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Eテレ【ノンナさんの魔法の庭】北村光世86歳の元気の秘けつとディルピクルスとの運命の出会い|2025年9月15日放送

人物

ハーブと暮らす魔法の庭へようこそ

ハーブを料理や暮らしに取り入れたいけれど、「どう使えばいいのか分からない」と感じていませんか?そんな方におすすめなのが、日本のハーブ料理研究の第一人者・北村光世さん(通称ノンナさん)の生き方です。2025年9月15日(月)放送予定の「ノンナさんの魔法の庭〜北村光世 ハーブと生きる〜」では、86歳にしてなお元気に活動し続ける秘けつと、香り豊かな庭での暮らしが紹介されます。この記事では放送前に、番組の見どころとノンナさんの魅力をまとめました。読めば、あなたも日常にハーブを取り入れたくなるはずです。

ノンナと呼ばれる理由と人柄

ノンナ」はイタリア語で「おばあちゃん」という意味です。北村光世さんは、孫たちから親しみを込めてそう呼ばれていますが、ご本人は「老けそうで嫌」とユーモアを交えて語ることもあります。そのやり取りからも、彼女の明るさや柔らかさが自然と伝わってきます。

若い頃、アメリカへの留学で未知の食文化と出会ったことは、北村さんの人生を大きく変えるきっかけになりました。見たことのない食材や調理法に驚きながらも、それらを積極的に受け入れ、試し、実践する力強さを身につけていったのです。

自宅の庭でのハーブの栽培や、日々の料理にもその姿勢は生きています。北村さんは失敗を恐れず、挑戦を続けることを楽しんでおり、そんな好奇心旺盛な人柄が多くの人を惹きつけています。

また、血縁にとどまらず、家族以外の人までも包み込むような優しさと温かさを持っているのが北村さんの魅力です。インタビューや著書から伝わる語り口は、読んだ人や聞いた人を安心させ、心地よい気持ちにしてくれます。

さらに彼女は、年齢を重ねても自立したシンプルな暮らしを大切にしています。庭で育てたハーブを取り入れ、無駄を省いた生活スタイルを実践する姿は、時代を超えて多くの人の共感を集めています。

ハーブとの運命的な出会い

北村光世さんが本格的にハーブに魅せられたのは、19歳で渡米した留学時代のことです。ある日、偶然口にしたのがディル入りのきゅうりのピクルスでした。それまで知っていたピクルスとはまるで違う、爽やかな香りと独特の味わい。その体験は衝撃的で、「これがハーブの力なのか」と深く心に刻まれました。

その後の人生でも、ハーブとの出会いは続きます。メキシコ滞在中には、コリアンダー青唐辛子といったスパイスやハーブを使った料理に触れ、香りと食文化の関わりにさらに魅了されていきました。未知の香りを味わいながら「食とハーブは切り離せない」と実感し、探求心を強めていったのです。

しかし当時の日本では、まだフレッシュハーブを簡単に手に入れることはできませんでした。そこで北村さんは、自宅の庭やベランダで少しずつハーブを育てることを始めます。植えて、世話をして、料理に使う――その小さな積み重ねがやがて大きな経験となり、研究者としての第一歩を切り開く原点となりました。

ハーブを暮らしに取り入れることは、単なる調理の工夫ではなく、北村さんにとって「生き方そのもの」を形作る重要な出発点となったのです。

魔法のように食材を変える料理

ノンナさん(北村光世さん)の料理は、日常のシンプルな食材にハーブをひと振り加えるだけで、まるで魔法をかけたように変化します。

たとえば、豚肉のミルク煮。そのままでは重たく感じやすい料理ですが、そこにローズマリーを加えると一気に爽やかな香りが広がり、味わいが軽やかで奥深いものに変わります。

また、ほたてのマリネタラゴンを添えると、貝の甘みが引き立ち、上品で華やかな一皿へと格上げされます。さらに、カリフラワーのマリネマスタードシードやハーブを合わせれば、野菜そのものが主役となり、普段の副菜がごちそうに早変わりします。

ノンナさんの料理の魅力は、香りが立つことで調味料を減らしても満足感が得られる点にもあります。塩分や油を控えながらも食べ応えがしっかり残る工夫は、健康を意識する人にとってもうれしいポイント。ハーブは、ただの香り付けではなく、食材の個性を引き出し、食卓を豊かにしてくれる存在なのです。

ハーブは家族の一員

北村光世さんにとって、庭にあるハーブはただの食材ではなく、本当に「家族の一員」のような存在です。

庭のシンボルとなっているのは、実家から持ち帰った幼木を植えたローリエの木。年月を重ねるごとに大きく育ち、今では家と暮らしを見守る存在になっています。

庭にはほかにもミントフェンネルレモングラスカレーリーフなど、さまざまなハーブが育っています。これらは料理の香り付けとして使うだけではなく、虫よけ保存、さらにはドライフラワーとしても活用され、日常のあらゆる場面で役立っています。

北村さんは、葉の色や形、土の湿り具合、日差しの当たり方など、小さな変化にも目を配りながら世話を続けています。その観察の積み重ねは、暮らしに安心感をもたらし、心の豊かさにつながっています。

こうしてハーブとともに過ごす毎日は、自然と調和しながら生きる姿そのものであり、北村さんの人生観を象徴しています。

86歳の元気の秘けつ

北村光世さんが今も元気に活動できる秘けつは、食・運動・観察のバランスにあります。

食事では、オリーブオイルとハーブを活用した地中海風のスタイルを大切にしています。例えば、サバの味噌煮にローリエを添えるなど、和食にさりげなくハーブを取り入れる工夫も欠かしません。素材の味を引き出しながら、体に優しい食卓をつくり出しているのです。

また、日課である庭仕事は自然の中で体を動かす立派な運動になります。加えて、週に数回はオンライン気功を続けており、呼吸や体のしなやかさを保ちながら心身のバランスを整えています。

さらに、植物の成長を「よく観察する」ことを習慣にしており、土や葉の小さな変化に気づきながら世話をしています。そこに「新しいことを試してみよう」という好奇心が加わることで、心の若さが保たれているのです。

そして何より大切にしているのは、完璧を目指さない柔軟さ。ときには「ほったらかし」も取り入れて、自分にも植物にも無理をさせない。その穏やかな姿勢こそが、長く元気でいられる秘訣といえます。

まとめ

この記事で紹介したポイントを整理すると次の通りです。
・孫に「ノンナ」と呼ばれるほど親しみやすく、温かい人柄
・19歳の留学でハーブと運命的に出会い、その後の人生を変えた
・料理はハーブを少し加えるだけで魔法のように変化する
・庭のハーブを「家族の一員」として日々大切に育てている
・86歳でも元気でいる秘けつは、食生活・庭仕事・好奇心の3つ

放送では、こうしたノンナさんの日常が映像で描かれます。あなたも番組を見ながら、身近な料理にハーブをひとつ取り入れてみませんか?小さな香りの工夫が、日常をもっと豊かに変えてくれるはずです。

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