大原千鶴の大人時間!寒い冬にぴったりの「おかずにもなる具だくさんの汁物」
寒い季節にぴったりの料理といえば、体を温めてくれる汁物です。でも、汁物だけでは物足りなくて、もう一品おかずを作るとなると、手間がかかって面倒に感じることもあります。そんなときにおすすめなのが、具材をたっぷり使って「おかずにもなる」汁物を作ることです。今回の『きょうの料理』では、大原千鶴さんが手軽に作れる具だくさんの汁物を紹介します。野菜やたんぱく質がしっかりとれるので、栄養バランスも良く、ボリューム満点です。しかも、ご飯にもパンにもよく合うので、朝食・昼食・夕食とどんな場面でも活躍します。市販の天ぷらを活用したみそ汁や、冬においしい白菜とたらのバターみそ仕立ての汁物、さらに鶏肉とあさりの旨みがたっぷり広がるポトフ風スープなど、どれも満足感たっぷりの一品ばかりです。寒い冬にぴったりのあったか汁物レシピをチェックして、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。
番組概要
- 番組名:きょうの料理「大原千鶴のこれから楽しむ大人時間」
- 放送日時:2025年2月12日(水)21:00〜21:25(25分)
- 放送局:NHK Eテレ(東京教育)
- 出演者:講師 大原千鶴、ゲスト 桂南光
具だくさん汁物の魅力
寒い時期になると、温かい料理が食べたくなります。特に汁物は体を温めるだけでなく、汁に溶け出した栄養も丸ごと摂れるので、寒い季節には欠かせない存在です。しかし、汁物だけでは食事として物足りなく感じることもあります。そんなときにおすすめなのが、「おかずにもなる具だくさんの汁物」です。たっぷりの具材を入れることで、これ一品でもしっかり食べ応えがあり、栄養バランスも良くなります。例えば、たんぱく質がしっかりとれる卵や鶏肉、魚介類を入れたり、旬の野菜を加えたりすることで、味も栄養価もアップします。市販の天ぷらを活用すれば、揚げ物の香ばしさが加わり、よりコクのある味わいに仕上がります。さらに、バターや味噌を使うことで、いつもの汁物が洋風にアレンジできるのも魅力です。
天ぷらとチンゲンサイのみそ汁
今回紹介されたレシピの中でも、特に手軽に作れて食べ応えのある「天ぷらとチンゲンサイのみそ汁」を詳しく紹介します。このみそ汁は、市販のちくわの天ぷらを活用することで、簡単に作れるのにボリュームたっぷりです。さらに、チンゲンサイや長芋、卵が入ることで、食感の違いも楽しめます。みそ汁なのに、しっかりとしたおかず感があり、ご飯にもパンにもよく合います。
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材料(2人分)
- ちくわの天ぷら(市販):1本
- チンゲンサイ:1株(150g)
- 長芋:80g
- 卵:2個
- だし:カップ2
- 調味料:塩、米油、みそ
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作り方
- チンゲンサイは葉と軸に分け、軸は縦4等分に切る。耐熱ボウルに入れ、塩ひとつまみと米油小さじ1/2をまぶして混ぜ、ラップをふんわりとかける。電子レンジ(600W)で2分加熱する。
- 長芋はよく洗い、皮付きのまま一口大に切る。卵は煮る直前に、1個ずつざるに入れて水気を切る。
- 鍋に長芋とだしを入れ、ふたをして中火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、長芋に火が通ったらみそ約30gを溶き入れる。
- 加熱したチンゲンサイの水気を軽く絞り、鍋に加える。さらに卵を加え、弱火にして半熟状になるまで煮る。
- 器に盛り、半分に切ったちくわの天ぷらを添えて完成。
鶏肉とあさりとじゃがいものスープのレシピ
鶏肉とあさりのうまみがたっぷり詰まったポトフ風のスープです。食べ進めるうちに黒こしょうやカレー粉を加えて、味の変化を楽しめるのがポイント。しっかりとしたコクがありながらも、あっさりと食べられる一品です。
材料(2人分)
・鶏もも肉…1枚(300g)
・あさり…10コ(200g)
・じゃがいも…2コ(300g)
・たまねぎ…1/2コ(100g)
・細ねぎ(小口切り)…適量
【塩水(あさりの砂抜き用)】
・水…カップ1
・塩…小さじ1/2
【仕上げの調味料】
・塩…小さじ1/3
・黒こしょう(粗びき)…適量
・カレー粉…適量
作り方
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あさりの下処理
・塩水(水カップ1+塩小さじ1/2)に30分以上つけて砂抜きをする。
・砂抜き後、あさりの殻をこすり合わせるように洗い、汚れを落とす。 -
具材の準備
・じゃがいもは4等分に切る。
・たまねぎは4等分のくし形に切る。
・鶏もも肉は6等分にカットし、火が通りやすくする。 -
煮る工程(第一段階)
・鍋にじゃがいも、たまねぎ、鶏もも肉を入れ、水カップ2+1/2を加えて中火にかける。
・沸騰したらアクを丁寧に取り除き、ふたを少しずらしてのせ、約15分煮込む。 -
あさりを加える(第二段階)
・具材に火が通ったら、砂抜きしたあさりを加え、ふたをしてさらに加熱する。
・あさりの口が開いたら火を止め、塩(小さじ1/3)を加えて味を調える。 -
仕上げと盛り付け
・スープを器に盛り付け、仕上げに細ねぎを散らす。
・好みで黒こしょう(粗びき)やカレー粉を添えると、味の変化を楽しめる。
【ポイント】
・あさりは加熱しすぎると硬くなるため、口が開いたらすぐ火を止めることが大切。
・黒こしょうを入れるとスープの風味が引き締まり、カレー粉を加えるとスパイシーな味わいに変化。
・シンプルな味付けなので、パンやごはんともよく合う。
鶏肉のジューシーさ、あさりのうまみ、じゃがいものホクホク感が一体となった、体が温まるスープです。ぜひお試しください。
たらと白菜のバターみそ汁のレシピ
冬が旬のたらと白菜をたっぷり使ったみそ汁です。バターと牛乳が味をまろやかにし、コクのある仕上がりになります。具材を入れる順番や火加減がポイント。しっかりと下ごしらえをすることで、たらの臭みを抑え、うまみが引き立ちます。
材料(2~3人分)
・生だら(切り身・皮なし)…2~3切れ(180g)
・白菜…300g
・ねぎ…1本(100g)
・だし…カップ2
・牛乳…カップ1/2
・粉とうがらし(中びき)…適宜(または一味とうがらし)
・塩…小さじ1/4
・みそ…約35g
・バター…10~15g
作り方
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たらの下ごしらえ
・たらの臭みを取るため、全体に塩(小さじ1/4)をふって30分間冷蔵庫で休ませる。
・水分とともに臭みが抜けるので、出てきた水気をしっかり拭き取る。
・小骨が残っている場合は取り除き、食べやすい大きさに切る。 -
野菜の準備
・白菜の軸部分は2cm幅、葉は少し大きめにカットする。軸と葉で火の通り方が違うため、大きさを変えると食感がよくなる。
・ねぎは1.5cm幅の斜め切りにする。斜めに切ることで火の通りがよくなり、スープになじみやすくなる。 -
鍋で煮る
・鍋に白菜の軸部分→たら→白菜の葉→ねぎの順で重ねるようにして入れる。この順番で入れると、白菜の軸が下でだしをよく吸い、たらが崩れにくい。
・だしを加えてふたをし、中火にかける。煮立ったら火を弱め、白菜がしんなりするまで10分ほど煮る。 -
仕上げの牛乳とみそ
・白菜がやわらかくなったら、牛乳(カップ1/2)を加える。牛乳を加えることで、みその風味がまろやかになり、バターとの相性がよくなる。
・みそを溶き入れ、スープが温まったらすぐに火を止める。みそは高温で煮立てるとうまみが飛ぶので、沸騰させないように注意。 -
盛り付けと仕上げ
・器にスープと具材を盛り付ける。
・仕上げにバター(5gずつ)をのせると、香りが引き立ち、コクがアップ。
・好みで粉とうがらしをふると、ピリッとした辛みがアクセントになり、味に深みが出る。
【ポイント】
・たらの下ごしらえをしっかりすることで、臭みがなくなり、スープにうまみが出る。
・白菜の軸と葉を分けて切ることで、火の通りが均一になり、食感のバランスがよくなる。
・牛乳を加えることでみその角が取れ、バターと調和するクリーミーな味わいに仕上がる。
たらのふわっとした食感、白菜の甘み、みそのコク、バターのまろやかさが一体となった、寒い日にぴったりのみそ汁です。ぜひお試しください。
まとめ
今回の『きょうの料理』では、具だくさんで食べ応えのある汁物を紹介しました。天ぷらやチンゲンサイ、長芋、卵を使ったみそ汁は、簡単に作れてしっかりおかずになる一品です。他にも、白菜とたらのバターみそ汁や、鶏肉とあさりのポトフ風スープなど、寒い冬にぴったりのレシピが登場しました。具材の組み合わせや調味料を工夫することで、いつもの汁物がよりおいしく、栄養たっぷりになります。これらのレシピを活用して、毎日の食事に温かさと満足感をプラスしてみてください。
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