干物・ツナ缶・ちくわで絶品料理!プロ直伝テクニック
NHK Eテレの人気番組『明日から使える プロの食材術』。2025年4月28日(月)21時30分から放送される第5回目のテーマは、魚の加工品です。普段の食卓に欠かせない干物やツナ缶、ちくわを、さらにおいしく食べるためのプロの技が紹介されます。食物学の専門家・佐藤秀美さんと、一流料理人・橋本幹造さんが、意外なひと工夫で驚くほど味が変わる方法をわかりやすく伝授。渡辺裕太さん、くわばたりえさんも出演し、家庭でもすぐ実践できる内容になっています。
干物をおいしくする3つの驚きテクニック
今回注目すべきは、干物をもっとおいしく食べるためのプロ技が3つも紹介されるところです。干物はそのまま焼くだけと思いがちですが、ひと手間かけるだけで、ふっくらジューシーな食感に生まれ変わります。番組で紹介予定のテクニックには、次のような工夫が含まれます。
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焼く前に軽く水分を与えることでパサつきを防ぐ
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表面に薄く油を塗ることで香ばしさとしっとり感を両立
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骨や皮の部分も活用して無駄なく調理する裏ワザ
これらの技は、特別な道具や材料を使わなくても、今日からすぐにできるものばかりです。干物の味わいが格段にアップするので、魚が苦手なお子さんにも好評になりそうです。番組内では、実際にプロがやる手順を詳しく解説してくれるので、初心者でも安心して挑戦できる内容になっています。
料理人が教える!干物とツナ缶、ちくわ活用レシピまとめ
ここでは、番組で紹介された料理人直伝のレシピを詳しく紹介します。家庭でも手軽に再現できるので、ぜひ参考にしてください。
【あじの干物の包み焼き】
あじの干物はそのままだと少し臭みが気になることがありますが、酢と水を1:1で混ぜた酢水に5分間浸けることで、臭みが抜けて柔らかくなります。浸けたあじは包丁で三枚におろします。ここで骨を丁寧に取ると食べやすくなります。その後、あじに酒を軽くふりかけ、アルミ箔でしっかり包みます。フライパンにのせ、ふたをして中火で7分間蒸し焼きにします。蒸し焼きにすることでふっくら仕上がり、あじ本来の旨みが引き出されます。
・酢水は必ず酢と水を同量で
・浸ける時間は5分間きっちり
・蒸し焼きはアルミ箔で密閉して行うとベスト
【さばの干物の煮つけ】
さばの干物を使った煮つけも、簡単にできてごはんにぴったりです。まずフライパンに水とみりんを入れた中にさばを並べ、強火で炊きます。沸騰してきたらしょうがを加え、さらにしょうゆを投入。ここからさらに強火で7分間煮て仕上げます。煮汁が煮詰まり、さばに味がしっかり染み込むので、皮までおいしく食べられます。
・煮汁が少なすぎないように注意
・しょうがは多めに加えると臭み消し効果アップ
・煮るときは途中でひっくり返さず、そのまま味をしみ込ませる
【ツナ缶のつくだ煮】
ツナ缶は水煮タイプを使用し、缶汁ごとフライパンに入れます。そこに水とみりんを加えて火をつけ、沸騰してきたらしょうゆを加えます。ここから焦げつかないように木べらで絶えず混ぜながら煮詰めていきます。水分が飛んでしっとりしたら完成です。甘じょっぱい味がごはんと相性抜群で、お弁当のおかずにもぴったりです。
・水煮缶を必ず使うこと
・最初から強火にせず中火でじっくり
・焦げる前に火を止めるタイミングが重要
【ちくわとキャベツのみそ汁】
ここからは「ちくわとキャベツのみそ汁」のレシピを材料と作り方に分けて、さらに詳しく紹介します。
【材料】(2人分)
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焼きちくわ(大) 1本(90g)
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キャベツ 50g
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みそ 大さじ2
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水 カップ2
【つくり方】
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ちくわは縦に4等分に切ったあと、幅1cmほどにカットします。キャベツは粗みじん切りにします。この時、ちくわを縦に切ることで、断面が広がり、煮るときにうま味が出やすくなるのでポイントです。
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鍋にカップ2の水とちくわを入れ、弱火で5分間じっくり煮ます。この間にちくわのだしがじわじわ出て、スープにコクが加わります。
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5分後、キャベツを加え、さらに煮ます。キャベツはすぐに火が通るので、加えたら2〜3分でOKです。煮すぎると食感が悪くなるので注意します。
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キャベツに火が通ったら火を止め、みそを溶き入れます。みそは直接鍋に入れず、一度おたまに取ってスープで溶かしてから戻すと、みその風味
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が損なわれずおいしく仕上がります。
・ちくわは断面を増やしてうま味アップ
・キャベツは煮すぎないこと
・みそは火を止めてから入れるのがコツ
このみそ汁はとてもシンプルですが、ちくわのうま味とキャベツの甘みが合わさり、深みのある味わいになります。だしを別にとらなくても十分本格的な味に仕上がるので、忙しい日にもぴったりな一品です。
料理人直伝!ツナ缶を使ったカレーアレンジレシピ
ここでは、番組で紹介されたツナ缶を使ったカレー、「ツナカレー」の作り方を、材料と工程に分けて詳しくご紹介します。家庭にある食材で手軽にできるのに、味は本格派。ぜひ参考にしてください。
【材料】(2人分)
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ツナ(缶詰/水煮) 2缶
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水 160ml
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みりん 160ml
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しょうゆ 80ml
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ねぎ 1/2本
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トマト 1個
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きゅうり 1本
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ピクルス 70g
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カレー粉 大さじ1/2
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クミン 大さじ1
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砂糖 大さじ1
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ご飯 適量
【つくり方】
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最初に、トマトの皮を湯むきして、ねぎ、きゅうり、ピクルスと一緒にそれぞれ粗みじん切りにします。トマトは湯むきすることで口当たりがよくなり、カレーに混ぜたときに一体感が出やすくなります。ピクルスは酸味がアクセントになるので、細かめに刻むのがポイントです。
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トマトは湯むきして皮をむく
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ねぎ、きゅうり、ピクルスは粗みじん切り
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ピクルスは味のアクセントなので省かないこと
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次に、フライパンにツナのつくだ煮を入れ、そこへ砂糖、クミン、みじん切りにしたねぎを加えて強火にかけます。温まったらカレー粉を加えてさらに加熱します。クミンの香りが立ち上り、カレーらしいスパイシーな香りが広がる瞬間がとても食欲をそそります。
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先にクミンを入れて香りを引き出す
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カレー粉は焦がさないように注意
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強火で短時間加熱がポイント
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強火で加熱を続け、2分ほど煮たら火を止めます。その後すぐに、粗みじん切りにしておいたトマト、きゅうり、ピクルスを加え、火を止めたまま余熱で火を通します。加熱しすぎないことで、野菜のシャキシャキ感とフレッシュな味わいが残り、カレー全体に爽やかさが加わります。
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トマト、きゅうり、ピクルスは加熱しすぎない
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火を止めた後に入れることで食感を残す
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余熱調理がカギ
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最後に、器にご飯を盛り、その上にできあがったツナカレーをたっぷりとかけます。見た目にも色鮮やかで、トマトの赤、きゅうりの緑が映え、食欲をそそる一皿に仕上がります。お好みでレモンを添えたり、パクチーをトッピングしてもおいしくなります。
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ご飯は温かいものを用意する
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彩りを活かす盛り付けを意識
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トッピングアレンジでさらに楽しく
このツナカレーは、ツナのうま味に加えて、ピクルスやきゅうりの爽やかさが絶妙にマッチした一品です。カレー粉とクミンの香りが本格的でありながら、材料も手に入りやすく、簡単に作れるのがうれしいところです。特別な道具もテクニックもいらないので、普段の食事にも、ちょっと気分を変えたいときにもぴったりです。
買い物の達人が教える魚加工品の賢い選び方
番組では、買い物の達人も登場し、干物やツナ缶、ちくわの選び方についてアドバイスをしてくれます。普段なんとなく選んでいる加工品ですが、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、ぐっとおいしい商品を選べるようになります。
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干物は身の厚さと色合いをチェック
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ツナ缶はオイルタイプとノンオイルタイプを使い分ける
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ちくわは弾力と香りが大事なポイント
新鮮でおいしい加工品を選べるようになれば、料理の仕上がりもワンランクアップします。番組では具体的な選び方のコツをわかりやすく教えてくれるので、買い物のときにすぐ実践できる知識が身につきます。
出演者紹介
今回の『明日から使える プロの食材術(5)』には、以下のメンバーが出演します。
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【講師】佐藤秀美さん(食物学の専門家)
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【講師】橋本幹造さん(一流料理人)
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【出演】渡辺裕太さん(俳優)
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【出演】くわばたりえさん(タレント)
食材や調理法に詳しい専門家と、親しみやすいタレントたちが一緒に番組を盛り上げます。専門的な内容も、視聴者にわかりやすく、楽しく伝えてくれるので、料理が得意な人も、これから挑戦したい人も安心して見られる内容になっています。
まとめ
『明日から使える プロの食材術(5)』は、すぐに取り入れられるプロの技が満載の30分番組です。干物の味を格段にアップさせるコツ、ツナ缶の意外な活用法、ちくわでとるだしの魅力、さらに魚加工品の賢い選び方まで、毎日の料理が楽しくなるヒントがぎっしり詰まっています。身近な食材でも、ちょっとした工夫でここまで変わるんだ!という驚きがきっと味わえるはずです。
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