ボランティア はじめの一歩
2025年6月20日(金)にNHK Eテレで放送される『おとな時間研究所』は、「ボランティア はじめの一歩」というテーマで、おとな世代に向けたボランティア活動の魅力と始め方を紹介します。時間にゆとりができてくる年代だからこそできる社会参加のかたちとして、さまざまなボランティアの実例が取り上げられる予定です。高齢者施設でのふれあいや、子どもたちとの関わり、被災地支援、日本語を教える活動など、多様な現場で活躍する人々の姿が描かれる内容となっています。
高齢者施設でのハンドセラピーがつなぐ“ぬくもり”
番組ではまず、高齢者施設でハンドセラピーのボランティアを始めた主婦の方を取材。その内容が紹介される予定です。高齢者の手をそっと握ってマッサージするという活動は、身体的なリラックスだけでなく、心の交流も生み出す力を持っています。
・資格がなくても始められる、誰にでもできる活動
・施設利用者と手を通じて心がつながる瞬間
・継続する中でお互いの信頼関係が深まっていく喜び
ハンドセラピーを通じて感じる“人と人とのぬくもり”は、特別な言葉がなくても伝わるものです。日々の生活の中で少しの時間を使って、自分にもできることがあると気づかせてくれる内容になると期待されます。
日本語ボランティアとして難民を支える女性の思い
次に紹介されるのは、日本語を教えるボランティア活動を行う女性の姿です。日本に住む難民や外国籍の方々にとって、日本語を学ぶことは生活の基盤づくりの第一歩です。買い物、病院、子どもの学校など、日常の中にある無数の「言葉の壁」を乗り越えるには、支援が必要です。
・学習者の背景を理解しながら寄り添う教え方
・単なる言語支援ではなく、地域への定着を助ける役割
・文化の違いを超えたつながりと信頼関係
このボランティアは、教える側の理解力と想像力、そして相手の尊厳を大切にする姿勢が求められます。言葉だけでなく、心を伝えることの大切さが描かれることになりそうです。
3人の経験者がスタジオで語る“自分ごと”としてのボランティア
スタジオでは、3人のボランティア経験者が登場し、それぞれが取り組んできた活動について語り合います。それぞれの現場でのリアルな体験や、ボランティアを通じて得た学びが、視聴者にとってもヒントになるよう構成されています。
・常盤貴子さん(能登支援)
石川県能登半島の震災支援に長年関わる女優。防災士資格を取得し、映画や文化活動を通じて現地とつながり続けている。人と人との小さな結びつきが、地域全体を支える大きな力になるという視点が語られる予定です。
・なすびさん(全国の被災地支援)
全国の被災地を訪れて支援を続けるタレント。水害や地震の現場で、自ら手を動かし、物資を運び、声をかける行動力が印象的です。テレビでは伝わりづらい現場の課題や、人の気持ちに寄り添うことの大切さを発信しています。
・サヘル・ローズさん(児童養護施設支援)
幼少期に複雑な家庭環境を経験した自身の背景を活かし、児童養護施設で子どもたちと向き合う活動を展開。子どもたちが自分に自信を持ち、未来に希望を持てるように寄り添う姿勢が紹介される予定です。
3人の語りから伝わるのは、「誰かのために」だけではなく、「自分の人生にも意味が生まれる」ボランティアの力です。日常の延長線上にある支援だからこそ、多くの人に響くものがあると考えられます。
初めての一歩は“完璧でなくていい”から始まる
この番組を通して伝えられるのは、「ボランティアは特別な人がやることではない」ということです。
・1日だけのイベント参加でも意味がある
・特技や資格がなくてもできる活動がある
・地域の広報紙や掲示板に情報が出ていることが多い
・オンラインで参加できるボランティアも増えている
最初から長く続ける必要はなく、まずは“やってみる”という一歩がすべてのはじまりです。手を差し伸べることで見えてくる世界がある。それを多くの人が知るきっかけとなる番組になることが期待されます。
放送後、紹介された団体名や連絡先、ボランティアを始める方法などの具体的な情報が明らかになれば、この記事にも追記予定です。興味のある方は、地域の社会福祉協議会や市民センターなどにも相談してみるとよいでしょう。
コメント