海外公演の軌跡と舞台裏に密着!|2025年3月18日放送まとめ
2025年3月18日、NHK総合にて放送された【YOASOBI 世界を駆ける】では、YOASOBIが2024年に行った海外公演の軌跡に密着しました。番組では、アメリカ・ヨーロッパ・アジアを巡るツアーの様子や、現地ファンの熱狂ぶり、メンバーの素顔、そしてYOASOBIの音楽が世界でどのように受け入れられているのかが紹介されました。
また、YOASOBIの生みの親であるAyaseの音楽的バックグラウンドや、ikuraがどのようにして世界的アーティストになったのかにも迫り、YOASOBIというユニットの成長と進化が感じられる内容となりました。
初のアメリカ単独公演に密着(ロサンゼルス・サンフランシスコ)
2024年4月、YOASOBIはアメリカでの初の単独公演を実現し、ロサンゼルスのShrine Auditorium and Expo Hallを皮切りに、サンフランシスコのThe Warfieldでも公演を開催しました。アメリカのファンにとって待望のライブであり、どちらの公演もチケットは即完売。会場には、現地の音楽ファンや日本から駆けつけたファンが詰めかけ、大きな盛り上がりを見せました。
公演当日、YOASOBIのメンバーは念入りに準備を進め、最高のパフォーマンスを届けるためのルーティンをこなしていました。
- ikuraはメイク中にMCの内容を考えながら、ステージに向けた気持ちを整える。本番前には、専用の声出し部屋でボイストレーニングを行い、ベストなコンディションを保つ。
- Ayaseは音響スタッフと綿密に打ち合わせし、海外公演ならではの演出や音響の調整を確認。YOASOBIの音楽を最高の形で届けるために細部までこだわる姿が印象的だった。
ライブがスタートすると、会場の雰囲気は一変。YOASOBIの音楽を心待ちにしていたファンが、一斉に歓声を上げました。
- 「もしも命が描けたら」のパフォーマンスでは、歌詞が英訳付きでスクリーンに映し出され、日本語の響きの美しさが観客に伝わる工夫が施された。観客は静かに聴き入り、サビの部分では一緒に口ずさむ姿も見られた。
- 観客の反応は非常に感動的で、「映像と音楽が完璧に融合していた」「言葉が分からなくても、曲のメッセージが伝わってきた」という声が多く上がった。
ロサンゼルス公演の熱狂が冷めやらぬまま、YOASOBIは次なる公演地サンフランシスコのThe Warfieldへと向かいました。ここでもチケットは即完売し、開演前から会場の外には長蛇の列ができるほどの人気ぶりでした。
- ライブが始まると、特に「夜に駆ける」のイントロが流れた瞬間、会場全体が歓声で包まれた。日本語の楽曲でありながら、ファンの多くが歌詞を覚えており、大合唱が響き渡る。
- サウンド面でも工夫が施され、海外公演向けにアレンジされた楽曲は、ライブならではの迫力とエネルギーを生み出していた。
- 観客の熱気は最高潮に達し、曲が終わるたびに大きな拍手と歓声が沸き起こる。YOASOBIの音楽が言葉の壁を超えて受け入れられていることを象徴する瞬間だった。
このアメリカ単独公演の成功は、YOASOBIにとって大きな一歩となりました。ロサンゼルスとサンフランシスコという音楽のメッカでの公演が、彼らの世界進出の重要なマイルストーンとなったのです。観客の反応からも、YOASOBIの楽曲が単なるJ-POPではなく、世界中のリスナーに響くアートとして評価されていることが明らかになりました。
YOASOBIの音楽が海外で人気の理由
YOASOBIの音楽は日本語の楽曲でありながら、世界中のリスナーに受け入れられています。その理由にはストーリー性のある歌詞、キャッチーなメロディ、アニメとの親和性、ライブパフォーマンスのクオリティの高さなど、いくつもの要素が絡み合っています。
まず、ストーリー性のある歌詞が、多くの人の心を惹きつけています。YOASOBIの楽曲は小説をもとにして作られており、一曲ごとに明確な物語があるため、リスナーはまるで短編映画を観るような感覚で楽しめます。
- 「夜に駆ける」では、切ない愛の物語が描かれ、リスナーに強い感情の余韻を残す。
- 「怪物」は、アニメ『BEASTARS』の世界観とリンクし、キャラクターの内面を深く表現している。
- 「アイドル」は、アニメ『推しの子』のストーリーと重なり、アイドルの華やかさと裏の葛藤を絶妙に描写している。
次に、キャッチーなメロディも、世界的な人気を集める要因の一つです。YOASOBIの楽曲は、ポップミュージックとしての要素をしっかりと持ちつつ、独自のリズムやアレンジで耳に残るメロディラインを生み出しています。
- イントロが印象的な楽曲が多く、最初の数秒でリスナーを引き込む力がある。
- サビで一気に盛り上がる構成が多く、ライブでも観客が自然に手拍子をしたり、一緒に口ずさめる。
- エレクトロニックなサウンドと生楽器の融合により、ジャンルの枠を超えた音楽になっている。
さらに、アニメとの親和性も、YOASOBIの楽曲が海外で注目される大きな要因です。日本のアニメ文化は世界中で親しまれており、アニメの主題歌として起用されたことで、多くの海外リスナーがYOASOBIを知るきっかけとなりました。
- 「アイドル」が『推しの子』のオープニング曲として使われ、TikTokやYouTubeで多くのダンス動画が投稿された。
- アニメイベントやフェスでのパフォーマンスを通じて、アニメファン以外の音楽リスナーにも広がった。
- 歌詞の意味が分からなくても、アニメのストーリーとリンクすることで自然に受け入れられる。
そして、ライブパフォーマンスのクオリティの高さも、海外での人気を支える大きな要素です。YOASOBIのライブでは、映像や照明を駆使した演出が多く取り入れられ、視覚的にも楽しめる工夫がされています。
- 海外公演ではスクリーンを活用し、歌詞を映し出す演出を採用。日本語が分からない観客でも、歌詞の意味を感じ取ることができる。
- 楽曲ごとに異なる演出が用意され、セットリスト全体が物語のように展開する。
- 生演奏を取り入れたアレンジが、CD音源とは違うライブならではの感動を生み出している。
このように、YOASOBIの音楽は単なるJ-POPの枠を超え、ストーリー・メロディ・アニメ・ライブパフォーマンスといった要素が組み合わさることで、世界中のリスナーの心に響く作品となっています。日本語の楽曲でありながら、国や文化を超えて愛される理由は、音楽そのものが持つ普遍的な魅力と、緻密に計算された表現力にあるのです。
Ayaseの音楽的ルーツとYOASOBI誕生の背景
YOASOBIの楽曲はすべてAyaseによって作られています。番組では、彼の音楽的なルーツやYOASOBI誕生までの道のりが語られました。
Ayaseは、幼少期から音楽に親しんでいたものの、本格的に音楽を始めたのは16歳の頃。この時、ロックバンドを結成し、ギターを担当していました。
- 高校時代はバンド活動に没頭し、ライブハウスにも出演。しかし、思うように人気が出ず、音楽活動の厳しさを痛感する。
- 音楽の道を諦めることも考えたが、「自分には音楽しかない」という思いが強く、創作を続ける。
- 挫折を繰り返す中、精神的な負担が重なり、一時的に入院。そこで自分と向き合い、新しい表現方法を模索することに。
この時、DTM(デスクトップミュージック)に出会い、音楽制作の幅が広がる。
- バンドメンバーを必要とせず、一人で曲作りができることに大きな可能性を感じる。
- ボーカロイドを活用することで、楽曲の世界観を自由に構築できるようになる。
- 2018年からボカロPとして本格的に活動を開始し、インターネットを通じて自作曲を発信し始める。
2019年に投稿した楽曲「ラストリゾート」が話題となり、ネットを中心に注目されるようになりました。
- SNSや動画配信サイトで再生回数が伸び、多くのリスナーがAyaseの楽曲を評価。
- 独特なコード進行やメロディラインが、他のボカロPとは違う魅力を持つと注目される。
- この頃から、「言葉の持つ力を生かした音楽」を意識するようになり、よりストーリー性のある楽曲作りを追求する。
そして、運命の出会いが訪れます。2019年、Ayaseはikura(幾田りら)の弾き語り動画をSNSで発見し、その歌声に惹かれました。
- 「この声なら、自分が作る楽曲の世界観を最大限に表現できる」と直感し、すぐにコンタクトを取る。
- ikuraの透き通った歌声と、自身の音楽が融合すれば、新しい可能性が生まれると確信。
- こうしてYOASOBIが誕生し、ユニットとしての活動が始まる。
デビュー曲となった「夜に駆ける」は、SNSで爆発的に拡散され、一気にYOASOBIの名が広まりました。
- 小説をもとにした楽曲制作というコンセプトが、今までのJ-POPにはなかった新鮮なスタイルとして話題に。
- YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームで拡散され、リスナーが自発的に楽曲を広める動きが加速。
- 2020年には、日本の音楽チャートを席巻し、一躍トップアーティストへと成長。
こうして、Ayaseの挫折と挑戦の繰り返しの中で生まれた音楽が、世界に届くYOASOBIという形になり、今も進化し続けています。
世界最大級の音楽フェスにも出演
2024年、YOASOBIはアメリカ最大級の音楽フェス「Coachella(コーチェラ)」と「Lollapalooza」に出演しました。これは日本のアーティストとしても大きな快挙であり、特に日本語の楽曲で世界の舞台に挑戦するという新たな挑戦となりました。
Coachellaは、世界中のトップアーティストが集う伝説的なフェスティバルで、YOASOBIの出演が決まった際には日本国内外の音楽ファンから大きな注目を集めました。
- フェス初日、YOASOBIのステージが始まると、多くの観客が詰めかけ、徐々に人が増えていった。最初はYOASOBIの音楽を初めて聴く観客が多かったものの、イントロが流れるとすぐにリズムに乗り始めた。
- 「アイドル」が演奏されると、SNSでバズった楽曲ということもあり、会場全体が一体感に包まれた。観客の中には歌詞を完璧に覚えている人もいて、サビの部分では日本語で一緒に歌う姿が見られた。
- ステージ演出も海外仕様にアップグレードされ、巨大なスクリーンに日本語の歌詞が映し出される工夫がされていた。これにより、言葉が分からない観客でも視覚的に楽しむことができ、より深く楽曲の世界観に浸ることができた。
続くLollapaloozaでも、YOASOBIのパフォーマンスは大きな話題を呼びました。
- 会場にはアメリカのみならず、世界各国から音楽好きが集まっており、YOASOBIのステージには多様な文化背景を持つ観客が詰めかけた。
- 「夜に駆ける」のイントロが流れると、スマートフォンをかざして動画を撮る人が続出。SNSでは、YOASOBIのパフォーマンスを絶賛する投稿が数多く見られた。
- フィナーレでは、会場全体がYOASOBIの音楽に合わせて手を振り、最後には大歓声が巻き起こった。YOASOBIの楽曲が国や言語の壁を越えて届いていることを象徴する瞬間だった。
これらのフェスへの出演により、YOASOBIの音楽はさらに世界中に広がり、今後の海外展開への大きなステップとなりました。日本語の楽曲が世界で受け入れられることを証明し、J-POPの可能性を広げる重要なライブとなったのです。
伝説の会場でのライブ(ニューヨーク・ボストン)
アメリカツアーの3か所目となるニューヨーク公演は、歴史と格式のある「ラジオシティ・ミュージックホール」で開催されました。この会場は、数々の伝説的アーティストがステージに立ってきた由緒ある場所であり、YOASOBIにとっても特別な意味を持つライブとなりました。
- 公演前からすでに熱気が高まっており、チケットは発売直後に完売。当日も会場周辺には多くのファンが集まり、その注目度の高さがうかがえました。
- オープニング曲には、新曲「UNDEAD」を初披露。YOASOBIの新たな挑戦として、この場での初パフォーマンスが選ばれました。
- 幻想的な照明と迫力ある映像演出が施され、観客はステージの世界観に一気に引き込まれていった。
- ライブが進むにつれて、会場全体が一体感に包まれ、曲の終わりには大きな拍手と歓声が沸き起こった。
- ikuraはライブ後、「5年間が濃すぎて、ここまで来られたのが夢みたい」と感慨深げに語った。
続くボストン公演では、ikuraにとって特別な想いが込められたステージとなりました。
- ボストンはikuraの父がかつて住んでいた街であり、幼少期から身近に感じていた場所。この地での公演は、彼女にとっても感慨深いものだった。
- ステージに立つ前、「この場所で歌えることが本当にうれしい」とスタッフに語っていたikura。その気持ちはパフォーマンスにも表れ、会場全体を魅了する歌声を響かせた。
- 公演中、「群青」が演奏された際には、観客が静かに聴き入り、楽曲のメッセージが深く伝わる瞬間となった。
- 観客の中には、日本語の歌詞を覚え、一緒に口ずさむファンの姿も見られた。YOASOBIの音楽が、国や言語の壁を越えて受け入れられていることを実感させた瞬間だった。
ikuraの音楽キャリアは、路上ライブから始まりました。
- 学生時代、何度も路上で歌い続けたが、なかなか大きなチャンスを掴むことができなかった。
- それでも音楽を続ける中で、SNSに投稿した弾き語り動画がAyaseの目に留まり、YOASOBI誕生のきっかけに。
- 今では、その声が世界中の人々の心を揺さぶるものとなり、大舞台に立つまでに成長。
このボストン公演は、ikuraの原点とYOASOBIの成長が交差する特別な瞬間となり、アメリカツアーの中でも深く心に刻まれるライブとなりました。
結成5周年を記念したドームライブ「超現実」
2024年10月・11月、YOASOBIは結成5周年を迎え、京セラドーム大阪・東京ドームで「超現実」ライブを開催しました。このライブは、YOASOBIのこれまでの歩みと、これからの未来を象徴する一大イベントとなり、4公演で17万人を動員する大規模なものとなりました。
- チケットは発売と同時に即完売し、多くのファンがこの特別なライブを心待ちにしていたことが伺えた。
- ドーム公演ならではの壮大なステージ演出が施され、360度スクリーンを活用した映像美が圧巻。楽曲の世界観をより深く表現するため、過去のMV映像や新たなビジュアル演出が取り入れられた。
- 「夜に駆ける」では、会場全体がスマートフォンのライトで照らされ、幻想的な空間に。この楽曲がデビュー曲でありながら、いまだに多くの人に愛され続けていることを実感させる瞬間だった。
- 「たぶん」や「群青」など、ファンにとって思い入れの深い楽曲も披露され、観客と共にYOASOBIの5年間を振り返る時間となった。
また、このライブでは、新曲も多数披露され、YOASOBIのこれからの進化を象徴する場となりました。
- 「超現実」というタイトルの通り、リアルとフィクションを融合させた演出が特徴。曲ごとに異なる映像技術を活用し、まるで物語の中にいるかのような没入感を演出。
- アンコールでは、「アイドル」のパフォーマンスが特別アレンジされ、会場全体が一斉に合唱する感動の瞬間が生まれた。
Ayaseとikuraも、今回のライブに対する想いを語りました。
- 「この5年間で感じたすべてを詰め込んだライブ」とAyase。デビュー当初の不安や挑戦、海外進出の成功など、YOASOBIの成長の軌跡が詰まった公演だった。
- ikuraは「この5年は夢のようだったけど、これがゴールじゃない」と今後のさらなる挑戦を示唆。
この「超現実」ライブは、YOASOBIの過去と現在、そして未来をつなぐ重要なライブとなり、ファンにとっても忘れられない一夜となりました。
特別な場所・ジャカルタでのラスト公演
YOASOBIにとって、初めて海外公演を行った場所・ジャカルタは、特別な意味を持つ都市です。2024年、3か月にわたるアジアツアーの最終公演も、この思い入れのある地・ジャカルタで開催されました。
- 会場は「Istora Senayan」。YOASOBIが海外で初めてライブを行った場所でもあり、多くのファンにとっても思い出深いステージとなった。
- チケットは即完売し、当日は開場前から長蛇の列ができるほどの大盛況。会場の外にも、チケットを手に入れられなかったファンが集まり、スクリーン越しにライブを楽しむ姿も見られた。
- セットリストには、YOASOBIの代表曲がずらりと並び、ファンが大合唱する場面が続出。特に「群青」では、観客がスマートフォンのライトを一斉にかざし、幻想的な雰囲気が生まれた。
アンコールでは「夜に駆ける」を披露。
- イントロが流れた瞬間、会場全体が大歓声に包まれた。この曲はYOASOBIのデビュー曲であり、ファンにとっても特別な一曲。
- 観客は日本語の歌詞を覚えており、大合唱が巻き起こる。言葉の壁を超えてYOASOBIの音楽が浸透していることを実感させる瞬間だった。
- ステージ上のikuraも感極まり、最後のフレーズを歌う際に涙ぐむ場面も。会場全体が感動に包まれた。
Ayaseもライブ後に特別な想いを語った。
- 「今までで一番すべての感情を出し切れたツアーだった」と、3か月にわたるアジアツアーの集大成を振り返る。
- 「ジャカルタはYOASOBIにとって大切な場所。ここでまたライブができて本当に嬉しい」とファンへの感謝を伝えた。
この公演をもって、YOASOBIの2024年アジアツアーは幕を閉じました。初めての海外公演の地でツアーを締めくくるという特別な意味を持つライブとなり、YOASOBIにとっても、ファンにとっても忘れられない公演になったのです。
まとめ
【YOASOBI 世界を駆ける】では、YOASOBIの海外公演の軌跡を振り返りながら、彼らの成長や世界での評価の高まりを感じられる内容となりました。2024年の海外ツアーを成功させたYOASOBIが、今後どのような音楽を届けてくれるのか、引き続き注目したいです。
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