大人が心地よく過ごす夏のファッション術
年齢を重ねると、ファッションの目的が少しずつ変わってきます。見た目の美しさだけでなく、毎日を快適に過ごすための「着心地」も大事になってきます。2025年7月25日(金)放送予定のNHK Eテレ「おとな時間研究所」では、そんな大人世代に向けて、夏を涼しくおしゃれに過ごすためのヒントを特集します。着心地の良さとおしゃれを両立させたコーディネート、そして夏特有の悩みへの対策まで、人気スタイリストが実用的なアイデアを紹介します。
着心地がいいのにおしゃれに見える工夫とは
体に無理なくフィットし、動きやすく涼しい服は、大人世代にとって欠かせない存在です。けれど、そうした服ばかりを選んでいると、つい同じようなコーディネートに偏ってしまったり、すっきり見えず野暮ったく見えたりすることもあります。今回の番組では、そんな悩みを解決するために、人気スタイリストの平井律子さんが登場し、締めつけ感がないのにスタイルよく見えるテクニックを紹介します。
ゆったりシルエットの中にもメリハリを
ゆったりした服は動きやすくて涼しいですが、全体的にぼんやりとした印象になりがちです。そこでポイントになるのが、素材の選び方や丈のバランスです。たとえば、ボトムスがゆるめならトップスは少し短めにして、ウエスト位置をはっきり見せるだけで印象がぐっと変わります。今回の放送ではそうしたスタイリングの基本も紹介される予定です。
着るだけで気分が上がる色の使い方
着心地が良くても色使いが地味だと、気分が沈んでしまうことも。番組では、顔まわりを明るく見せるカラーの選び方や、小物で差し色を加える簡単な方法も紹介されます。難しいルールはなく、自分に似合う一色を見つけて取り入れるだけで、印象が変わることを伝える内容になる見込みです。
夏の悩みをカバーする機能的なファッション
夏に多い悩みといえば、「二の腕が気になる」「冷房で体が冷える」といった点です。この放送では、そうした声に応えるアイテムや工夫も登場予定です。
二の腕をカバーして涼しさもキープ
ノースリーブは涼しいけれど、腕を出すのが気になる方も多いもの。そんなときに使えるのが、シアー素材の軽い羽織りものやフレンチスリーブです。涼しさをキープしながら、肌をやさしく覆ってくれます。また、袖口の工夫によって、腕がすっきり見えるデザインの選び方も紹介される見通しです。
冷房対策になる便利アイテム
室内の冷房に対応するには、重ね着の工夫が大切です。今回の特集では、通気性の良いカーディガンや、薄手で持ち歩きやすいストールなど、持っておくと便利なアイテムが取り上げられる予定です。冷えやすい首元・肩・ひざなどを守る工夫が紹介されます。
夏のおしゃれを完成させる小物選び
服だけでなく、小物のセンスも大人のファッションには欠かせません。特に夏らしさを演出するには、素材や形の選び方がポイントになります。
かごバッグの活用で季節感を
今回の放送では、夏らしいアイテムとして「かごバッグ」が紹介される予定です。見た目が涼しげで、ナチュラルな風合いがコーディネートに軽やかさを加えてくれます。形や大きさによって印象が変わるため、自分のスタイルに合う一品を見つけるコツも紹介されると見られます。
足元にも季節感をプラス
涼しげなサンダルや、夏に映える素材のシューズもおしゃれの一部。軽やかな足元にすることで、全体の印象もすっきり見えます。靴下との組み合わせや、歩きやすさを損なわない選び方も注目ポイントです。
※この記事は放送前の番組紹介情報をもとに執筆しています。
放送情報
番組名:おとな時間研究所「着心地重視!おとなの夏ファッション」
放送日:2025年7月25日(金)20:00~20:45
放送局:NHK Eテレ(教育)
出演者:スタイリスト 平井律子/司会 常盤貴子、杉浦友紀
スタイリスト平井律子さんが提案した、大人に似合う快適&おしゃれな夏コーデ

ここからは、私からの提案です。番組でも注目されている平井律子さんは、これまでも雑誌やWebメディアで大人の女性に向けたファッション提案を行ってきました。ここではその中から、特に「着心地」「体型カバー」「季節感」の3点に優れたスタイリング例を、実際の媒体掲載をもとに紹介します。すべて番組外で紹介された実例で、信頼性のある内容です。
大判ストール×ジャケットで格上げするワンマイルウエア
パーカとスカートの組み合わせというカジュアルな装いに、大きめのストールとジャケットを重ねることで一気に上品な印象をプラスしたスタイルです。動きやすくてリラックスできるのに、外出にも対応できる絶妙なバランスが魅力。パーカだけでは出にくい立体感や奥行きが生まれ、街歩きにもぴったりの「きちんとカジュアル」に仕上がっています。
甘めのワンピースにデニムを合わせて軽やかさと抜け感を演出
レースの入ったやや甘口なワンピースにあえてデニムを重ねることで、程よくカジュアルダウンした“抜け”のある着こなしに。ここに、かごバッグとレースアップシューズを加えてバランスを整えることで、休日の外出や友人とのカフェ時間にも映えるスタイルが完成します。一枚でも重ねても使えるアイテムを活用することで、着回しの幅も広がります。
総柄ワンピースにはジャケット&かごバッグで季節感アップ
柄物のアイテムは着こなしが難しいと思われがちですが、羽織りや小物の“引き算”を意識することでまとまりのあるコーディネートになります。総柄ワンピースにシンプルなジャケットを羽織り、仕上げにかごバッグをプラス。これにより、見た目にも季節感のあるナチュラルで落ち着いた印象に変わります。色使いや素材を抑えることで、柄がより引き立つようになります。
スタイル例 | 着用ポイント | 使用アイテム | おすすめ体型 |
---|---|---|---|
ワンマイルウエア | パーカにストール+ジャケットで格上げ | 大判ストール、テーラードジャケット | 肩幅広め・上半身重視 |
ワンピ×デニム | レースワンピにデニムを重ねて抜け感演出 | レースワンピ、デニム、かごバッグ | 全体バランス重視型 |
柄ワンピース | 柄を生かして小物で引き算 | 総柄ワンピ、かごバッグ、シンプルジャケット | 細身〜標準体型 |
ソース:
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大人のおしゃれ手帖web(宝島社公式)|平井律子さんのスタイル解説
https://osharetecho.com/column/52956/
夏のお悩み別に選びたい、大人ファッションの素材ガイド
大人世代の夏ファッションでは、ただ着やすいだけではなく「冷房の冷え」「体型の見え方」「写真映え・印象アップ」といった悩みへの対応も求められます。ここでは、番組で紹介された着こなしにも通じる素材選びのヒントを、「冷え対策」「体型カバー」「着映え」という3つの目的別に整理しました。スタイリスト平井律子さんのスタイルにも登場するような、実用性と美しさを両立できる素材です。
冷え対策におすすめの素材
冷房のきいた室内では、半袖やノースリーブでは寒く感じることも多くなります。そこで選びたいのが、リネン・コットン・レーヨンといった天然素材や再生繊維です。これらは風通しがよく汗も吸いやすいため、羽織りものやインナーに適しています。中でもリネンは、吸湿性・速乾性ともに優れ、冷えやすい肩や二の腕を軽くカバーできる長袖シャツやカーディガンにぴったりです。また、レーヨンやキュプラ・モダールなどはやわらかくて肌あたりが良いため、長時間着ても疲れにくいという特徴があります。
体型カバーにおすすめの素材
年齢とともに気になってくるのが、体のラインの出方です。特にウエストまわりやヒップラインを気にする方におすすめなのが、ビスコースやテンセル(リヨセル)といった落ち感のある素材。布がしなやかに流れて、余分なふくらみを自然にぼかしてくれます。ミディアムドレープの綿素材や綾織りタイプの生地は、少しハリを持ちつつもごわつかず、ラインを拾いにくい特徴があります。ワンピースやブラウス、チュニックなどで取り入れると動きにも合わせてきれいに見え、1枚でスタイルが整うのが魅力です。
着映えにおすすめの素材
シンプルな服装でも人目を引きたいときには、光沢感や動きのある素材を取り入れるのがポイントです。たとえば、リネン混のポプリンは軽さと適度なハリを備えており、夏らしい清潔感と立体感を両立できます。また、シルクやシャンタン、フルイドドレープのレーヨンなどは、歩くたびに光のニュアンスが変化し、自然な美しさを引き出してくれます。着映え重視のスタイルには、トップスだけでなくボトムやワンピースにも積極的に使いたい素材です。
冷え対策・体型カバー・着映え別おすすめ素材一覧(表)
目的 | 素材・織り | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
冷え対策 | リネン、コットン、レーヨン(キュプラ・モダール) | 吸湿速乾・通気性が高く、冷房の下でも快適 | リネンは吸汗性と速乾性が高く、冷房対策にぴったり。レーヨン系素材は肌ざわりがやわらかく、長時間着てもストレスになりにくい |
体型カバー | ビスコース、テンセル(リヨセル)、ミディアムドレープの綾織り綿 | 体に馴染んで余分なラインを拾わず、落ち感が美しい | リヨセルはしなやかなドレープでラインを自然にぼかす。ビスコースも美しい落ち感があり、ゆるやかな動きが印象を和らげます |
着映え | リネン混ポプリン、シルク・レーヨン・シャンタン | 上質な光沢+自然なシルエットで映える | リネン混ポプリンは軽さと立体感が魅力。シルクやレーヨンは光沢と揺れ感で視線を集めることができます |
素材選びを少し工夫するだけで、夏のおしゃれがぐっと快適に、そして華やかになります。
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