シェフのON&OFFごはん 春キャベツのアーリオ・オーリオパスタ|2025年3月17日放送
家庭でもプロの味を楽しめる「きょうの料理」の人気シリーズ「シェフのON&OFFごはん」。2025年3月17日の放送では、イタリアンシェフの鈴木弥平さんが初登場し、春キャベツを使ったアーリオ・オーリオパスタと、イタリアの「もったいない精神」から生まれた緑の万能ソースを紹介します。
アーリオ・オーリオとは、イタリア語で「にんにくとオリーブオイル」のこと。シンプルな材料ながら、それぞれの素材がしっかりと引き立ち、味わい深い一品になります。今回は、春キャベツの甘みを活かし、さらにチーズの代わりに炒ったパン粉をたっぷりふりかけることで、香ばしさと食感のアクセントを加えています。
もう一品の緑の万能ソースは、堅くなったパンを活用するレシピ。イタリアンパセリではなく、スーパーで手に入りやすい普通のパセリを使って作れるのがポイントです。爽やかな風味で、肉や野菜、サンドイッチなど何にでも合う万能なソースになっています。
今回は、春キャベツのアーリオ・オーリオパスタの詳しい作り方を紹介します。ぜひ、春の食卓に取り入れてみてください。
緑の万能ソースの作り方と保存方法
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緑の万能ソースは、パセリの爽やかな風味とアンチョビ・ケイパーの塩気が絶妙に合わさった万能ソース。特別な材料を使わず、手に入りやすい普通のパセリで手軽に作れるのが特徴。ミキサーで混ぜるだけなので、短時間で簡単に完成する。
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材料(作りやすい分量)
- パセリの葉 … 30g(茎は使わず葉の部分のみ)
- ケイパー … 15g(酸味がアクセントになる)
- アンチョビ(フィレ) … 10g(塩気とコクをプラス)
- にんにく … 1/4かけ(香りを引き立てる)
- オリーブ油 … 大さじ6(滑らかさを出す)
- ゆで卵(固ゆで) … 1個(まろやかさを加える)
- パン … 30g(コクをプラスし、滑らかにする)
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作り方
- パセリの葉を摘み取る(茎が入ると口当たりが悪くなるため、葉の部分だけを使用)
- パンは小さめにちぎる(ミキサーがスムーズに回るようにする)
- ミキサーにパセリ・ケイパー・アンチョビ・にんにく・オリーブ油を入れる
- ゆで卵とちぎったパンを加え、ペースト状になるまでかくはんする
- 固さを調整したい場合は、オリーブ油を追加する(お好みのなめらかさに仕上げる)
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保存方法
- 清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で約2日間保存可能
- 冷蔵庫で冷えるとオリーブ油が固まるため、使う前に常温に戻して混ぜる
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活用方法
- ゆでた肉や魚にかける(シンプルな味付けの料理がグレードアップ)
- 野菜のディップソースとして(温野菜・生野菜にぴったり)
- サンドイッチのマヨネーズ代わりに(具材の味を引き立てる爽やかさ)
- パスタソースとして使用(ゆでたパスタに絡めるだけで簡単イタリアン)
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美味しく作るコツ
- パセリは新鮮なものを使用する(香りと風味が強くなる)
- ケイパーとアンチョビの塩分を活かす(塩を加えず、味を見ながら調整)
- ペーストの固さはお好みで調整(混ざりにくい場合はオリーブ油を少し足す)
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このソースは、シンプルな料理を華やかに仕上げる万能な一品。パセリの使い道に困ったときや、料理の味をワンランクアップさせたいときにおすすめ。ぜひ作ってみてください!
鶏肉と野菜の煮込みの作り方と緑の万能ソースの活用
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「鶏肉と野菜の煮込み」は、シンプルな素材のうまみを活かした優しい味わいの一品。鶏むね肉と野菜を水とローリエ、黒こしょうと一緒に煮込むことで、素材の味がしっかりと引き立つ。
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緑の万能ソースをかけることで、一気に爽やかで洗練された味わいに変化。煮込み料理はシンプルな味付けになりがちだが、このソースをプラスするだけでコクが加わり、奥行きのある味わいに。
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作り方のポイント
- 鶏むね肉は煮すぎるとパサつくため、煮込んだ後はすぐに取り出し、ラップをかけて余熱で火を通す
- にんじんはしっかり柔らかくなるまで煮ると甘みが増す
- 緑の万能ソースは食べる直前にかけることで、香りや風味を損なわずに楽しめる
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緑の万能ソースの活用方法
- 鶏肉全体にたっぷりかける(ソースの酸味とコクが加わり、さっぱりしつつ奥深い味に)
- 煮込んだ野菜に軽く混ぜる(野菜の甘さとソースの塩気が合わさって、バランスの良い味わいになる)
- 煮汁と合わせてスープのように楽しむ(少量のソースを溶かすと、コクのあるスープに変化)
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この料理は、シンプルな味付けだからこそ、緑の万能ソースが引き立つ一品。さっぱりした煮込みと爽やかなソースの組み合わせは、どんな食卓にもぴったり。ぜひ試してみてください。
春キャベツのアーリオ・オーリオパスタとは?
春キャベツは、葉が柔らかく甘みが強いのが特徴。通常のキャベツよりも水分が多く、加熱することでより甘みが引き出されます。その春キャベツをたっぷり使ったアーリオ・オーリオパスタは、にんにくとオリーブオイルの香りが広がる、シンプルだけど奥深い味わいが楽しめます。
さらに、今回のレシピでは、チーズの代わりに香ばしい「いりパン粉」をトッピングします。これにより、ほどよい食感と香ばしさが加わり、より本格的なイタリアンの味わいに仕上がります。
このパスタのポイント
- 春キャベツの甘みを活かすため、異なるタイミングでゆでる
- アンチョビのうまみを生かしてコクをプラス
- いりパン粉をトッピングして香ばしさと食感をプラス
シンプルな材料で作れるのに、味わいは本格的。家にある材料で簡単に作れるので、忙しい日にもぴったりの一皿です。
材料(2人分)
- スパゲッティ(1.7mm) … 160g
- 春キャベツ … 200g
- パン粉(乾燥) … 30g
- にんにく … 1かけ
- アンチョビフィレ … 3枚(約15g)
- オリーブ油 … 大さじ2
- 塩 … 適量
作り方
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いりパン粉を作る
- フライパンにパン粉を入れ、中火にかける。
- 底の部分が色づいたら、フライパンを揺すりながら全体を炒める。
- 耐熱のゴムベラで広げ、何度か火を止めながら均一なきつね色になるまで炒る。
- これがパスタの仕上げに使うトッピングになるので、しっかり香ばしく炒るのがポイント。
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春キャベツの下ごしらえ
- 芯と葉を分ける。
- 芯と軸の堅い部分は薄切りにし、葉は食べやすい大きさにちぎる。
- 春キャベツの甘さを最大限に引き出すため、ゆでるタイミングを調整することが大切。
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にんにくとアンチョビの準備
- フライパンにオリーブ油大さじ1とにんにくを入れ、強めの中火で加熱する。
- 油が沸いたら火を止め、落ち着いたら再び中火にする。この作業を2~3回繰り返して、にんにくの香ばしさを引き出す。
- にんにくがきつね色になったら、端に寄せておく。
- アンチョビを加えて炒め、細かくほぐしながら余熱で火を入れる。
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スパゲッティとキャベツをゆでる
- たっぷりの湯を沸かし、塩(湯1Lに対して10g)を加える。
- スパゲッティとキャベツの芯・白い葉を一緒に入れ、袋の表示どおりにゆでる。
- ゆで上がる2分前に、キャベツの青い葉を加えてさっと火を通す。
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仕上げる
- ゆで上がったパスタとキャベツの湯をしっかり切り、にんにくとアンチョビが入ったフライパンに加える。
- 中火でよくからめ、全体にオイルをなじませる。
- 器に盛り付け、仕上げにいりパン粉をたっぷりかける。
おいしく作るためのコツ
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パン粉はしっかり炒る
- これがチーズの代わりになるので、しっかり香ばしく炒ることで風味が増します。
- 焦がさないように、火を止めながら調整するのがポイント。
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キャベツの甘みを最大限に引き出す
- 白い葉と芯はスパゲッティと一緒にゆで、青い葉は最後に加えることで、食感の違いを楽しめます。
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アンチョビの塩気を活かす
- 塩を入れすぎると塩辛くなりすぎるので、味を見ながら調整しましょう。
まとめ
春キャベツの甘みを最大限に活かしたアーリオ・オーリオパスタは、シンプルながら深い味わいが楽しめる一品です。鈴木弥平シェフが紹介した、チーズの代わりにいりパン粉を使うアイデアも、香ばしさと食感のアクセントになり、家庭でも気軽に試せるポイントです。
もう一品の緑の万能ソースは、堅くなったパンを活用するアイデア満載のレシピ。イタリアンパセリではなく、普通のパセリで作れるので、手軽に挑戦できます。お肉や野菜、パンにも合うので、ぜひ試してみてください。
春の訪れを感じながら、旬の春キャベツをたっぷり味わうパスタを作ってみてはいかがでしょうか?
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