南極からの帰国と家族の再会に密着!結婚式サプライズも感動
2025年6月12日にNHK総合で放送された『ひむバス!』第24回は、バナナマンの日村勇紀さんが運転手として登場し、南極観測を終えた砕氷艦「しらせ」の隊員たちと家族の再会、そして感動的な結婚式サプライズまでを追った内容でした。半年という長い時間を越えて再び出会う瞬間、そしてその間に積み重ねられた想いが丁寧に描かれた、心温まる30分となりました。
横須賀で迎える再会の日 南極から帰ってきた「しらせ」隊員たち
舞台となったのは神奈川県横須賀市の海上自衛隊・横須賀海軍施設。去年の出発時に日村さんが隊員たちとその家族を送迎した場所で、今回は南極観測を終えた隊員たちが半年ぶりに帰国し、待ちわびた家族と再会を果たす場面に密着しました。
この日、再会を待っていたのは近堂2尉の妻・優花さんと息子の蒼一朗くん、そして優花さんの母・岩本さん。優花さんは「夫が戻ってきたらまず何も言わずに息子を抱っこさせたい」という思いで停留所に立っていました。また、岡本曹長の妻・実奈さん、本間士長の父・健彦さんと母・綾さんもそれぞれの家族の帰りを待っていました。
解散式が終わると、次々に隊員たちが家族のもとへ歩み寄り、半年ぶりの再会に自然と涙があふれる場面も。ベテランの岡本曹長は少し照れくさそうな様子で、笑顔で実奈さんの出迎えに応えていました。それぞれの家庭に、それぞれの時間が流れていたことが感じられました。
南極での任務を終えて 車内で明かされた過酷な体験
その後、日村さんは再会を果たした隊員と家族をそれぞれの自宅まで送ることに。車内では、南極での生活や仕事の話が多く語られました。
現地の夏にあたる12月から2月は白夜が続き、昼夜問わず作業をこなす日々だったといいます。輸送作業や観測任務が夜も関係なく続き、精神的にも肉体的にも大きな負担を感じる環境だったとのこと。
さらに、平均気温は氷点下10℃前後で、体感温度は氷点下20℃以下に達することもあると話されました。特に風が強い日には体の芯まで冷えるような寒さで、任務中は集中力と根気が必要だったそうです。そんな環境の中で、隊員たちは日々家族を思いながら懸命に任務にあたっていたことが語られました。
結婚式のサプライズに込めた想い 帰国後わずか4日での挙式
今回の放送のクライマックスは、近堂2尉夫妻の結婚式をめぐる感動のエピソードです。優花さんは番組を通して日村さんにあるお願いをしていました。それは、「帰国後の結婚式にサプライズで出席してほしい」という内容でした。
半年間南極で任務を果たしていた夫に、久しぶりの日本での時間を心から楽しんでもらいたいという願いが込められており、準備はすべて優花さんが子育てと並行して進めてきたものでした。
さらに、結婚式では蒼一朗くんがリングボーイを務めることになっており、そのときに日村さんが一緒に登場するというサプライズが計画されました。
式当日、東京タワーが間近に見える美しい結婚式場に到着した日村さん。いよいよセレモニーが始まり、蒼一朗くんと共に日村さんがバージンロードに登場すると、会場が一瞬静まりかえり、そのあと驚きと笑顔が広がりました。近堂2尉も思わず笑みを浮かべるなど、サプライズは大成功となりました。
南極での努力と家族の愛情が交差する感動の時間
今回の『ひむバス!』では、ただバスで送迎をするだけでなく、家族の絆や想い、そして任務に向かう覚悟や誇りが丁寧に描かれていました。南極という特別な場所での経験、そしてそれを支える家族の存在が、画面越しにもはっきりと伝わってきました。
また、結婚式という人生の節目に立ち会うことで、日村さん自身も深い感動に包まれていた様子が感じられました。バスの運転手という立場でありながら、そこにいるだけで周囲を明るくし、家族の再会や祝福の場面をより温かくしていたのが印象的でした。
南極での過酷な任務を終えた隊員たちが、再び日常の中に戻ってくるその瞬間を支える人々。バスの車内から見える風景には、半年間の思い出とこれからの希望がつまっていたように感じられます。今回の『ひむバス!』は、そんな人生の交差点に寄り添う特別な時間を描いた、まさに記憶に残る放送回でした。
コメント