しらいのりこ流!基本のおにぎりと弁当級おにぎり
2025年4月22日(火)放送のNHK「きょうの料理」では、「強火で行こうぜ!」のシリーズに料理研究家のしらいのりこさんが登場しました。今回のテーマは「おにぎり」。ただのおにぎりとあなどることなかれ。炊きたてご飯の扱い方から、見た目も味も大満足な“おべんとおにぎり”まで、家庭で手軽に作れるのに驚くほど奥深いレシピが紹介されました。しらいさんの“ごはん愛”がたっぷり詰まった25分。特別な道具も技術も必要ありません。今日からでもすぐに取り入れたくなる内容ばかりでした。
しらいのりこさんの“お米へのこだわり”
「おにぎり」と聞くと、誰でも一度は作ったことがある、身近な料理と思うかもしれません。ですが、しらいさんは「お米と向き合う第一歩こそ、基本のおにぎり」と語り、炊き方・握り方・塩のふり方、のりの巻き方にまで気を配ります。こうした丁寧な姿勢が、ご飯のおいしさを何倍にも引き立てるのです。
●紹介された基本のおにぎりのポイントは以下のとおりです。
・炊き立てご飯を使う(冷ご飯を使う場合は温めて)
・ラップと塩で包み、ふんわり優しく握る
・食べる直前にのりを巻くと、香りと食感が引き立つ
たったこれだけですが、「いつものおにぎり」が格段にレベルアップします。
材料(2コ分)
・ご飯(温かいもの)…220g
・焼きのり(全形)…2/3枚
・塩…少々
作り方
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ラップを広げ、塩少々をふります
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ご飯の半量をラップの中央にのせます
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ラップの上からふんわりと三角に握ります
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ラップを外し、のりを巻きます
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同様にもう1コ作ります
ここでのコツは、力を入れすぎずに形を整えること。ご飯の粒をつぶしてしまうと、食感が悪くなってしまいます。さらに、塩のふり方はラップ全体に均一に振ると、どこを食べてもバランスのよい味に仕上がります。
電子レンジで時短!カレーそぼろのうまみ爆発
次に登場したのは、「カレーそぼろ」。このレシピは、火を使わずに電子レンジだけで完成する画期的なそぼろです。味つけはカレー粉とみそ、砂糖というシンプルな構成ですが、旨みと香りが凝縮されており、おにぎりの具だけでなく、お弁当の一品やトーストのトッピングにも使えそうです。
材料(つくりやすい分量)
・鶏ひき肉…150g
・カレー粉…大さじ1
・みそ…小さじ2
・砂糖…小さじ1
・水…大さじ1
作り方
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耐熱ボウルにすべての材料を入れ、よく練り混ぜます
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ボウルの側面にリング状に貼りつけて、ふんわりラップ
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600Wの電子レンジで2分加熱
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一度取り出して混ぜ、再度ラップをかけて1分30秒加熱
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もう一度混ぜて完成
このレシピのポイントは、「リング状に貼りつける」という工程。これにより、加熱ムラを防ぎ、ふっくら仕上がります。
揚げ物風のアクセント!カリカリパン粉が決め手
続いて紹介されたのは、サクサク感を加える「カリカリパン粉」。フライパンでパン粉を炒めて香ばしく仕上げるだけなのに、まるで揚げ物のような存在感。これをおにぎりに加えることで、味も食感もぐっと引き立ちます。
材料(つくりやすい分量)
・にんにく(すりおろし)…少々
・パン粉…大さじ2(6g)
・パセリ(乾)…小さじ1
・粉チーズ…大さじ1
・オリーブ油…大さじ1/2
作り方
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フライパンに油を熱し、にんにくを炒めます
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香りが出たらパン粉を入れ、きつね色になるまで炒めます
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火を止め、パセリと粉チーズを加えてさっと混ぜます
サラダやスープのトッピングとしても応用可能で、保存もきく万能アイテムです。
ごちそう感たっぷり!おべんとおにぎりで満腹
最後に登場したのは、「おべんとおにぎり」。これはまさに、“おにぎりの中にお弁当が入っている”ような一品です。カレーそぼろ、カリカリパン粉、ゆで卵を包み込んだ大ボリュームで、普通のおにぎり2個分の満足感があります。ピクニックや行楽のお供にぴったりで、子どもも大人も喜ぶこと間違いなしです。
材料(1コ分)
・ご飯(温かいもの)…200g
・焼きのり(全形)…1枚
・カレーそぼろ…30g
・カリカリパン粉…大さじ1
・ゆで卵…1コ
作り方
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のりの4辺に少し切れ目を入れて広げておく
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ご飯の半量をのりの中央にひし形に広げる
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その上にカレーそぼろ・パン粉・ゆで卵をのせ、さらに残りのご飯を重ねる
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のりで全体を包み、ラップでしっかり形を整える
具材の配置を工夫することで、切った断面が美しく仕上がるのも魅力のひとつ。断面から見えるゆで卵の黄色、そぼろのカレー色、白いご飯のコントラストが食欲をそそります。
ご飯をもっと楽しむためのアイデア満載
今回の放送では、「毎日のごはんを大切にすること」の楽しさを再発見させてくれる内容でした。特別な技術はいらないけれど、ちょっとした工夫と愛情で、食卓はもっと豊かになる。それがしらいのりこさんの伝えたかったメッセージです。
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