土井善晴のふつうにおいしいもん「手巻きずし」春を感じる家庭の味|2025年4月2日放送回まとめ
2025年4月2日放送の「きょうの料理」では、土井善晴さんが「ふつうにおいしいもん」として、春にぴったりな手巻きずしを紹介しました。家庭にある身近な食材を使いながら、すし飯から具材の準備、巻く楽しみまで、すべての工程が丁寧に放送されました。今回は、冷凍のえびやハム、春の野菜などを組み合わせ、季節を感じながら自由に巻いて味わう“自分だけの手巻きずし”がテーマでした。料理の流れやレシピ、仕上げのポイントまで詳しくお伝えします。
すし飯づくりはおいしさの土台
手巻きずしのおいしさは、何と言ってもすし飯のバランスが決め手です。炊きたてのご飯を用意し、熱いうちに調味料を加えて混ぜます。土井さんは、酢と砂糖、塩を使い、シンプルながらもやさしい味に仕上げていました。
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ご飯(炊きたて)400g
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酢 カップ1/4
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砂糖 大さじ2
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塩 小さじ2/3
炊きたてのご飯を大きめの鉢に移し、酢・砂糖・塩をまんべんなくふりかけてから、しゃもじで切るように混ぜます。このとき、あおいで余分な蒸気を飛ばすと、よりふんわりとした仕上がりになります。すし飯が冷めすぎないうちに具をのせて巻くのがポイントです。
冷蔵庫にあるものでできる春の具材たち
手巻きずしの魅力は、家にあるもので自由にアレンジできるところです。今回は特別な材料ではなく、冷蔵庫にある食材を中心に、春らしいものを取り入れていました。
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冷凍えび(無頭・殻付き)6匹
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菜の花 4本
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うすいえんどう(さや付き100g、正味50g)
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にんじん 80g
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ハム(薄切り2~3枚)
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きゅうり(小1本)
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焼きのり(全形4枚)
それぞれの食材を手間をかけて下ごしらえし、自分の好みに合わせて巻いて食べる楽しさがありました。特に春の訪れを感じさせる「菜の花」や「うすいえんどう」などは、彩りもよく、栄養バランスも抜群です。
・えびは下処理してゆでたあと、殻をむいて酢をかけておきます
・菜の花は茎のかたい部分を除き、塩ゆでして水気を切ります
・うすいえんどうはさやから豆を出し、ゆでてからつぶしてマヨネーズと和えます
・にんじんはせん切りにして、甘辛く炒めた「きんぴら」に
・ハム・きゅうりは細く切って巻きやすく
・のりは直火であぶって香ばしく仕上げ、食べやすい大きさにカットします
どの具材も「ひと手間かけることで、おいしさがぐっと引き立つ」ことが感じられる内容でした。
家庭の定番「油揚げの炊いたん」も大活躍
番組では、手巻きずしの一品として「油揚げの炊いたん」も丁寧に紹介されました。土井さんの料理ではおなじみの一品で、甘辛く煮含めた油揚げは、すし飯との相性も抜群です。
作り方は以下の通りです。
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油揚げ6枚を熱湯で10分ゆでて油抜きします(関西のすし揚げなら12枚分)
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鍋に水カップ2、煮干し6匹を加えて火にかけ、煮立ったら砂糖大さじ5を加えて7〜8分煮ます
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しょうゆ大さじ2を加え、30〜40分ほど弱火で煮て、煮汁が少し残る程度に仕上げます
しっかり下ゆですることで、味がよくしみ込みます。炊きあがった油揚げは、切って手巻きずしの具にするもよし、そのままおかずとしても食べられます。
手作りマヨネーズでやさしい味つけ
うすいえんどうを和えるマヨネーズも、今回は手作りで紹介されました。市販品とは違う、やさしくてまろやかな味わいが特徴です。
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卵黄 1個分
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マスタード 10g
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塩 小さじ1/2
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植物油 カップ1/2
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米酢 大さじ1/2
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こしょう 少々
まずは卵黄、マスタード、塩をボウルに入れて混ぜ、少しずつ油を加えながら乳化させます。途中で酢を加えることで、ちょうどよいかたさに調整されます。仕上げにこしょうをふって完成です。
このマヨネーズは、うすいえんどうだけでなく、他の野菜にもよく合います。好みに応じて量を調整すれば、余った分も別料理に活用できます。
家族で囲む春の手巻きずしタイム
すべての具材がそろったら、いよいよ手巻きタイムです。食卓にすし飯と具材、のりを並べて、家族で自由に巻いて楽しむスタイルが紹介されていました。自分で選んだ具材を好きなようにのせて巻くだけで、自然と笑顔が広がります。
子どもも大人も一緒になって巻くことで、食べるだけでなく「作る楽しさ」も味わえるのが手巻きずしの魅力です。番組では「あなたの好きな組み合わせを見つけてください」との言葉が印象的でした。
たとえば、
・にんじんのきんぴら+油揚げ+のり
・えび+菜の花+酢飯
・ハム+きゅうり+マヨネーズ
など、無限に広がる組み合わせで、何度巻いても飽きません。
おわりに
今回の「きょうの料理」は、特別なものではなく、ふだんの食材で春を味わうという土井善晴さんらしい内容でした。ていねいに仕上げたすし飯に、手間をかけた具材たち。そこに「自由に楽しんでいい」という気持ちが重なって、食卓全体が温かくなります。
忙しい毎日でも、少し手をかけて、季節の食材を楽しむ時間を大切にしたい。そんなメッセージが込められた回でした。自宅でもすぐに取り入れられる内容ですので、ぜひ一度、春の手巻きずしを楽しんでみてください。
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