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NHK【チコちゃんに叱られる!】首をかしげるとかわいく見える理由とは?暗証番号と消しゴムの謎も解明|2025年4月25日放送

教養

首をかしげると?暗証番号4桁の謎?消しゴムケースの秘密

2025年4月25日(金)よる7時57分から放送されたNHK総合「チコちゃんに叱られる!」では、日常で見落としがちな3つの「なぜ?」にスポットが当てられました。今回のテーマは「首をかしげるとかわいく見える理由」「暗証番号がなぜ4桁なのか」「消しゴムがなぜ紙のケースに入っているのか」という素朴な疑問たち。ゲストには秋山竜次さん(ロバート)と王林さんが登場し、岡村隆史さんとともにチコちゃんの問いかけに挑戦しました。それぞれのテーマに専門家による詳しい解説もあり、学びと驚きが詰まった放送内容となりました。

首をかしげる仕草がかわいく見える心理的な理由とは?

チコちゃんが最初に出題した「首をかしげるとかわいく見えるのはなぜ?」という疑問。岡村さんが正解を答え、チコちゃんに「つまんねーヤツたちでございます」と言われた場面も印象的でした。正解は、考え込む赤ちゃんに見えるからというものでした。この「考え込む赤ちゃんに見える」という現象には、深い心理的な意味が隠されています。

神戸大学の塩見客員教授によると、人は本能的に、困っていたり、理解しようと努力している存在を見ると「放っておけない」「助けてあげたい」という感情を持つそうです。首をかしげるしぐさは、まさにそんな「考え込んでいる」印象を自然と相手に与えます。特に、首がすわったばかりの赤ちゃんを思い起こさせるため、無邪気さや弱々しさが強調され、結果として「かわいい」という感情につながるのです。

さらに、番組では超かわいく見える首のかしげ方も紹介されました。ポイントは次の通りです。

相手から見て右にかしげる
 人間の視線は、相手の右側に向かうと自然に優しい印象を受けやすいという特徴があり、右にかしげることでより好意的に見られやすくなります。

かしげる角度は20度
 角度が浅すぎると違和感がなく、深すぎると不自然になってしまいます。20度という微妙なかしげ加減が、バランスよく自然なかわいらしさを引き出してくれます。

かしげ終えるまで0.5秒
 すばやくかしげるとぎこちなく見えるため、0.5秒ほどかけてゆっくり首を傾けることで、よりやわらかく自然な印象を与えます。

アゴをしっかり引く
 アゴを軽く引くことで、首のラインがきれいに見え、幼さや無防備な印象がより強調されます。上を向いたり、だらしなく見えるのを防ぐためにも、アゴを引くことはとても重要なポイントです。

こうしてみると、ただなんとなく首をかしげるだけでなく、角度やスピード、アゴの位置など細かな動きがかわいらしさを左右していることが分かります。実際に意識してみると、かわいさがぐっと引き立つこと間違いありません。

首をかしげるという小さな動作に、ここまで深い心理効果があるとは驚きです。無意識のうちに人の心を引きつける「かわいさの秘密」、ぜひ日常の中でも意識して使ってみたくなります。

暗証番号が4桁の理由とは?

番組で取り上げられた2つ目の疑問は「暗証番号が4桁なのはなぜ?」でした。秋山竜次さんが「無駄な数字はいらないと会議でなった」と答えましたが、残念ながら不正解。正解は、ジョンさんの奥さんが4桁までしか覚えられなかったからでした。

このエピソードについては、立命館大学の上原教授が詳しく解説しました。1967年、ジョン・シェパード=バロン氏が世界で初めてATM(現金自動預け払い機)を発明。当時は暗証番号を6桁に設定する予定でしたが、試しに妻に覚えられるかを尋ねたところ、「4桁までしか覚えられない」という返答が返ってきました。この一言がきっかけとなり、暗証番号は4桁に見直されたのです。

ジョン氏は銀行側に6桁を提案していたが、利用者の記憶の負担を考え4桁に短縮
暗証番号を4桁にすることで、覚えやすくなり、誰もが使いやすいシステムとなった
4桁なら0000〜9999まで、1万通りの組み合わせができるため、セキュリティも一定程度確保できた

この出来事をきっかけに、暗証番号は4桁が標準となり、現在に至るまで世界中で使われ続けています。実際、ATMだけでなく、クレジットカードやスマートフォンのPINコードなど、さまざまな場面で「4桁」が基準になっているのは、この家族の何気ないやりとりから始まったものだったのです。

さらに、暗証番号の桁数を4桁にすることで、システム面でもメリットがありました。

入力ミスが減り、ATMの利用時間が短縮される
覚えやすいため、暗証番号を書き留めるなどのリスク行動を減らすことができる
機械側も設計がシンプルになり、導入コストが抑えられた

一方で、現代では暗証番号を推測されるリスクも指摘されています。「1234」や「0000」など、簡単な番号は避けるべきとされ、銀行やサービス会社も注意喚起をしています。それでも、4桁という桁数自体は、記憶しやすさとセキュリティのバランスが取れた絶妙な長さであることに変わりはありません。

番組では、このエピソードの背景を交えながら、暗証番号に関する歴史や数字にまつわる面白いトリビアも紹介されました。普段何気なく使っている暗証番号にも、人間の記憶力への配慮と生活を便利にするための工夫が込められていることがわかり、改めて感心させられる内容でした。

消しゴムが紙のケースに入っているのはなぜ?

番組で取り上げられた3つ目の疑問は「消しゴムが紙のケースに入っているのはなぜ?」でした。岡村さんが「保護のため」と答えましたが正解にはならず、チコちゃんの答えは周りのプラスチックとくっついちゃうからでした。この一見シンプルに見える答えには、消しゴムの歴史と素材に関わる深い理由が隠れていました。

解説を担当したのは、文房具メーカーで消しゴムの商品開発をしている花岡さんです。まず、消しゴムの起源をたどると、1770年にイギリス人化学者ジョゼフ・プリーストリーが天然ゴムに鉛筆の文字を消す効果を発見したのが始まりでした。その後、日本にも明治時代初期に伝わりましたが、当時の消しゴムは天然ゴム製で、価格が高い上に品質も安定せず、紙を破ってしまうトラブルも多かったそうです。

・天然ゴム製消しゴムは高価で品質もばらつきがあった
・使用中に紙を破るなど扱いが難しかった

こうした問題を解決するため、より安価で安定した品質を目指してプラスチック消しゴムが登場しました。しかし、ここで新たな問題が発生します。それが「軟化剤の移行性」でした。プラスチック消しゴムには、柔らかくするための成分(軟化剤)が含まれていますが、この軟化剤は時間が経つと周囲ににじみ出てしまう性質があったのです。

・消しゴムをペンケースに入れておくと、ペンケースの内側に貼り付く
・定規やファイルにくっついて、溶かしたり汚損してしまう

こうしたトラブルを防ぐために考え出されたのが、紙のケースです。紙はプラスチックとは違い、軟化剤の影響を受けないため、消しゴム本体と周囲のプラスチック製品との間にバリアを作る役割を果たしてくれます。つまり、紙のケースがあるからこそ、消しゴムは他の文房具と安全に共存できるのです。

さらに、紙のケースには消しゴム自体を守る機能もあります。

・消しゴム本体を押さえることで、折れたり割れたりするのを防ぐ
・持ち運びの際に、ほこりや汚れから守る
・使うときに手が滑らず、しっかり持って消せるようにする

このように、消しゴムの紙ケースは単なる包装ではなく、製品の性能を長持ちさせるための重要な工夫だったのです。紙ケースをはがして使ってしまうと、消しゴムの軟化剤が漏れ出して周囲を汚したり、消しゴム自体が劣化しやすくなるため、できるだけ紙ケースをつけたまま使うことが推奨されています。

普段は気にせず使っている消しゴムにも、たくさんの歴史と技術が詰まっていると知ると、身近な文房具に対する見方が少し変わるかもしれません。小さな工夫が積み重なって、今の便利な消しゴムがあるのだと感じる、とても興味深い内容でした。

チコちゃん・岡村さん・キョエちゃんの見どころ

今回の放送では、ゲストの秋山さんが「本当の“ボーっと”」の極意を披露するシーンも予定されています。チコちゃんが驚くほどの演技を見せたという秋山さんの一面は、笑いの中に独自の視点を持った印象的なシーンになりそうです。また、番組後半では恒例のキョエちゃんによるジェスチャーが登場し、岡村さんがそれを見抜けるかどうかも見どころのひとつです。

まとめ

今回の「チコちゃんに叱られる!」では、普段何気なく目にしている動作やモノに隠された深い理由を、わかりやすく、かつ楽しく学ぶことができました。首をかしげるしぐさには本能的な愛らしさがあり、暗証番号の4桁には家族の一言が関係していて、消しゴムの紙ケースには科学的な工夫が込められていました。どれも小さな「なぜ?」を大切にすることが、世界をもっと面白く見せてくれることを教えてくれる回でした。

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