NHK【ひむバス！】練馬のど真ん中で300年続く農家と出会う旅！“体験農園”と絶品農家メシも｜2025年7月24日放送

練馬の住宅街で300年続く農家と出会う旅

2025年7月24日放送のNHK総合「ひむバス！」では、バナナマン日村勇紀さんが運転手となって東京・練馬区を巡りました。今回は、江戸時代から13代続く加藤さんの農家が舞台。都市の住宅街にある畑でのトマト栽培や農業体験、家族の食卓まで、さまざまな場面が紹介されました。都会にありながら豊かな土と向き合う人々の姿を描いた内容です。

練馬の住宅地に農地が広がる理由とは

練馬区は東京23区内でも特に農地が多く、全区の農地面積の約4割を占める地域です。これは江戸時代、急激に人口が増えた江戸の食を支えるために、徳川幕府が農地の開発を進めたことに始まります。そのため現在でも練馬区には368戸の農家が残り、都市の中で農業を続けています。

300年続く加藤家の挑戦と継承

番組で紹介されたのは、加藤トマトファームを営む13代目の加藤義松さん。加藤家は江戸時代から代々農業を営み、現在は都市農業の形に合わせてハウスでのトマト栽培に力を入れています。トマトはバスケットボールコート2面分の広さのビニールハウスで育てられ、3種類のミニトマトを生産。水や肥料はコンピューター管理により効率的に調整されています。

住宅街での直売にも工夫

採れたてのトマトは、敷地内に設置された自動販売機で販売されています。この日は朝から行列ができるほどの人気で、地域の人々が楽しみにしている様子がうかがえました。こうした販売方法は、都市の限られたスペースでも農産物を身近に感じられる工夫のひとつです。

農業体験農園が広げる地域とのつながり

加藤さんがもうひとつ大切にしているのが、農業体験農園の運営です。この取り組みでは、地域住民が自ら作物を育てることで農のある暮らしを体験できます。ひむバスでは、その参加者たちを畑まで送迎しました。

朝から集まる体験農園の参加者たち

この日、体験農園には平日の朝にもかかわらず50人以上が参加していました。中でも注目されたのが参加3年目の佐々木さん。娘が野菜を嫌がるのをきっかけに農業体験を始め、今では野菜づくりにやりがいを感じています。

畑の担い手不足を支える地域の力

加藤さんは、トマト栽培の担い手不足に悩んでおり、この日参加していた佐々木さんに協力を依頼しました。番組内ではそのスカウトが成功し、都市農業を支える新たなつながりが生まれる様子が描かれました。

トマトが主役の絶品農家メシ

番組の最後は、加藤家の家族が集まり、採れたてのトマトを使った料理が並ぶ農家メシのシーンで締めくくられました。どの料理も素材の良さが活かされており、家庭の温かさと農家ならではの味わいが伝わってきました。

食卓に並んだ料理と特徴

どちらも素材の味を活かしながら、子どもから大人まで楽しめる料理として紹介されました。

ひむバスがつなぐ人と農の物語

今回の「ひむバス！」は、住宅街の中でしっかりと根づいている農業の姿を丁寧に描きました。300年の歴史を持つ加藤家の取り組み、そして地域の人々が支える農業体験の様子から、都市における農の可能性と大切さが伝わってきました。

ひむバスは、ただ人を運ぶだけでなく、地域の温かい営みをそっと届けてくれるバス。次回の放送も、どんな出会いがあるのか楽しみです。

農業体験に参加したい人向けの案内

しげゆき

ここからは、私からの提案です。農業体験に参加したいと思った方に向けて、申し込み方法や必要な持ち物などをわかりやすく紹介します。練馬区には地域密着型の体験農園がいくつもあり、初心者でも安心して参加できます。とくに加藤トマトファームのような伝統ある農家では、地域とのつながりを大切にした温かな体験ができます。

申し込み方法と流れ

農業体験の申し込みは、練馬区公式サイトで農園リストを確認してから、直接園主に連絡をとるのが基本です。募集は年度初めに行われますが、定員に空きがある場合は追加募集や二次募集が行われることもあります。

また、加藤トマトファームのような人気農園ではSNSでの案内もあります。FacebookやInstagramで「今季の募集開始」「定員締切間近」などの告知がされるため、最新情報を見逃さないようにフォローしておくのがおすすめです。応募はメールやダイレクトメッセージ、往復はがきなど農園によって異なります。

表：申し込みの基本情報

体験当日の持ち物と服装

実際に農業体験に参加する際には、汚れてもよい動きやすい服装と、基本的な持ち物を用意することが大切です。特別な農機具などは園側が用意してくれるので、初心者でも心配ありません。

持ち物チェックリスト

特に夏場は熱中症のリスクがあるため、水分補給や帽子の着用は必須です。雨天時でも開催されることがあるので、折りたたみ傘やレインウェアもあると安心です。

補足：子どもと一緒でも安心

体験農園は、家族連れでの参加も歓迎している場所が多く、週末には親子で畑に通う姿も見られます。野菜が苦手な子どもでも、自分で育てた野菜には興味を持つことがあり、食育の一環としても人気です。畝（うね）の間隔も広く設計されており、小さな子どもでも安全に作業できるよう配慮されています。

このように、練馬区の体験農園では、初心者から家族連れまで気軽に参加できる環境が整っています。興味がある方は、早めに農園の情報をチェックして、空き状況や申し込み受付を確認してみてください。都市にいながら自然に触れられる貴重な体験が待っています。