淡路島で金婚式のお祝い旅に密着
NHK総合で2025年6月19日に放送された「ひむバス!」では、バナナマンの日村勇紀さんが“運転手”となって、兵庫県・淡路島で金婚式を迎えるご夫婦を祝うための特別なバス旅をお手伝いしました。今回は、結婚50周年を迎えた祖父母にサプライズを贈りたいという依頼に応える感動の回となりました。放送で紹介された全エピソードを、わかりやすくまとめてご紹介します。
金婚式のサプライズ送迎依頼からスタート
今回「ひむバス!」に寄せられた依頼は、結婚50周年を迎える祖父母に感謝を伝えたいという心温まるものでした。依頼人の宮下あかりさんは、兵庫県・淡路島に住む8人兄弟の中の一人。母方の祖父母である岡野賢治さんと範子さんに、家族みんなでお祝いを届けるサプライズを計画し、そのための送迎を番組にお願いしました。
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賢治さんと範子さんはともに淡路島出身で、現在も同地で暮らすご夫婦
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結婚してから半世紀にわたり、島の暮らしを支え合いながら共に歩んできた
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家族構成は10人という大家族で、当日は孫たちも含めた多くの家族が参加
ひむバスには家族全員が乗車し、サプライズ訪問に向けての準備が進められます。運転手は番組ホストの日村勇紀さん。バスの中では、これまでの思い出や、祖父母への想いをそれぞれが胸に抱きながら移動する様子が描かれました。
バスのルートは淡路島の自然に囲まれた穏やかな道を進み、目的地である岡野さん夫婦のご自宅へ。車内では、窓から見える景色や、家族の笑顔が交差し、サプライズ成功への期待感が高まっていく空気感も映像から伝わってきました。
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日村さんがハンドルを握る「ひむバス」がゆっくりと祖父母の家に近づく
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窓越しに見えるのは、のどかな島の風景と、海のきらめき
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車内では家族の緊張と喜びが混じり合いながら、“ありがとう”の想いを届ける旅が進行
サプライズに対する祖父母の反応は番組内で明かされていませんが、何気ない日常を特別な日に変える、そんな“ひむバス”の役割がしっかり伝わるシーンとなっていました。家族の絆と想いを乗せて走るバスの旅は、ただの移動ではなく、かけがえのない贈り物のように感じられた内容でした。
思い出の場所をめぐるバスツアーへ
サプライズ訪問を終えたひむバスは、今度は岡野賢治さんと範子さんの夫婦の軌跡をたどるバスツアーへと出発しました。乗客は家族全員。ふたりの人生を彩った場所を巡る、感動と回想の時間が始まりました。
最初に向かったのは、ふたりの出会いの原点となった場所。範子さんが若いころに勤めていた信用金庫の跡地です。
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範子さんが金融機関で働いていたころ、賢治さんとここで出会った
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すでに建物は残っていないものの、その場所に立ち、記念撮影を実施
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出会った当時の気持ちや、初めての会話を思い出すような静かなひととき
次に訪れたのは、ふたりが結婚式を挙げた室津八幡神社です。ここでは、当時の雰囲気を思い出すように、家族と一緒に再現写真も撮影されました。
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結婚式当日は、神社での挙式のあとすぐに新婚旅行に出発したとのエピソード
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神社の石段をのぼる姿に、50年の歳月が静かに重なっていく印象
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記念撮影では、孫たちも一緒にポーズを取り、三世代で祝いの時間を共有
その後のバス移動中には、賢治さんが長年勤めた海苔漁師としての生活が紹介されました。淡路島の海と共に生きてきた賢治さんは、朝早くから海に出て、黙々と仕事に励んでいたといいます。一方の範子さんも、信用金庫での仕事を通して家計を支えてきました。
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賢治さんは島の漁業を支える存在であり、地元の海を知り尽くしていた
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範子さんは地域の人々と接する金融の仕事を、几帳面に勤め上げた
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ふたりの仕事の場面は、直接語られることは少なくとも、その積み重ねが家庭の土台となっていたことが伝わってくる
ひむバスの旅は、ただの観光ではなく、夫婦が歩んできた半世紀の道のりを振り返る旅でもありました。思い出の場所ひとつひとつに、ふたりの暮らしや努力、そして家族への愛情が詰まっていました。バスを降りて再び振り返る風景には、今も変わらぬ島の風がそっと吹いているようでした。
家族が準備した金婚式のパーティー
ひむバスの旅の終着点は、岡野賢治さんと範子さんのために家族が心を込めて準備した金婚式のパーティー会場でした。場所の詳細は放送内では明かされませんでしたが、淡路島の自然に囲まれた特別な会場であることが映像から伝わってきました。装飾や料理、演出のすべてに家族の想いが込められた空間です。
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宮下さんファミリーが自ら準備した装飾や進行
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お祝いの席に集まったのは、三世代がそろった大人数の親族
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会場には淡路島ならではの温もりある演出も用意されていた様子
パーティーでは、番組ホストの日村勇紀さんがギターの演奏者として参加。披露されたのは、中島みゆきさんの名曲「糸」。この楽曲を通じて、家族のつながりや夫婦の歩みが音楽に乗せて表現されました。
そして会場が静まり返る中、賢治さんと範子さんが互いに手紙を読み合う感動の瞬間が訪れます。
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50年間ともに過ごしてきた日々を思い出しながら綴られた言葉
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普段は照れくさくて伝えられない想いが、素直な言葉となって紡がれた
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それぞれの手紙からは、互いへの敬意と感謝が静かに、しかし確かに伝わってきた
手紙の朗読が終わると、再び「糸」の演奏が始まり、日村さんのギターに合わせて宮下さんファミリーが温かな歌声を重ねていきます。その歌声が、ふたりを包み込むように広がり、家族全員の“おめでとう”がひとつになった瞬間が生まれました。
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歌を口ずさむ孫たちの笑顔
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聴き入りながら涙を拭う祖父母の姿
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パーティーの空気は、喜びと感謝に満ちていた
エンディングでは、再びひむバスが走り出すシーンが流れます。旅は終わりを迎えますが、そのバスには家族の思い出と新しい絆が乗せられていました。
まとめ
「ひむバス!」は毎回、人生の節目に寄り添う“送迎”を通して、心の中にある大切なものを浮かび上がらせてくれる番組です。今回の放送では、家族の愛情と夫婦の歴史が丁寧に描かれ、視聴者にもあたたかな感動が届く内容でした。何気ない毎日のなかにある“ありがとう”や“おめでとう”の気持ちを、改めて大切にしたいと思える一回となりました。
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