記事内には、広告が含まれています。

【NHKクローズアップ現代】大谷翔平「最後のチャンス」二刀流復活への道とドジャース世界一連覇戦略|2025年3月17日放送

スポーツ

世界一連覇へ 大谷翔平 “ラストチャンス”の二刀流|2025年3月17日放送

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、2025年シーズンに向けて二刀流復活への調整を進めています。2023年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2024年には左肩の手術を経験。そんな中で、大谷選手は「最後のチャンス」と語り、投打の両面で新たな挑戦を続けています。ピッチングでは新フォームに取り組み、走塁では左肩の負担を減らす工夫を導入。また、ワールドシリーズ連覇を狙うドジャースの戦略や、MLBの市場拡大に与える影響にも注目が集まっています。

投手復帰へ向けた慎重な調整

大谷選手は2025年5月以降の投手復帰を目指していますが、これまでの投球フォームを大幅に変更しました。従来のセットポジションから、新たに「ノーマインドアップ」というフォームに挑戦しています。

  • ノーマインドアップとは?
    これまでのセットポジションでは、投球動作がコンパクトになり、体のブレを抑えることができました。しかし、これにより肘や肩に負担が集中するデメリットがありました。ノーマインドアップでは、左足を引いてから投げることで、全身の力を使いやすくなり、肘や肩の負担を軽減できると考えられています。

  • フォーム変更の目的
    投球動作に反動をつけることで、よりスムーズに体を動かしやすくなり、負担の分散が期待できるとされています。一方で、予備動作が増えるためバランスが崩れやすくなるリスクもあります。そのため、試合で安定して投げられるよう、慎重な調整が続いています。

  • リハビリの専門家の見解
    大谷選手のリハビリを支えているトーマス・アルバート氏は、「本人の希望でノーマインドアップに変更し、これまでの経過を見る限り、肘や肩への負担を減らす効果がある」と語っています。慎重な調整を続けながら、シーズン終盤に向けて万全の状態での復帰を目指しています。

攻撃面での慎重なプレースタイルの見直し

投手復帰に向けた調整だけでなく、打撃や走塁の面でも慎重なプレースタイルの見直しが進められています。特に、2024年のワールドシリーズで負った左肩の脱臼を教訓に、走塁のスタイルを変更しました。

  • スライディングの変更
    これまでのスライディングでは、左手を地面についてしまうことがあり、それが肩への負担につながっていました。これを防ぐために、左腕を上げたまま滑り込む新たなスライディング技術を取り入れました。キャンプ中には何度もこの新フォームを練習し、オープン戦でも実戦で採用しています。

  • ヘッドスライディングの禁止
    一塁への帰塁時には、ヘッドスライディングをすることが多かった大谷選手ですが、肩へのダメージを避けるため、コーチ陣がこれを禁止しました。今後は、駆け抜ける形や足からのスライディングでの帰塁を優先し、肩に負担をかけないよう徹底されています。

  • 打撃練習で見せた慎重な姿勢
    キャンプ中の打撃練習では、時折左肩を気にする仕草を見せる場面もありました。本人も「違和感があるため、時間をかける必要がある」と語り、無理をせず慎重に調整を進めています。

ワールドシリーズ連覇へ向けたドジャースの戦略

2024年のワールドシリーズを制覇したドジャースは、21世紀初の連覇を目指し、積極的な補強を行いました。投打ともに盤石の体制を構築し、大谷選手の負担を分散させる環境を整えています。

  • 投手陣の強化
    先発ローテーションの強化として、サイ・ヤング賞を2度受賞したブレイク・スネルを獲得。また、日本の若手有望投手である佐々木朗希もチームに加わり、将来的なエース候補として期待されています。

  • 打撃陣の強化
    長打力のあるテオスカー・ヘルナンデスを補強し、打線の厚みが増しました。特にクリーンアップの安定感を強化することで、長いシーズンを通して得点力を維持する狙いがあります。

  • デーブ・ロバーツ監督の続投
    チームの一貫した方針を維持するため、デーブ・ロバーツ監督が2028年まで契約延長。彼のもとで2度のワールドシリーズ優勝を達成しており、連覇を狙う上でも重要な決定となりました。

“大谷効果”がもたらすメジャーリーグの市場拡大

大谷選手の影響力は、MLBの市場戦略にも大きな影響を与えています。2025年の開幕戦は2年連続でアジアで行われ、スポンサー収入は前年の2.4倍に増加しました。

  • アジア市場の拡大
    2024年のワールドシリーズでは、アジアからの視聴者数が北米と並ぶほど増加。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は、日本市場の拡大を「MLBの成長戦略の中心」として位置づけています。

  • 日本企業とのスポンサー契約
    メジャーリーグは、日本企業との公式スポンサー契約を積極的に締結し、アジアでのプロモーション活動を強化。大谷選手の影響力を活かしながら、野球の魅力を広めています。

  • 若手育成プログラムの充実
    MLBは、日本各地で子ども向けの野球教室を開催し、次世代の選手育成にも力を入れています。これにより、日本からさらに多くの選手がメジャーリーグを目指す流れが強まっています。

大谷翔平の今後に注目

大谷選手は今シーズン、慎重な調整を続けながら二刀流復活を目指しています。投球フォームの変更や走塁の見直し、バッティング時の肩のケアなど、細かな調整を重ねながら開幕に向けて準備を進めています。ドジャースのワールドシリーズ連覇とともに、大谷選手の活躍に期待が集まっています。今後の試合からも目が離せません!

コメント

タイトルとURLをコピーしました