前沢リカさんの春レシピ3選「ゆでたけのこ」「たけのこと春キャベツのサッと煮」「たけのことふきのあんかけご飯」
2025年4月14日(月)放送のNHK『きょうの料理』では、料理研究家・前沢リカさんによる春の旬食材・たけのこを使った3つのレシピが紹介されました。今回の放送では、たけのこの基本のゆで方に加え、春キャベツやふきを組み合わせたおかずとご飯ものが登場し、やさしく上品な春の和食の魅力が詰まった内容となっています。香り高く歯ごたえの良いたけのこを存分に活かした構成で、どのレシピも作りやすく、家庭でもすぐに実践できます。
ゆでたけのこ|香りを損なわずにアクを抜くやさしい下ごしらえ
春になると出回るたけのこは、ゆで方によって風味や食感が大きく変わります。今回紹介された「ゆでたけのこ」は、一般的に使われる米ぬかではなく、生の米を使ってアクを抜く方法が紹介されました。ぬか特有の香りが苦手な方でも使いやすく、たけのこの香りをそのまま楽しめるのが特徴です。
●材料(作りやすい量)
・たけのこ:1~3本(約1kg)
・米:大さじ4~5(水カップ2につき大さじ1が目安)
●作り方
たけのこはまず全体を洗って泥を落とします。皮を2〜3枚むいて、穂先の1/6ほどを斜めにカットし、真ん中に縦の切り込みを1cm深さで入れます。根元の硬い部分は5mm〜1cmほど切り落として準備完了です。
大きな鍋にたけのこを重ならないように並べて水(1.6〜2L)を注ぎ、米を加えて強火にかけます。沸騰したら落としぶたをし、火を弱めてコトコトと静かに1時間ゆでます。
水が減ってきたら追加しながら、常にたけのこ全体が水面に浸かるように保ちます。根元に竹串がスッと通るくらい柔らかくなったら火を止め、落としぶたをしたまま3時間以上置いてしっかり冷まします。
冷めたたけのこは取り出して、切り込みから皮をむき、根元や穂先のかたい部分を包丁の背でこそげ取れば完成です。
ぬかの香りをつけずに仕上げるので、素材本来のやさしい風味が引き立ちます。
たけのこと春キャベツのサッと煮|春野菜の彩りと食感が楽しいおかず
やわらかい春キャベツと香り高いたけのこを、しょうがの風味でさっと煮た春の定番煮物です。調味料は少なめですが、だしのうま味と素材の持ち味を活かすレシピで、どこか懐かしい味わいが楽しめます。
●材料(2〜3人分)
・ゆでたけのこ:150g
・春キャベツ:100g
・わかめ(生食用または戻したもの):30g
・しょうが(せん切り):15g
・だし:カップ2
・薄口しょうゆ(またはしょうゆ):小さじ1
・塩:小さじ1/2
●作り方
たけのこは穂先を5cm長さに切り、縦半分にしてから3mm厚にスライスします。根元は3mm厚の半月切りまたはいちょう切りにします。キャベツは芯を除いてざく切りに、軸は薄く切ります。わかめは5cm長さに切ります。
鍋にだしと調味料を入れて強火にかけ、煮立ったらキャベツとしょうがを加えて、煮汁から出ている部分は菜箸で押さえながら煮ます。キャベツが沈んだらたけのこを加えて火を弱め、コトコトと静かに2分煮ます。
最後にわかめを加えて軽く混ぜ、すぐに火を止めます。
しょうがの香りが爽やかに全体をまとめ、春の野菜が引き立つさっぱりした煮物です。
たけのことふきのあんかけご飯|春の香りとだしが絡む上品な一皿
春の定番野菜「ふき」と「たけのこ」を組み合わせた、とろみのあるあんがご飯に絡む上品なごちそうご飯です。煮汁はだしとしょうゆ、みりんで調え、かたくり粉で仕上げにとろみをつけてなめらかに。木の芽を散らせば見た目も華やかです。
●材料(2人分)
・ゆでたけのこ(中央〜根元部分):100g
・ふき:100g
・だし:カップ1+1/2
・薄口しょうゆ・みりん:各大さじ1+1/2
・塩:小さじ1/2
・かたくり粉:大さじ1+1/2(水で溶いておく)
・ご飯(温かいもの):300g
・木の芽:適宜
●作り方
ふきは鍋のサイズに合わせて切り、塩をまぶして板ずりし、表面の塩をぬぐいます。湯を沸かし、ふきを入れて菜箸で揺らしながらゆでます。細い部分は2分、太い部分は3分が目安。ゆであがったら氷水に取り、冷ましたら筋を取って1cm長さに切ります。
たけのこは1cm角に切ります。鍋にだし・調味料を入れて中火にかけ、たけのことふきを加え、弱めの中火で2分ほど煮ます。火を止めてから水溶きかたくり粉を少しずつ加えながらとろみをつけます。
とろみがついたら弱火に戻してさらに1分やさしく煮て、あんをなめらかに仕上げます。ご飯にかけ、好みで木の芽を添えます。
だしの香りと春野菜の組み合わせが絶妙で、やさしい味のあんかけは食べ飽きません。
まとめ
2025年4月14日放送の『きょうの料理』では、たけのこの風味を存分に味わえる3つの春レシピが紹介されました。
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「ゆでたけのこ」では、香りを残すためのやさしいアク抜きの工夫が。
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「たけのこと春キャベツのサッと煮」は、だしのうま味としょうがの風味が効いた煮物。
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「たけのことふきのあんかけご飯」は、春の野菜をやさしいとろみに閉じ込めたごちそうご飯。
どのレシピもやさしい味つけと手順のわかりやすさが魅力で、家庭でも手軽に取り入れられます。春の訪れを感じさせてくれる、前沢リカさんならではの繊細な和の料理。季節の変わり目に、ぜひ食卓に取り入れてみてください。
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