谷昇シェフ直伝!ハッシュドビーフと冬のポタージュ|2月19日放送
「きょうの料理」では、フランス料理のシェフ・谷昇さんが家庭でも簡単に作れる本格ハッシュドビーフを紹介しました。牛切り落とし肉を使い、シンプルな材料で作るハッシュドビーフは、たまねぎの炒め方が味の決め手。じっくり炒めて甘みを引き出すことで、コク深い味わいに仕上がります。さらに、寒い冬にぴったりの「じゃがいものポタージュ」も登場し、温かく優しい味わいのスープが紹介されました。
家庭でハッシュドビーフを作る際のコツや、より美味しく仕上げるポイントを詳しく解説します。
ハッシュドビーフを美味しく作るコツ
ハッシュドビーフは、フランスの家庭料理をもとにした人気の煮込み料理です。お店で食べるような味を家庭で再現するには、いくつかのポイントがあります。
- 牛肉の下処理をしっかり行う(オリーブ油をまぶしてしっとり仕上げる)
- たまねぎをじっくり炒める(水を加えながら炒めると甘みが増す)
- 牛肉を一度取り出してから煮込む(肉の旨みを閉じ込める)
- 仕上げにバターと黒こしょうを加える(風味をアップ)
これらの工程を丁寧に行うことで、家庭でも本格的なハッシュドビーフが作れます。
ハッシュドビーフのレシピ
材料(2~3人分)
- 牛切り落とし肉…400g
- たまねぎ(小)…2個(300g)
- バター(食塩不使用)…50g ※有塩バターでも可(仕上げの塩で味を調整する)
- 白ワイン…カップ1/2(100ml)
- トマトピュレ…100g
- ご飯(温かいもの)…適量
- オリーブ油…大さじ1弱(10g)
- 塩…適量
- 粗びき黒こしょう…適量
作り方
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たまねぎの準備
- たまねぎは縦半分に切り、繊維に沿って薄切りにする。
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牛肉の下処理
- ボウルに牛切り落とし肉を入れ、オリーブ油(大さじ1弱)を加える。
- 手で肉をほぐしながら油をまとわせ、塩2つまみを加えてもみ込む。
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牛肉を焼く
- フライパンに油をひかずに、牛肉の半量を広げて入れる。
- 強めの中火で焼き色がついたら、木べらでサッと炒め、ボウルに取り出す。
- 残りの牛肉も同様に炒め、取り出す。
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たまねぎを炒める
- 同じフライパンに水を約1cm深さまで注ぐ。
- たまねぎとバターを加え、強めの中火で煮る。
- 水分がとび、たまねぎの縁が色づいたら木べらで炒める。
- 再び水をヒタヒタに注ぎ、煮詰める。
- これを約40分間繰り返し、たまねぎがあめ色になるまでじっくり火を通す。
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煮込む
- 取り出しておいた牛肉を汁ごとフライパンに戻し入れる。
- 白ワインとトマトピュレを加えて混ぜる。
- 牛肉がかぶるくらいまで水を加え、時々混ぜながら柔らかくなるまで煮込む。
- 硬さが残る場合は、再び水を加えてさらに煮込む。
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仕上げ
- 仕上げに強火にし、水分を飛ばす。
- 塩1gと黒こしょう適量で味を調え、火を止める。
- 温かいご飯とともに器に盛りつける。
ポイント
- 牛肉は炒める前にオイルをまぶしておくと、しっとり柔らかく仕上がる。
- たまねぎは水を加えながら炒めると甘みが増し、濃厚なコクが出る。
- 仕上げにバターを加えると、より深みのある味わいに。
じゃがいものポタージュの作り方|なめらかで優しい味わいのスープ
じゃがいものポタージュは、じゃがいもの自然な甘みと玉ねぎのコクが引き立つ、体にじんわり染みるスープです。じっくり煮込んでじゃがいもを崩し、なめらかでとろっとした仕上がりにするのがポイント。バターの香りと生クリームのまろやかさが加わり、口当たりがよく優しい味わいになります。
材料(2人分)
- じゃがいも …3個(250g)
- たまねぎ(小) …1個(120g)
- バター(食塩不使用) …20g(有塩でも可。仕上げの塩で調整)
- 生クリーム …50g
- 塩 …3g
作り方
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玉ねぎとじゃがいもの下準備
- 玉ねぎは縦半分に切り、繊維に沿って薄切りにする。
- じゃがいもは四つ割りにし、薄切りにする。
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玉ねぎをじっくり煮る
- フライパンに玉ねぎを入れ、ひたひたの水を加えて強めの中火にかける。
- ひと煮立ちしたらバターを加え、水分を飛ばしながら煮詰める。
- 水分がなくなったら再び水を注ぎ、約15分間繰り返し煮る。
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じゃがいもを加えて煮込む
- 柔らかくなった玉ねぎにじゃがいもを加え、ひたひたの水と塩を加える。
- じゃがいもが完全に煮崩れるまで中火で煮る。
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生クリームを加えて仕上げる
- じゃがいもが柔らかくなったら生クリームを加える。
- マッシャーまたは木べらでじゃがいもを粗く潰しながら数分間煮る。
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好みの濃度に調整する
- 水を少しずつ加え、お好みの濃度に調整する。
- 仕上げに味を見て、必要であれば塩(分量外)を加えて調える。
ポイント
- 玉ねぎはじっくり火を入れることで甘みが増し、スープのコクが深まる。
- じゃがいもは完全に煮崩れるまでしっかり煮ることで、クリーミーな仕上がりに。
- 水の量を調整することで、濃厚なポタージュにも、さらっとしたスープにも仕上げられる。
仕上げにパセリを散らしたり、粉チーズを加えると風味がアップしてさらに美味しくなります。寒い日にぴったりの、ほっとする優しい味わいのポタージュをぜひ作ってみてください。
まとめ
今回は、谷昇シェフが伝授する本格的なハッシュドビーフの作り方が紹介されました。牛肉の下処理、たまねぎの炒め方、そして煮込み方のポイントをしっかり押さえることで、家庭でもお店のような仕上がりに。さらに、「じゃがいものポタージュ」も登場し、冬にぴったりの温かい食卓を演出するメニューとなりました。
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