記事内には、広告が含まれています。

NHK【運転席からの風景】満開の桜が彩る嵐電・たるみ鉄道の絶景旅|桜トンネルを走るローカル列車の魅力|2025年3月24日放送

ドキュメント

満開の桜トンネルを駆け抜ける嵐電と樽見鉄道の春旅|2025年3月24日放送

2025年3月24日(月)に放送されるNHK総合の番組『運転席からの風景 桜満開 嵐電・たるみ鉄道』では、春の訪れを告げるように全国各地の桜の名所を走るローカル鉄道が紹介されました。今回取り上げられるのは、京都を走る「嵐電(らんでん)」と、岐阜県を走る「樽見鉄道(たるみてつどう)」の2つの路線。どちらも桜の名所を通ることで知られており、満開の桜の中を走る様子を運転席からの視点で楽しむことができる内容です。どちらも地元の人々に長く親しまれてきたローカル鉄道でありながら、全国から観光客が訪れるほど魅力が詰まった路線です。桜のトンネルをくぐる電車の美しい風景は、10分間という短い番組ながらも、濃密で感動的な映像体験となるでしょう。

嵐電(らんでん)とはどんな電車?

嵐電は、京都の街を走る京福電気鉄道の愛称で、観光地を結ぶ路面電車として多くの人に親しまれています。現在は「嵐山本線」と「北野線」の2つの路線がありますが、中でも特に注目されるのが、北野線の鳴滝駅から宇多野駅の間にある“桜のトンネル”です。

この「桜のトンネル」は、わずか約200メートルの短い区間ながら、春になるとまるで絵巻物のような風景に変わります。線路の両脇にはおよそ70本のソメイヨシノが立ち並び、枝が電車に触れそうなほど近くまで垂れ下がります。

  • 桜の見頃は例年3月下旬から4月上旬

  • 両側の桜が重なり、まるでトンネルのように電車を包む

  • 電車の中からは、車窓いっぱいに広がるピンクの世界が楽しめる

満開の時期には、ゆっくりと進む嵐電の窓から、桜が流れるように次々と現れ、乗っているだけでまるで桜の中に入り込んだような体験ができます。この特別な区間は、春の観光シーズンになるとカメラを持った観光客が多く訪れ、沿線には撮影スポットを探す人々の姿も見られます。

かつてはこの区間で、夜間ライトアップによる「夜桜電車」も運行されていました。暗闇の中、光に照らされた桜が電車の窓を染め、幻想的な景色が広がっていましたが、現在は桜の保護のため中止となっています。それでも昼間の光の中で見る桜のトンネルは十分に美しく、心に残る風景を楽しめます。

嵐電は電車自体のデザインも魅力的で、レトロな外観と可愛らしい色合いが特徴です。1両編成のコンパクトな電車は、街の景色にもよく馴染み、走る姿そのものが風情を感じさせます。

沿線には、京都でも有名な観光地が点在しています。

  • 金閣寺や龍安寺などの世界遺産

  • 嵐山エリアの竹林や渡月橋などの名所

  • 地元の人々が利用する商店街や学校も沿線にあり、生活と観光が融合した電車として愛されています

嵐電は、ただの交通手段ではなく、京都らしさを肌で感じることができる特別な存在です。特に桜の季節は、その魅力が最大限に引き出される時期。春の京都を訪れるなら、一度はこの「桜のトンネル」を体験してみる価値があります。短い距離でも、忘れられない思い出が生まれる、そんな素敵な時間を運んでくれる電車です。

樽見鉄道(たるみてつどう)の魅力とは?

岐阜県を走る樽見鉄道は、大垣駅から終点・樽見駅までの約34.5kmを走るローカル線です。ゆっくりと走るこの鉄道は、地元の人々の生活を支えながら、春になると桜の名所をつなぐ観光路線としても多くの人に親しまれています。とくに終点の樽見駅から歩いて約15分の場所にある根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)は、全国から花見客が訪れるほど有名な桜の名所です。

沿線には、桜の季節になると見逃せないスポットがいくつもあります。どの駅もそれぞれ個性があり、鉄道の窓からの風景だけでなく、途中下車しながら花めぐりを楽しむことができるのが樽見鉄道の大きな魅力です。

  • 根尾谷淡墨桜(樽見駅)
    日本三大桜のひとつに数えられる名木で、樹齢は1500年以上。咲き始めは淡いピンク、満開時には白、そして散り際には墨色に変化する珍しい桜で、名前の由来にもなっています。桜の姿だけでなく、変化していく花びらの色も見る人の心を動かします。

  • 谷汲口駅周辺
    駅の周囲を囲むように桜の木が並び、まるで桜のトンネルの中に駅があるような景観です。春になると駅全体が桜色に染まり、降り立つだけでふわりと春に包まれる感覚が味わえます。

  • 木知原駅(こちぼらえき)
    駅の両側に桜の木が並び、すぐ隣を根尾川が静かに流れています。列車と桜と川の風景がひとつの画となる場所で、車窓からの眺めも見事ですが、ホームに降り立って写真を撮る人も多くいます。

  • 日当駅(ひなたえき)
    ホームの真上まで桜の枝がせり出し、まるで桜に包まれたような雰囲気に。背景には赤い鉄橋が見えるため、ピンクと赤のコントラストが映える絶景スポットとして知られています。鉄道ファンやカメラマンにも人気です。

また、樽見鉄道では季節限定のイベント列車も運行されています。春から秋には「薬草列車」、冬には「しし鍋列車」など、地域の食文化や山の恵みを楽しむ企画が用意され、鉄道の旅をさらに特別なものにしてくれます。

  • 「薬草列車」では、沿線の山々で採れた山菜や薬草を使った弁当や料理を楽しむことができます

  • 「しし鍋列車」では、地元のイノシシ肉を使った鍋料理が提供され、寒い季節にぴったりのあたたかい旅となります

桜の見頃は3月下旬から4月上旬。この時期には特別ダイヤとなる「桜ダイヤ」が設定されることもあり、より多くの列車が運行されます。大垣駅から樽見駅まではおよそ1時間の旅。春の光に包まれた田園風景を車窓から眺めながら、のんびりと心をほぐす旅が楽しめます。

樽見鉄道の魅力は、ただ桜が美しいだけではありません。地元の自然、風景、そして人々の暮らしに触れながら走る鉄道だからこそ、乗るたびに新しい発見と心に残る風景が待っているのです。華やかさと静けさをあわせ持つ春の旅路に、樽見鉄道はぴったりの存在です。

運転席からの映像だからこそ伝わる感動

今回の番組『運転席からの風景』では、運転士が見る景色をそのまま視聴者が体験できるカメラワークで撮影されており、車窓とはまた違った迫力があります。電車が桜並木を突き進む瞬間、映像からも春風を感じるような臨場感が伝わってきます。特にトンネルのように桜が道を作っている場所では、視界一面がピンクに染まり、思わず息をのむような美しさです。

このような映像は、現地に行ってもなかなか体験できない特別な視点であり、わずか10分間の放送でも春の美しさと鉄道旅の魅力がぎゅっと詰め込まれています。

番組を通じて、ローカル鉄道の良さや、自然との調和の美しさを再確認することができるでしょう。樽見鉄道も嵐電も、それぞれが地域に根ざしながら、四季折々の風景を運んでくれる大切な存在です。春の一日、のんびりと電車に揺られて、満開の桜の中を旅してみたくなる、そんな気持ちにさせてくれる番組です。

記事の最後まで読んでくださりありがとうございました。あなたが訪れたい桜スポットや好きな鉄道があれば、ぜひ教えてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました