「スパイスで食卓革命!」
2025年7月31日放送の「あしたが変わるトリセツショー」では、家庭で簡単にできるスパイスの使い方が紹介されました。今回のテーマは「スパイスで食卓革命」。世界のスパイス活用法から和食に合う新しい使い方、そして香りを引き出す調理法まで、初心者でも真似できるテクニックが満載でした。いつもの食卓をちょっと変えてみたい方にはぴったりの内容です。
世界のスパイスの基本は「混ぜること」
スパイスの使い方でいちばん大切なのは「混ぜる」ことです。これはどの国の料理でも共通していて、ただ一種類だけ使うのではなく、いくつかのスパイスを組み合わせることで香りや味に深みが出るのです。世界の家庭やレストランでは、地域の風土や伝統に合わせて、独自のスパイスブレンドが当たり前のように使われています。
インド・フランス・ジャマイカに見る具体例
たとえばインドのサンバルという料理では、クミン、フェネグリーク、マスタードシード、カレーリーフ、ヒング、コリアンダー、チリなど、7種類以上のスパイスが一度に使われます。それぞれの香りが重なり合うことで、酸味のある豆料理がより奥深い味になります。
フランスのキャトルエピスは、肉料理に使うための伝統的なミックススパイスです。これはクローブ、ナツメグ、ジンジャー、黒こしょうの4つを基本とし、ブレンドすることで優雅でスパイシーな香りを作り出します。シチューやパテなどに使われ、シンプルな肉に深い香りを与えるのが特徴です。
ジャマイカのジャークチキンでは、オールスパイス、タイム、シナモン、ナツメグ、チリペッパー、スカリオン(青ねぎ)などが混ざったミックスを肉にしっかりすり込みます。時間をかけて漬け込んでから焼くことで、スパイスの香りがじっくりと染み込み、クセになるような独特の風味が生まれます。
香りの感じ方にも理由がある
人間は一つの香りだけでなく、いくつかの香り成分が組み合わさったときに「おいしい」と感じるようにできています。私たちの鼻には「受容体」という小さなセンサーがあり、スパイスの香りがそれぞれ別の受容体に届くことで、複雑な香りとして脳に伝わる仕組みです。
スパイスを1種類だけ使ったときと、3種類以上組み合わせたときでは、香りの立ち方も印象も大きく変わります。混ぜることで、スパイス同士が補い合い、新しい香りの「レイヤー(層)」を作り出してくれるのです。
世界の代表的なミックススパイス
地域 | 名称 | 主なスパイス構成 | 特徴 |
---|---|---|---|
インド | サンバルマサラ | クミン、コリアンダー、フェネグリーク、チリなど | 酸味のある豆料理に使う |
フランス | キャトルエピス | クローブ、ナツメグ、ジンジャー、黒こしょう | 肉料理や煮込みに香りをプラス |
ジャマイカ | ジャークスパイス | オールスパイス、タイム、ナツメグ、チリなど | 肉にすり込んで漬け焼きにする |
中国 | 五香粉(ウーシャンフェン) | 八角、シナモン、クローブ、山椒、フェンネル | 中華の煮込み・炒めに欠かせない風味 |
モロッコ | ラス・エル・ハヌート | クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモンなど20種以上 | タジンなどで使われる複雑な香り |
スパイスを「混ぜて使う」ことは、ただの味付けではなく、料理に新しい命を吹き込む方法です。どの国の人たちも、自然にその知恵を使って、家庭の味をより楽しく、より豊かにしています。家庭でもほんの少しの工夫で、その奥深い世界を味わうことができます。
減塩にも活用!香りの力で味を引き立てる
スパイスの香りは、料理に香ばしさや彩りを加えるだけでなく、味覚そのものを広げてくれる力があります。特に減塩料理では「塩が足りない」と感じることがありますが、香りのあるスパイスを加えることで満足感がアップし、物足りなさを感じにくくなります。これは単なる風味づけではなく、実際に香りが味覚に影響を与えるという研究報告もあります。
医療現場でも活用されるスパイスの香り
一部の病院や介護施設では、スパイスを使った香りづけで減塩食の満足度を高める取り組みが進んでいます。たとえば病院の献立では、調味料を控えめにした炒め物や煮物に、スパイスの香りを足して「おいしい」と感じてもらう工夫がなされています。香りの刺激が脳に届くことで、食事の楽しさも取り戻せるため、食欲が落ちがちな高齢者の支援にも役立っています。
シンプルな炒め物にも香りを一工夫
例として、ほうれん草を炒めるときにカルダモンやクミンを加えてみると、シンプルな味わいに深みが加わります。クミンは軽い焦げ感のある香ばしい香り、カルダモンは甘さのある爽やかな香りを持っており、塩味を抑えても「おいしい香り」の効果でしっかり味を感じることができます。とくに油で軽くスパイスを炒めてから野菜を加えると、香りが全体にいきわたって満足度の高い一皿になります。
料理の印象がガラッと変わるスパイス活用術
香りが加わると、舌で感じる「味」の印象も大きく変わります。たとえば塩だけで味つけしたポテトに、タイムやローズマリーなどのハーブを加えると、より複雑で高級感のある風味に変わります。これは香りと味覚が脳で一緒に処理されているためで、スパイスの香りがあれば「薄味」でも「満足できる味」に感じやすくなるのです。
日々の食卓にスパイスの香りを少し足すだけで、減塩でも満足感のあるおいしさを作ることができます。スパイスの力を使えば、健康にも配慮しながら、食事の楽しさをあきらめずにすみます。
家でも簡単!プロおすすめのミックススパイス
番組ではスパイス研究家・日沼さんが、家庭でもすぐに真似できるミックススパイスをいくつか紹介してくれました。特別な道具や調理法は必要なく、ふだんの料理にひとさじ加えるだけで風味がぐっと豊かになる便利な組み合わせです。スパイスが少しあるだけで、ご飯もおかずも驚くほどおいしく変わります。
納豆にぴったりの香りミックス
納豆と意外に相性が良いのが、花椒・コリアンダー・マスタードシードの組み合わせです。花椒のピリッとした香り、コリアンダーの柑橘のような風味、そしてプチプチとはじけるマスタードシードが合わさることで、納豆のコクを引き出しながらも後味は爽やか。食欲が落ちがちな朝にもおすすめです。
洋食に合う定番ブレンド
洋食系には、こしょう・クローブ・オールスパイスの3種が鉄板。ハンバーグやソーセージ、オムレツなどに加えるだけで、いつものおかずがレストランの味に近づきます。こしょうの辛味、クローブの甘み、オールスパイスの深みが混ざり合い、肉のうま味をさらに引き立ててくれます。
中華料理向きの香り高いスパイス
中華系には、八角・花椒・こしょうを組み合わせたミックスがぴったり。回鍋肉や麻婆豆腐などに使うと、甘くてスパイシーな香りが立ち、食欲が刺激されます。少量でもしっかりと香りが残るため、炒め物や煮込み料理に活用しやすいのもポイントです。
意外な組み合わせで楽しむ方法
これらのスパイスは、ご飯のおかずだけでなく、コンビニ弁当のから揚げやレトルトカレーにふりかけても風味がアップします。また、ヨーグルトに少量のオールスパイスやシナモンを加えると、簡単にデザート風の味わいが楽しめます。スパイスを粉末で常備しておけば、ちょっとした一品に活用しやすく、忙しい日でも手軽に料理の幅が広がります。
ミックススパイスは、使い方も自由自在で、料理にひと工夫加えるだけで驚くほど印象が変わります。難しく考えずに、自分好みの組み合わせを見つけて、毎日のごはんをもっと楽しくしてみてください。
香り3倍『練りスパ』の作り方
スパイスの香りをしっかり引き出す調理法として「練りスパ」が紹介されました。特に、パウダースパイスをより効果的に使いたい方にはおすすめの方法で、少ない量でも香りが長く持ち、炒め物やカレーの風味がぐっと引き立ちます。
練りスパとは?
パウダー状のスパイスはそのままだと加熱時に香りが飛びやすく、時間がたつと風味が弱まってしまいます。そこで注目されたのが「練りスパ」。これはスパイスに水分を加えてペースト状にすることで、焦げにくく、香りが逃げにくいという特徴を持ちます。水と一緒に加熱することで、油に溶ける香り成分がより広がりやすくなり、スパイスの香りを強く感じることができます。
練りスパの材料(作りやすい分量)
材料名 | 分量 |
---|---|
クミンパウダー | 小さじ2 |
パプリカパウダー | 小さじ2 |
ナツメグパウダー | 小さじ2 |
水 | 大さじ2 |
この組み合わせは、洋食やエスニック料理、肉の炒め物などによく合う基本の配合です。もちろん、お好みに応じてスパイスの種類や分量は調整できます。
練りスパの作り方
1.器にクミン、パプリカ、ナツメグのパウダーを入れ、全体を均一に混ぜ合わせます。
2.そこに水を加えて、少しずつ混ぜながら固めのペースト状に練っていきます。
3.混ざったら完成。すぐに使えますし、冷凍保存も可能なので、まとめて作ってストックしておくと便利です。
使う際は、スープのベースに溶かしたり、焼き上げた肉に絡めるなど幅広く活用できます。香りが強いので、少量ずつ加えて味を調整するのがポイントです。
冷凍保存する際は、製氷皿で小分けにすると取り出しやすく、必要な量だけ使えるので便利です。保存期間は約1か月が目安ですが、風味が落ちる前に早めに使い切るとより美味しく味わえます。スパイスを無駄にせず、香りを最大限楽しむ方法として、「練りスパ」はとても手軽で効果的なアイデアです。普段の料理に新しい風味を加えたいとき、ぜひ取り入れてみてください。
練りスパを活用したチキンソテー
NHK「あしたが変わるトリセツショー」で紹介された、夏にぴったりのスパイスレシピ「練りスパチキンソテー」。パウダースパイスの香りをしっかり引き出した「練りスパ」を使うことで、鶏肉が香り豊かに仕上がります。香ばしい皮とスパイスの風味が絶妙に合わさり、食欲がない日でも箸が進む一皿です。
材料(作りやすい分量)
材料 | 分量 |
---|---|
鶏もも肉 | 2枚 |
塩こしょう | 少々 |
練りスパ | 小さじ2 |
油 | 小さじ1 |
※「練りスパ」の基本の作り方(クミン・パプリカ・ナツメグ+水)は別記事で紹介済みです。ストックしておくと便利です。
作り方
1.鶏もも肉の両面に塩こしょうを軽く振ります。下味は控えめでも、スパイスの香りで十分な味わいになります。
2.フライパンに油をひき、皮を下にして鶏肉をのせます。弱火で7〜8分ほどじっくり焼いて、皮がパリッとするまで加熱しましょう。焦らず焼くのがコツです。
3.裏返してさらに加熱し、中までしっかり火が通ったら練りスパを加えます。
4.火を止める直前に練りスパを肉の表面全体に絡めるように加えて、香りを油に移しながら仕上げたら完成です。
じっくり焼いた鶏の旨みと、練りスパの香りが重なって、シンプルなのに奥深い味わいになります。ごはんはもちろん、パンに挟んでサンドイッチにするのもおすすめ。夏バテ気味の時でもスパイスの香りが食欲を引き出してくれます。ぜひご家庭でも試してみてください。
練りスパカレーの作り方|香り3倍!練りスパ活用レシピ
スパイスの新しい使い方として「練りスパカレー」が紹介されました。カレーに練りスパを加えることで、香りとコクが劇的にアップ。市販のルーを使った手軽なレシピでも、プロの味にぐっと近づける一皿です。
材料(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
鶏肉 | 200g |
にんじん | 1本 |
玉ねぎ | 1個 |
じゃがいも | 2個 |
水 | 850ml |
油 | 大さじ1 |
カレールー | 115g(6皿分の1箱) |
練りスパ | 大さじ2 |
チリペッパー | 少々(お好みで) |
※練りスパの基本配合(クミン・パプリカ・ナツメグ+水)は別記事で紹介しています。作り置きしておくと便利です。
作り方
1.鶏肉は一口大に切り、にんじんは乱切り、玉ねぎは1cm幅、じゃがいもは皮をむいて一口大に切ります。
2.鍋に油を入れて中火にかけ、鶏肉を炒めます。
3.肉の色が変わったら野菜をすべて加えてさらに炒め、全体に油が回ったら水を加えて弱火にします。
4.野菜がやわらかくなるまで煮込んだら、カレールーを加えてよく溶かします。
5.練りスパにチリペッパーを加えてよく混ぜ、鍋に入れてさらに2〜3分煮込めば完成です。
「練りスパ」を加えることで、スパイスの香りがルー全体に広がり、家庭用ルーでもスパイス感あふれる本格派のカレーに仕上がります。辛さはチリペッパーで調整できるので、大人も子どもも楽しめます。いつものカレーに飽きた方にもおすすめのアレンジです。ぜひお試しください。
スーパー練りスパの作り方|香り3倍の万能スパイスだれ
練りスパを活用した応用レシピ「スーパー練りスパ」。にんにくや油と合わせて加熱することで、香りの広がりとコクを同時に楽しめる万能調味料になります。野菜や肉料理にそのまま使えるのはもちろん、冷蔵保存もできるため、作り置きしておくと便利です。
材料(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
練りスパ | 大さじ3 |
油 | 大さじ4 |
にんにく(みじん切り) | 1かけ分 |
塩 | 小さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
※練りスパは、クミン・パプリカ・ナツメグなどのパウダースパイスに水を加えて練ったペーストです(基本の作り方は別記事で紹介)。
作り方
1.フライパンに油とみじん切りにしたにんにくを入れ、弱火でじっくり炒めて香りを立たせます。にんにくが焦げないように注意しながら、ふんわりとした香りが立ってきたら次の工程へ。
2.香りが立ったところで、練りスパ・塩・砂糖を加えてよく混ぜながら加熱します。スパイスが油と混ざることで、香り成分がより効率よく広がります。
3.中弱火で約1分ほど炒め続けると、全体がなじんで香ばしい香りが広がります。
4.火を止めたら完成。少し冷ましてから保存容器に入れ、冷蔵で3〜4日以内に使い切りましょう。
活用アイデア
「スーパー練りスパ」は、調味料としてそのまま使うことができ、料理の幅が一気に広がります。
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野菜スティックのディップに(マヨネーズに混ぜてもOK)
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肉料理のたれに(焼き鳥やグリルチキンに合わせても◎)
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チャーハンや焼きそばの風味付けにも使えます
ひとさじで香りとコクをプラスできる「スーパー練りスパ」。忙しい日でも簡単に味を格上げできる便利な常備調味料です。練りスパをまとめて作っておけば、少量でいろいろな料理に応用でき、スパイスの香りを思う存分楽しめます。ぜひ、日々の献立に取り入れてみてください。
スーパー練りスパそうめんの作り方|香り3倍!ひんやり夏レシピ
スパイスの香りを最大限に活かした夏向けレシピ「スーパー練りスパそうめん」が紹介されました。にんにくとスパイスの香ばしさに、ごま油と酢の風味が合わさって、暑い季節でも箸が止まらない爽やかさとパンチのある一皿になります。和の薬味も組み合わせて、満足感たっぷりのアレンジです。
材料(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
そうめん | 2束 |
きゅうり | 1/2本 |
しそ | 4枚 |
みょうが | 1個 |
スーパー練りスパ | 大さじ2 |
ごま油 | 大さじ2 |
酢 | 小さじ1/2 |
※スーパー練りスパは、練りスパににんにく・塩・砂糖・油を加えて炒めたもの(作り方は別記事参照)。
作り方
1.きゅうりとしそは細く千切りにし、みょうがは薄切りにします。野菜の水気が多い場合は軽くキッチンペーパーで押さえておくと味がなじみやすくなります。
2.そうめんを表示通りにゆでてから冷水でよく洗い、しっかりと水を切ります。水気が残っていると味が薄まるので丁寧にしぼるのがポイントです。
3.ボウルにそうめん、薬味の野菜、スーパー練りスパ、ごま油、酢を加えて全体をよく混ぜ合わせます。
4.お好みで白ごまやレモンのスライスを添えても爽やかさが増しておすすめです。
にんにく入りのスーパー練りスパのコクとスパイスの香りが、いつものそうめんをワンランク上の夏ごはんに変えてくれます。薬味もたっぷりで、冷たいのに力強い味わいが楽しめるので、食欲が落ちがちな季節にもぴったりです。火を使うのは麺をゆでるだけなので、調理も簡単。昼ごはんにも、作り置きにもおすすめの一品です。ぜひ試してみてください。
和食がおいしくなる『スパイ酒』の作り方|香りが味を変える新調味料
スパイスの香りを活かして和食をもっとおいしくする新調味料「スパイ酒」が紹介されました。スパイスの香り成分がアルコールに溶ける性質を利用したアイデアで、煮物やしょうが焼きが深みのある味わいに変化します。スパイスの香りが強く出すぎず、和の料理にもなじむのが特長です。
スパイ酒とは?
パウダースパイスを料理酒に加えてレンジで加熱するだけで完成する、新しいタイプの調味料です。香り成分がアルコールにしっかり移ることで、うま味や甘みを強く感じさせる効果が期待できます。実際に行われた試食調査では、26人中20人がスパイ酒入りのだし汁を「よりおいしい」と回答したという結果も紹介されました。
材料(作りやすい分量)
材料 | 分量 |
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クミンパウダー | 少々 |
パプリカパウダー | 小さじ1/2 |
ナツメグパウダー | 小さじ1/2 |
料理酒(加塩タイプ) | 150g |
作り方
1.料理酒にクミン・パプリカ・ナツメグのパウダーを入れ、よく混ぜます。
2.耐熱の広口容器に移し、ラップをせずに電子レンジ(500W)で6分加熱します。
※吹きこぼれを防ぐため、深さよりも口が広い器を使用してください。
3.加熱後は粗熱をとって保存容器へ。冷蔵庫で保管し、3〜4日以内に使い切るのがおすすめです。
使い方のポイント
スパイ酒は、香りを加えるというよりも「味を濃く感じさせる」働きをします。料理に直接入れるのではなく、醤油やみりんなどの和風調味料と合わせて使うのがコツです。たとえば:
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筑前煮の煮汁に小さじ1加える
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肉豆腐や豚のしょうが焼きのたれに混ぜる
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味噌汁のだしに少量入れて深みを出す
香りが主張しすぎないため、スパイスに慣れていない人でも違和感なく取り入れられるのが魅力です。
「スパイス=洋風」のイメージをくつがえす、トリセツ流のアイデア「スパイ酒」。簡単に作れて和食にも合い、味の奥行きや香りの厚みが加わります。冷蔵庫に常備しておけば、ちょっとした味変や風味の調整にも使えて便利。ぜひ日々のごはんに取り入れてみてください。
スパイ酒で極上に!豚の生姜焼きの作り方
料理酒にスパイスを加えて加熱した新調味料「スパイ酒」を使った豚の生姜焼きが紹介されました。スパイスの香りを油とアルコールに溶かして抽出したスパイ酒は、いつものしょうが焼きを驚くほどコク深く、香り豊かに仕上げてくれる万能調味料です。
材料(2人分)
材料 | 分量 |
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豚ロース(しょうが焼き用) | 4枚(約150g) |
しょうが(すりおろし) | 小さじ1 |
スパイ酒 | 小さじ2 |
水 | 大さじ4 |
しょうゆ | 小さじ1/2 |
砂糖 | 2g |
小麦粉 | 適量 |
油 | 小さじ2 |
※スパイ酒は、料理酒にミックススパイス(例:クミン・パプリカ・ナツメグ)を加えて電子レンジで加熱した調味料。基本の作り方は別記事で紹介しています。
作り方
1.まず、すりおろししょうが・スパイ酒・水・しょうゆ・砂糖を混ぜ合わせ、あらかじめ調味液を作っておきます。
2.豚ロースは筋切りをして、両面に小麦粉を軽くまぶします。これによりタレの絡みが良くなり、肉もジューシーに仕上がります。
3.フライパンに油を入れて中火で熱し、豚肉を並べて両面に焼き色をつけながら火を通します。
4.余分な油をキッチンペーパーで拭き取り、調味液を加えて強火にし、とろみがつくまで煮絡めて完成です。
ポイントと補足
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スパイ酒は、スパイスの香りが控えめで、和食にもなじみやすい調味料です。香りの成分がアルコールに溶けて、味覚に影響を与えることで、料理全体の「うまみ」「甘み」を強く感じられます。
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使用するスパイ酒は2人分で小さじ2が目安。料理酒自体に塩分が含まれているため、醤油など他の塩味調味料は控えめにするのが美味しく作るコツです。
スパイスと和食のいいとこ取りをした「スパイ酒」は、しょうが焼きの定番に一工夫を加えたいときにぴったり。ふつうの調味料では出せない、深くてまろやかな香りと味わいに変わります。冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめの一品です。ぜひお試しください。
スパイ酒でおいしさアップ!筑前煮の作り方
料理酒とスパイスを組み合わせて作る新調味料「スパイ酒」を活用した和食レシピとして、「筑前煮」が紹介されました。スパイスの香りが強く出すぎることなく、旨みや甘みが引き立ち、煮物全体の味に深みが加わると評判のアレンジです。
材料(2人分)
材料 | 分量 |
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鶏肉 | 100g |
ごぼう | 30g |
にんじん | 50g |
こんにゃく | 50g |
れんこん | 50g |
水 | 300ml |
スパイ酒 | 大さじ3 |
和風だしのもと | 2g |
砂糖 | 小さじ1 |
しょうゆ | 小さじ1/2 |
油 | 小さじ1 |
※スパイ酒は、料理酒にスパイス(例:クミン・ナツメグ・パプリカ)を混ぜて電子レンジで加熱したものです(作り方は別記事参照)。
作り方
1.鶏肉・ごぼう・にんじん・れんこん・こんにゃくはすべて食べやすい大きさに切ります。
2.フライパンに油を入れて中火で熱し、鶏肉を炒めます。
3.肉の色が変わったら、残りの野菜類を加えて全体を混ぜるように炒めます。
4.水、スパイ酒、和風だし、砂糖、しょうゆを加え、弱火にして20〜25分ほど煮込みます。
5.汁気が少し残るくらいで火を止めたら完成です。
調理のポイント
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スパイ酒は大さじ2〜3が目安。スパイス感は控えめで、煮物に馴染みやすく、香りに奥行きを出してくれます。
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塩味のある調味料(しょうゆなど)は控えめにするのがコツ。スパイ酒に含まれる料理酒の塩分も味にしっかり効いてきます。
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作り置きにも向いており、冷めても味がしっかり感じられます。
筑前煮は家庭の定番ですが、スパイ酒を加えることで、香り・コク・深みの三拍子が揃った煮物になります。ふつうの調味料では出せない「あとを引くおいしさ」が出て、冷蔵庫での保存後も風味が持続します。定番メニューに新しさを加えたい方にぜひおすすめのレシピです。
スパイスの保存にもひと工夫
スパイスは、光や熱に弱いため、直射日光の当たらない涼しい場所に保管するのが基本です。賞味期限内でも、酸味が強くなっていたらカビの可能性があるので注意が必要です。スパイスの香りを長持ちさせるには、しっかり密閉して保存しましょう。
今回の放送は、料理初心者でも気軽に試せる内容が多く紹介され、スパイスのイメージがぐっと身近になりました。「いつもの料理がなんだか物足りない」と感じたら、少しだけスパイスを加えてみるのがいいかもしれません。自宅の台所でも香りの魔法を楽しめます。
スパイス初心者でも安心!自宅で本格カレーが作れるスターターセット

ここからは、私からの提案です。スパイス料理に初挑戦する人でも取り入れやすいセット商品が、各オンラインショップで販売されています。たとえば「ビギナーズ ホームメイドカレースパイスセット」は、カレーパウダー・ガラムマサラ・クミンシード・シナモンスティック・ローレルの5種が揃っており、家庭でも本格的なカレーの風味が再現できる構成になっています。このセットは、炒め用・煮込み用・仕上げ用と3段階で使い分けができ、説明書もついているので使い方に迷いません。
量と価格のバランスがよく長く使えるセットも
もう少し量を求めたい人には、「カレースパイス基本セット」もおすすめです。こちらはクミン・コリアンダー・ターメリック・チリパウダーの4種類を100gずつ詰め合わせたもので、価格も1,350円前後と手ごろ。基本のスパイスがたっぷり入っているため、コスパが良く、何度もカレーや炒め物に使うことができます。
セット内容の比較
セット名 | スパイス内容 | 分量 | 特徴 |
---|---|---|---|
ビギナーズ ホームメイドセット | カレーパウダー、ガラムマサラ、クミン、他 | 各少量ずつ | 初心者向け。使い方の説明付き。香り豊か |
カレースパイス基本セット(HELA AJIYA) | クミン、コリアンダー、ターメリック、チリパウダー | 各100g前後 | たっぷり使えて高コスパ。繰り返し調理に◎ |
スパイス初心者におすすめの使い方ガイド付き
どちらのセットも、スパイスに不慣れな人でも失敗しにくいレシピ例や使い方のガイドが含まれており、料理に不安がある人でも安心です。また、インドカレーだけでなく、和風の煮物や炒め物への応用レシピも提案されているため、スパイスの使い道が広がります。
今後、番組内で紹介されたスパイスの組み合わせやアレンジも追加で反映していく予定です。調味料の使い回しや保存方法など、日常の料理に役立つ情報も順次追記していきます。
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