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【あさイチ】5月23日|プレミアムトーク|東村アキコ登場!映画化秘話・子育て・芸人育成まで

あさイチ

プレミアムトークに東村アキコ登場!代表作の映画化から子育て秘話まで

2025年5月23日放送の『あさイチ』(NHK総合)では、漫画家・東村アキコさんがプレミアムトークに登場しました。番組では、映画『かくかくしかじか』の制作秘話や、人気育児漫画『ママはテンパリスト』のその後、さらには近年の活動まで幅広く紹介されました。圧倒的な画力と驚異的な行動力、そしてユーモアに満ちた東村さんの素顔がたっぷり詰まった内容でした。

トップランナーとして活躍し続ける東村アキコの軌跡

今回のプレミアムトークでは、漫画家・東村アキコさんが代表作『かくかくしかじか』の映画化に全面的に関わったことが詳しく紹介されました。主演は俳優の大泉洋さん。彼からは「どんな話でもくだらない話をしていても楽しい」とのメッセージが届き、2人の関係性が深いことが伝わりました。東村さんの並外れた制作への情熱と行動力が浮き彫りになったエピソードが続々と明かされました。

東村さんは原作者という枠を超え、映画製作のさまざまな面に関わりました。脚本の確認、方言指導、衣装のチェック、ロケ地の選定と交渉、撮影現場での差し入れ、出演者やスタッフへの気遣いなど、ひとつひとつの工程に深く関与。さらには親戚一同への挨拶までも自ら行ったというから驚きです。現場では「仕切り屋」としての本領を発揮し、まさに制作スタッフの一員として映画を支えていました。

撮影場所には、自身の祖母の家を提供し、舞台として活用
出版社にお願いして連載を一時休載し、撮影期間中は現場に通い詰め
衣装合わせやキャストとの打ち合わせもすべて現場対応

さらに劇中で使われたデッサン画は、東村さんが実際に描き下ろした作品です。当初は昔の原稿を使ってもいいと伝えたそうですが、「生原稿は大切だから使えない」との制作側の配慮もあり、新たに描くことになったとのことです。

その実力は過去に出演した『浦沢直樹の漫勉』でも紹介されており、番組では筆ペンを使って驚くほどの速さで作画を進める姿が記録されました。今回の映画制作でもそのデッサン力が発揮され、登場人物の絵や作品中の美術がすべて東村さんの手によるものであることが大きな話題となりました。

描く速さと正確さ、そして妥協しない姿勢は、まさにプロの中のプロ。誰よりも作品を愛し、登場人物に命を吹き込む姿は、まさに“原作者を超えたクリエイター”としての東村アキコさんの姿でした。撮影期間中は現場で大泉洋さんのそばにいることも多く、方言のニュアンスやセリフの一言まで「先生ならこう言うはず」と伝える姿は、創作の原点と情熱がぶれない証でもありました。

子育てと漫画がリンクした『ママはテンパリスト』の裏話

東村アキコさんの代表作のひとつ『ママはテンパリスト』は、育児中のエピソードをもとに描かれたリアルでユーモアあふれる作品です。今回の放送では、そのモデルとなった息子・ごっちゃんについても詳しく紹介されました。

現在20歳になったごっちゃんに番組が取材を行い、子ども時代の思い出や母への印象を語りました。印象的だったのは、東村さんがしつけのときに“怖い男”のキャラに変身する演技をしていたというエピソード。「本気で信じていた」と語るように、当時のごっちゃんにとってはトラウマにもなるほど強烈な記憶だったようです。母でありながらも、演技力とキャラクター作りの才能が育児にも発揮されていたことがうかがえます。

さらに、「母は漫画のテンションそのままの人で、まわりを楽しませるのが得意」「特にカラオケへの情熱がすごい」という証言からも、東村さんの明るく情熱的な性格が家庭内でも発揮されていたことがよくわかります。ごっちゃんは韓国の大学に進学しており、今でも進路の相談をするなど、親子の信頼関係は非常に深いものであると感じられます。

『ママはテンパリスト』は、単なる育児漫画ではなく、母親としての日常や奮闘、そして家族との関係性をユーモラスに切り取った自伝的作品です。今回の放送でその舞台裏を知ることで、より一層作品への理解と共感が深まった内容となっていました。創作と日常が地続きである東村アキコさんの生き方そのものが、作品の魅力を支えているのだとあらためて感じられるエピソードでした。

お笑い芸人プロデュースも手がける“規格外”のクリエイター

東村アキコさんは、漫画家という枠に収まらない“規格外のクリエイター”として、近年さらに活躍の場を広げています。そのひとつが、お笑い芸人のプロデュースという異色の取り組みです。もともとは、夢を諦めて地元・福岡に戻ろうとしていた若手芸人たちに「もう一度やってみよう」と声をかけたことがきっかけで、お笑いライブを主催し、事務所まで立ち上げる流れとなりました。

芸人たちの活動を支えるだけでなく、その人柄やエピソードを観察し、実在の人物を漫画のキャラクターとして描くインスピレーションの源にもしているそうです。日常のリアルなやり取りや舞台裏のやりとりが、創作の中に自然と息づいていくスタイルは、東村さんならではの持ち味です。

また、今回の放送では、東村さん自身がかつて夢中になって読んでいた少女漫画の王道的展開——「すごい男性と普通の女性が恋に落ちる」ラブストーリーを、いつか自分の手で描きたいという思いを明かしました。視聴者に向けて「読みたいと思いますか?」と問いかける場面もあり、今後の創作に対する期待感を高める発言となりました。

お笑いという“舞台”もまた、東村アキコさんにとっては作品づくりの一部であり、クリエイターとしての表現の場。その活動は漫画だけにとどまらず、人を見て、感じて、形にすることそのものを楽しんでいるように感じられました。型にとらわれず、直感と行動力で道を切り開いていく東村さんの姿勢は、まさに“規格外”の名にふさわしい存在感でした。

最近のマイブームと多才な趣味の世界

漫画家として多忙を極めながらも、東村アキコさんの私生活には驚くほど多彩な趣味が広がっています。なかでも印象的だったのが、自家製納豆作りにハマっていたという話題です。「9割失敗する」と笑いながら語られていましたが、それでもあきらめずに挑戦を続けていたとのこと。失敗を恐れずに楽しむ姿勢は、創作活動とも通じるものを感じさせます。

また、コロナ禍で始めた新しい趣味として、東村さんは美人画を描くことに没頭していたそうです。かつては日本各地でよく見かけた美人画に魅了され、「自分でも描いてみたい」と思ったのがきっかけ。描いた1枚1枚には、自作のポエムを添えるという独自のスタイルで、絵と言葉の世界を同時に表現しています。詩と絵の融合によって、見る人の想像をかきたてるような作品に仕上がっているようです。

さらに、東村さんはホームパーティーの際には地元・宮崎の料理をふるまうことも多く、食のセンスにもこだわりを見せています。家庭的でありながらも、訪れる人を楽しませるサービス精神にあふれた一面がうかがえます。

創作だけでなく、日常の中にある「好きなこと」をとことん楽しむ姿が東村アキコさんらしさのひとつ。こうした多才な活動のひとつひとつが、彼女の作品に豊かな奥行きを与えているのかもしれません。枠にとらわれず、常に新しいことに目を向ける姿勢が、長年にわたり第一線で活躍し続ける原動力になっていることがよく伝わるエピソードでした。

スタジオで生イラストも披露!

放送のハイライトのひとつとなったのが、東村アキコさんによるスタジオでの“生イラスト実演”です。今回はNHKアナウンサーの鈴木奈穂子さんの似顔絵をその場で描くというチャレンジが行われました。カメラの前で即興で描き始める姿はまさにプロの仕事。迷いのない筆さばきと驚異的なスピードで、あっという間に表情豊かな似顔絵が完成しました。

このコーナーでは、視聴者もリアルタイムでその技術の高さを目の当たりにすることができ、「さすがプロ!」「まるで魔法みたい」といった声が寄せられるなど、SNSでも話題になりました。筆ペンを使って表情やニュアンスを一瞬で描き分ける技は、過去に出演した『浦沢直樹の漫勉』でも紹介されており、そのスキルの再現を生で見られたことに多くの人が感動したようです。

ただ漫画を描くだけでなく、人の特徴を瞬時にとらえ、魅力として引き出す描写力は、東村さんが長年培ってきた観察力と表現力のたまもの。スタジオでの実演を通じて、彼女の“描く力”があらためて広く伝わる場面となりました。生放送ならではの臨場感と緊張感の中で、安定して高いクオリティを出せる力量に、番組全体が拍手を送るような空気に包まれていました。

エンディングで視聴者との温かな交流

エンディングでは、視聴者から寄せられたイラストやメッセージが紹介されました。東村さんは「持って帰ります」とコメントしながら、寄せられた絵を見て感動した様子でした。中には「父が東村さんを“絵が上手い芸人さん”だと思っていた」といった声もあり、漫画家と芸人の枠を超える東村さんの多才さが改めて浮き彫りになりました。

最後に、漫画家を目指す人に向けてのアドバイスとして、「いっぱい映画を観て、原作を読むこと」を勧めて締めくくられました。創作の幅を広げるための実体験と吸収が、東村アキコという存在を唯一無二のクリエイターにしていると感じられる回でした。

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