覆せ！』です。これまで常識とされてきた恐竜研究の壁を破り、科学者たちが恐竜の“本当の姿”に迫る姿を追ったドキュメンタリーで、放送前から大きな注目を集めています。この記事では、その番組内容や見どころを放送前に徹底的に整理し、視聴前に押さえておきたい情報をまとめました。

恐竜の声はどう復元されるのか？

今回の一番の目玉は「恐竜の声の復元」です。これまで恐竜映画やCG作品で再現されてきた声は、ほとんどが想像や現代の動物を参考にした音でした。しかし今回の番組では、化石に残された恐竜の耳の骨や聴覚構造を分析し、「どの周波数の音を聞き取っていたのか」を割り出す研究にスポットが当たります。
その結果を逆算して、恐竜が実際に発していたであろう声を科学的に再現。中でも注目なのがティラノサウルスとトリケラトプスの戦いの声です。世界中の恐竜ファンが想像してきた「恐竜同士の咆哮」が、初めて科学の力で蘇るのです。視聴者は音響研究者と古生物学者が協力して作り上げた“恐竜の声”を耳にすることができます。

化石から“生体情報”を引き出す挑戦

番組のもう一つの大きなテーマが、「化石からナマの生体情報を取り出す」という試みです。従来、化石は骨や歯、殻など硬い部分しか残らないとされてきました。しかし近年の研究では、化石に微量ながらタンパク質、細胞構造、血管の痕跡などが保存されているケースが確認されています。
もしそれを分析できれば、恐竜の皮膚の色、体の柔らかさ、筋肉の動き、さらには新陳代謝の仕組みに迫ることも可能になります。まさに恐竜の「生きた姿」を取り戻す研究です。この挑戦はまだ始まったばかりですが、化石研究の未来を大きく変える可能性を秘めています。

日本からの驚きの発見！20m超え巨大軟体動物

さらに見逃せないのが、日本の研究チームが明らかにした驚きの事実です。番組では、日本の海で20メートルを超える超巨大軟体動物が、海竜と競い合いながら暮らしていた証拠が紹介されます。現代でいう巨大イカやタコに近い生物が、恐竜時代の海を支配していたというのです。
この発見は、恐竜時代の海の生態系を大きく塗り替えるもの。海竜だけが支配者ではなく、巨大な無脊椎動物もまた強力なライバルとして存在していたことが浮き彫りになります。陸と海の両方で繰り広げられた“生存競争”のドラマを、番組では最新のCGと研究データで迫力満点に描き出します。

最前線で戦う科学者たち

この番組に登場する研究者は、日本が誇る恐竜研究の最前線に立つ人々です。
・北海道大学の小林快次教授：アジアを中心に恐竜研究をリードしてきた第一人者。
・福井県立大学の河部壮一郎准教授：福井恐竜博物館を拠点に、国内外で発掘調査を行う専門家。
・北九州市立自然史・歴史博物館の御前明洋研究員：恐竜と古生物の研究を進める新鋭。
・岡山理科大学の辻極秀次准教授：恐竜の化石解析に取り組み、最新の知見を発信し続ける研究者。

彼らが協力しながら、「化石からどこまで恐竜の真実に迫れるのか」に挑む姿を、カメラは余すところなく追いかけます。研究現場の緊張感や発見の瞬間も、視聴者にとって見どころのひとつとなるでしょう。