井桁良樹シェフ直伝!キャベツもピーマンも使わない春の「ホイコーロー」レシピ|2025年3月31日放送
2025年3月31日(月)放送のNHK『あさイチ』内のコーナー「みんな!ゴハンだよ」では、中国料理店オーナーの井桁良樹(いげたよしき)さんが登場し、中華の定番「ホイコーロー」の新しいかたちを紹介しました。今回のレシピでは、なんとキャベツやピーマンを使わずに、春の旬食材「葉たまねぎ」を主役にしたアレンジ。見慣れたホイコーローとはひと味もふた味も違う、香りと旨みが際立つ一皿が紹介されました。井桁さんならではの素材選びと調味の工夫が詰まったレシピ内容を、わかりやすくご紹介します。
ホイコーローとはどんな料理?
ホイコーローは中国・四川料理の代表的な一品で、「回鍋肉」と書きます。読み方は「ホイコーロー」ですが、意味は「鍋に戻した肉」ということ。いったん茹でた豚肉を再び鍋で炒めるという調理法が名前の由来になっています。
日本ではキャベツやピーマンと一緒に炒めて、コクのある甘辛い味付け
キャベツ不使用でも驚きのコク!新しいホイコーローの魅力
井桁シェフが提案したホイコーローは、春の葉たまねぎをふんだんに使った、季節感あふれる一品です。葉たまねぎは、にらのような香味と新たまねぎの甘みをあわせ持つ春の食材で、炒めることで香りと食感が絶妙なバランスになります。さらに、みかんの皮を加えることで、爽やかさが加わり、重たくなりがちな中華料理が軽やかに仕上がるのも特徴です。
豚バラ肉は、薄切りで3mm厚の焼き肉用を使用。脂のうまみを活かしつつ、炒めることで香ばしさもプラスされます。炒める順番や調味料の入れるタイミングにもこだわりがあり、本格的ながら家庭でも作りやすいレシピとなっていました。
レシピ中で紹介された豆板醤、甜麺醤、豆豉は、味の深みを出すための要となる調味料です。豆板醤で辛味と香ばしさを加え、甜麺醤で甘みとコクを、豆豉で発酵のうまみをプラス。それぞれの調味料が持つ風味を順番に重ねていくことで、味に奥行きが出るのです。
材料(3人分)
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豚バラ肉(薄切り・焼き肉用3mm厚さ)…150g
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葉たまねぎ…1本(※にら60g+新たまねぎ50gでも代用可)
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サラダ油…大さじ2
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にんにく(みじん切り)…小さじ1/2
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豆板醤…大さじ1/2~1(辛さはお好みで調整)
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甜麺醤…小さじ1~2
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豆豉(あれば)…大さじ1/2
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みかんの皮(内側の白い部分を軽くそいで1cm四方に切る)…1/3~1/2個分
【A(合わせ調味料)】
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紹興酒(または酒)…小さじ1
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しょうゆ…小さじ1/3
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砂糖…ひとつまみ
作り方
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葉たまねぎの根元に近い白い部分は、包丁の背で軽くたたき繊維をやわらかくし、斜めに長くカットします。これによって火が入りやすく、食感と香りが引き立ちます。
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フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、豚バラ肉を加えて色が変わるまでしっかり炒めます。ここでしっかり焼き色をつけておくと、全体のうま味がアップします。
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にんにくとみかんの皮を加えて、香りが立つまで炒めます。みかんの皮を加えることで、重たくなりがちな中華の味に爽やかなアクセントが加わります。
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豆板醤を加えて炒め、辛味と香ばしさをしっかり引き出します。続けて豆豉と甜麺醤を加え、全体を手早く炒め合わせます。調味料は順番が大切で、入れるごとにしっかり炒めることがコクのポイントです。
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葉たまねぎとAの調味料(紹興酒・しょうゆ・砂糖)を加えて、全体をさっと炒め合わせたら完成です。炒めすぎず、シャキシャキ感を残すのが仕上がりをよくするコツです。
炒める時間や香りを引き出す順序を大切にすることで、家庭でも簡単にプロの味に近づける一皿に仕上がります。全体のバランスが整っていて、白いごはんにぴったりな味つけになっています。
葉たまねぎが手に入らない場合は、にらと新たまねぎの組み合わせで代用することも可能で、家庭で作る際の柔軟さも嬉しいポイントです。
香味野菜と中華調味料のハーモニーに、みかんの皮という意外なアクセントが加わった、まさに井桁さんならではの工夫が詰まったレシピでした。炒め時間を短くしながらも、素材の持ち味を最大限に活かす手順で、料理初心者にも挑戦しやすい構成です。
いつものホイコーローに飽きた方や、春らしい一品を食卓に加えたい方にぴったりのレシピです。番組を見逃した方も、ぜひこの内容を参考にご家庭で再現してみてください。井桁さんの技とアイデアが詰まった一皿が、きっと食卓を明るくしてくれます。
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