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【NHK音でおとぎ話〜世界を彩る魔法の効果音〜】60種類の効果音で彩るラジオドラマ「桃太郎改めユフォたろう」制作の裏側|2025年3月17日放送

ラジオドラマ制作の舞台裏に迫る|2025年3月17日放送

2025年3月17日にNHK総合で放送された「音でおとぎ話〜世界を彩る魔法の効果音〜」は、ラジオ放送開始100周年を記念して制作された特別番組です。俳優の常盤貴子さんや、伝説の声優野沢雅子さんが参加し、ラジオドラマの制作に挑戦しました。今回の番組では、フォーリーアーティストと呼ばれる音作りのプロたちが集結し、一発録音でラジオドラマを完成させるという挑戦が行われました。ラジオが誕生してから100年の節目にふさわしい、音の世界を深く楽しめる番組内容となっていました。

フォーリーアーティストの世界へ飛び込む常盤貴子さん

番組では、常盤貴子さんがフォーリーアーティストの技術を学び、実際に音作りを体験する様子が紹介されました。フォーリーアーティストとは、アニメや映画、ゲーム、ドラマなどの効果音を作る職人のことです。普段、私たちが何気なく聞いている足音やドアの開閉音、風の音などは、こうした専門家たちが身の回りの道具を使って再現しているのです。

・常盤さんは収録の10日前にフォーリーアーティストの仕事場を訪れました。
・そこでは、効果音の第一人者であり56年のキャリアを持つ今井裕さんと対面。
・今井さんは「音の生き字引」とも言われ、これまで多くの作品の音作りを担当してきました。
・まずは朝ドラ「連続テレビ小説 あんぱん」の効果音制作を見学。
・自転車の音、木箱が揺れる音などが、実際にどのように作られているかを間近で体験しました。
・常盤さんは「音がつくことで映像が色づく」と、音の持つ力に驚いていました。

100年前のラジオ放送開始当時は、すべてが生放送でした。音の準備も事前に全て行い、スタジオで必要な音を即座に出せるようにしていたため、フォーリーの技術が発展したそうです。こうした歴史を学びながら、常盤さんは効果音制作の世界へと一歩踏み出していきました。

60種類以上の道具を駆使!試行錯誤の音作り

今回制作されたラジオドラマは、「桃太郎改めユフォたろう」という作品です。これは、NHK東京児童合唱団の子どもたちが考えたストーリーをもとに作られました。桃太郎の物語を大胆にアレンジし、宇宙を舞台にしたユニークな設定となっています。

・常盤さんが台本を読んだ際、「かわいい。全体的に陽気な雰囲気」とコメント。
・フォーリーアーティストたちは、登場する音をどのように作るかを検討しました。
・試行錯誤したのが「ブラックタピオカの音」。
・スタジオの道具ではうまく再現できず、実際に街へ出て新しい音の素材を探すことに。
・その結果、「ポップガン」という打楽器を発見し、タピオカの音として採用。
・最終的に60種類以上の道具を集め、さまざまな効果音を作り出しました。

音作りは単なる録音ではなく、適切な道具を探し、それをどのように使うかを工夫する作業です。こうした細かいこだわりが、ラジオドラマに臨場感を生み出します。

日本屈指の音響スタジオでの一発録音

ラジオドラマの録音が行われたのは、「NHK CR509スタジオ」。このスタジオは、世界的音楽家の坂本龍一さんが「日本で一番音がいい」と評価した音響空間です。オーケストラが丸ごと入る広さがあり、音の響きや細かな表現がしっかりと再現できるのが特徴です。

・収録前日、フォーリーアーティストたちが道具を慎重に配置
・効果音は合計60種類にのぼり、それぞれの配置が重要でした。
・本番では6人のフォーリーアーティストが、決められたタイミングで音を出すことに。
録り逃しが一切許されない緊張感の中で、パフォーマンスが行われました。
・出演者は声優・音楽家を含めて27人が参加。
・主人公を演じたのは、伝説の声優野沢雅子さん
・セリフを担当する声優陣は7人で構成。
・音楽もすべて生演奏で行われ、ラジオドラマの世界をより深く演出しました。

特に、常盤さんが担当する18か所の効果音は、どれも重要な役割を持っており、練習を重ねて臨みました。

ラジオドラマ「桃太郎改めユフォたろう」の世界

いよいよ本番となったラジオドラマ「桃太郎改めユフォたろう」。宇宙を舞台に、桃太郎ならぬ「ユフォたろう」が活躍する物語です。

・オープニングでは、ラジオドラマの世界観が映像で紹介され、視聴者を物語に引き込みました。
60種類の効果音生演奏の音楽が融合し、まるで映像が見えるような臨場感を演出。
・エンディングでは、収録を終えた出演者やスタッフの達成感が伝わる映像が流れました。

一発録音ならではの緊張感と、音の持つ力が存分に詰まったラジオドラマとなり、ラジオの魅力を再認識できる作品となりました。

まとめ

「音でおとぎ話〜世界を彩る魔法の効果音〜」は、ラジオ放送開始100周年にふさわしい特別番組でした。フォーリーアーティストの技術や、ラジオドラマの奥深さを知ることができた貴重な機会となりました。

常盤貴子さんがフォーリーアーティストに挑戦し、音作りの魅力を体験。
60種類以上の道具を駆使した効果音制作の工夫と努力。
最高の音響空間「NHK CR509スタジオ」での一発録音の緊張感。
伝説の声優・野沢雅子さんをはじめとする豪華な出演陣

ラジオドラマの世界は、想像以上に奥が深く、音だけでここまで表現できるのかと驚かされる番組でした。

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