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NHK【ブラタモリ】青山通りの秘密とは?江戸時代の大山街道や大名屋敷の痕跡を発見!|2025年6月14日

ブラタモリ

東京・青山通りの魅力を江戸の歴史から探る旅

2025年6月14日(土)19時30分から放送予定の『ブラタモリ』は、東京を代表する一等地「青山通り」が舞台です。赤坂・青山・表参道を結ぶこの道の魅力に、タモリさんが江戸時代の痕跡をたどりながら迫ります。今回の見どころは、歴史と現代が融合した都市空間の背景にある「道」のルーツを探ること。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。

NHK【ブラタモリ】三軒茶屋の謎に迫る!三差路・三角地帯・大山詣りの秘密とは?|2025年6月7日放送

江戸時代の石垣が残る三宅坂からスタート

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青山通りの旅の出発点は、皇居の南側に位置する「三宅坂」です。この坂を歩き始めると、すぐに目に入るのが江戸時代の石垣です。現代のビルや道路が並ぶ中に、突然現れるこの石垣は、まるでタイムスリップしたような感覚を呼び起こします。

この石垣は、江戸城の外郭に設けられた「赤坂御門」の一部として造られたもので、江戸時代当時の城郭防御の名残を今に伝えています。御門は「枡形(ますがた)」と呼ばれる構造で、直角に曲がった通路と高い石垣で囲まれており、敵の侵入を防ぐための工夫がされていました。

  • 現在残っている石垣の一部は、当時の枡形門の角部分にあたる構造と推定されています

  • 石の積み方や大きさから、築城技術の高さや資材の運搬に関する当時の工夫がわかります

  • 周囲の地形は江戸時代からほとんど変わらず、緩やかな傾斜が当時の街道の名残をとどめています

  • 赤坂御門は、江戸城の南西側を守る重要な出入口の一つで、交通の要所でもありました

こうした歴史的背景を持つ三宅坂の石垣は、観光客にとっては見逃しやすい存在ですが、江戸時代の防衛や都市設計の痕跡としてとても価値のあるものです。道沿いには解説板なども設けられており、石垣の由来や構造を学びながら歩くことができるのも魅力です。

現代の東京の景観に溶け込みながらも、確かに残る江戸の痕跡。それがこの三宅坂の石垣です。歩いて数分の距離に、これほど深い歴史が息づいていることに驚かされます。青山通りのスタート地点で、まずは江戸の知恵と技術を感じる第一歩となる場所です。

赤坂御門と大山街道の歴史的つながり

現在の青山通りのルーツとされているのが、江戸時代の「大山街道」です。この道は、赤坂御門を出発点として、青山・渋谷・三軒茶屋を通り、神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社へと向かう重要な参詣道でした。

赤坂御門は、江戸城の南西部に設けられた主要な出入口のひとつであり、武士や役人だけでなく、多くの庶民が行き来していた場所です。ここから伸びる大山街道は、信仰の対象である大山への道であると同時に、庶民の娯楽や観光の旅のルートでもありました。

  • 大山詣では「講」と呼ばれる仲間同士で計画することが多く、江戸庶民の一大イベントでした

  • 男性だけでなく、女性の参詣客や子ども連れも多く、街道沿いには宿場や茶店がにぎわいました

  • 渋谷の谷を越え、尾根沿いに道が続いていたため、雨水がたまりにくく歩きやすい地形として設計されていました

  • 道沿いには、大名屋敷や武家地もあり、防衛と交通が両立した都市構造が見られました

現在の青山通り(国道246号線)は、この歴史ある街道のルートをなぞるように整備されています。1964年の東京オリンピックに向けて道路拡張が行われ、今では広くて直線的な幹線道路として知られていますが、その下には江戸時代の人々の暮らしや信仰がしっかりと息づいています。

現代の青山通りを歩くと、場所によって昔の地名が残っていたり、江戸時代の町割りに沿った道幅や曲がり角を見つけることができます。こうした点からも、大山街道と青山通りのつながりを肌で感じることができるのです。

まっすぐに伸びる青山通り。その下には、かつての江戸庶民が信仰と娯楽を求めて歩いた「大山街道」が静かに眠っているといえるでしょう。青山通りの風景の中に、今も江戸の面影が重なって見えてきます。

急勾配の牛鳴坂と巨大な大名屋敷門

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青山通りの周辺には、江戸の地形と建築文化が色濃く残る場所が点在しています。その中でも特に印象的なのが「牛鳴坂」です。この坂は、あまりの傾斜のきつさに牛も鳴いたといわれるほどの急坂で、名前の由来そのものが江戸の生活と地形を物語っています。

この坂は赤坂の裏手に位置し、江戸時代には武家地の間を通る裏道として利用されていました。坂の両側には当時の名残を感じさせる石垣や擁壁が点在し、歩くだけで江戸の起伏に富んだ地形を実感することができます。

坂を登りきると、目の前に突如として姿を現すのが、重厚な木造の大名屋敷門です。この門は、江戸時代末期の幕府老中であり岡崎藩主だった本多忠民の江戸上屋敷の表門でした。かつては現在の東京駅近く、丸の内エリアに存在していましたが、保存のために現在は赤坂の山脇学園の敷地内に移築され、大切に管理されています。

  • この門は「長屋門」と呼ばれる形式で、五万石以上の大名のみが使用を許された威厳ある造り

  • 門の両脇に居住スペースを持つのが特徴で、家臣や警備兵が常駐する構造だった

  • 移築された後も、木材の継ぎ目や装飾、釘を使わず組み上げた建築技術がそのまま残されており、江戸建築の職人技を今に伝える貴重な遺構

昭和22年には国宝に指定され、文化財保護法の改正により現在は国の重要文化財に登録されています。街の中に溶け込むように静かに佇むこの門は、ただの歴史的な建物ではなく、江戸時代の武家文化や生活様式を直接感じられる場所となっています。

現代の喧騒を少し離れて、急な坂道を登りきった先にあるこの重厚な門に出会ったとき、誰もがその存在感に圧倒されます。タモリさんが思わず足を止めて見入ったのも、この門が放つ時代を超えた風格ゆえでしょう。牛鳴坂と大名屋敷門の組み合わせは、まさに江戸の風景がそのまま残る数少ない場所のひとつです。

路面電車の痕跡が残るまっすぐな道

青山通りの特徴のひとつに、道幅の広さと直線的な構造があります。これは偶然ではなく、かつて都電(路面電車)が走っていた名残なのです。昭和の初めから中ごろにかけて、東京の多くの主要道路では都電が市民の足として活躍しており、青山通りもそのひとつでした。

特に、表参道から青山一丁目にかけての区間は、都電の電車が行き交う幹線路線の一部であり、軌道敷として幅広く確保されていました。東京オリンピック(1964年)を控えた都市整備の中で、青山通りの再開発が行われた際、この都電の軌道があった部分を活かして車道として道幅を広げる工事が進められました。

  • 当時の青山通りは、中央に複線の電車レールが敷かれ、両側に歩道や車道が並ぶ設計

  • 都電が廃止された後も、レールをそのままアスファルトで覆った場所が一部に残っている

  • 道路の構造をよく見ると、微妙な段差や直線性が、軌道敷きだったことを思い出させてくれる

  • 表参道交差点周辺や青山霊園前などでは、交差点の形や信号の位置に軌道の名残が見られる

現在は電車の姿こそ見られませんが、車や人が行き交う中にも、かつての都市交通の主役だった都電の記憶が静かに息づいています。歩道脇のガードレールの位置や道路標識の高さなど、注意深く観察すると、街の設計がどこか“線路に優しかった”名残を感じることができます。

青山通りのまっすぐで堂々とした景観は、ただの都市設計の結果ではなく、長い交通の歴史の積み重ねが形に残ったもの。路面電車が走っていた時代を知る人には懐かしく、知らない世代にも、過去と今をつなぐ“見えないレール”として語りかけてきます。青山通りは、現代だけでなく、昭和の東京の息吹も内包する道なのです。

都市と自然、歴史が融合した青山通りの魅力

青山通りは、東京の中でも特に多様な魅力が集まる場所として知られています。ビジネス街の機能を持ちながら、最先端のファッションや文化の発信地でもあり、さらに自然や歴史にも触れられるという、東京でも珍しいバランスを持った通りです。

道沿いには有名ブランドの旗艦店やデザイン性の高い建築物が並び、クリエイティブな空気が漂っています。一方で、少し足を延ばすと、神宮外苑の並木道や青山霊園の桜並木など、四季折々の自然を楽しめるスポットがすぐ近くにあります。また、赤坂御所や旧大名屋敷跡といった歴史の残る場所も点在しており、都市の喧騒の中に静寂と格式が共存しています。

  • 青山霊園では、歴史的著名人の墓所が並び、日本近代史と向き合う場としても注目される

  • 神宮外苑のいちょう並木は、秋になると都内屈指の紅葉名所として多くの人が訪れる

  • 赤坂御所や迎賓館は、明治以来の国の迎賓空間として、静かな緑の広がりと重厚な建築が調和している

交通の利便性も高く、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線、都営大江戸線など、複数路線が交差する交通の要衝でもあります。表参道、外苑前、青山一丁目といった駅名が並ぶことからも、東京の中心地であることがよくわかります。

こうした場所にある青山通りは、江戸時代から続く街道のルーツを持ちつつ、昭和・平成・令和と都市の進化に適応してきた道です。古くからの地形や歴史を活かしたまま、現代的な街づくりが進んでいるため、住む人、働く人、訪れる人それぞれにとって満足度の高いエリアとなっています。

表参道の華やかさも、青山霊園の静けさも、赤坂御所の格式も、すべてがひとつの通りに隣接しているという都市と自然、過去と未来が交差する街並み。それが青山通りの持つ、他にはない魅力なのです。道そのものに宿る知恵や文化の蓄積が、今も人々を惹きつけてやみません。

放送前のまとめ

今回の『ブラタモリ』では、青山通りの魅力を「道」という視点から深掘りしていきます。石垣や坂、大名屋敷門、そして路面電車の痕跡など、見逃せない歴史の断片が詰まった30分。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。

【番組名】ブラタモリ 東京・青山通り|2025年6月14日放送予定
【出演者】タモリ、佐藤茉那(アナウンサー)、あいみょん(語り)
【放送局】NHK総合テレビ
【放送時間】19:30〜20:00(土曜日)
【放送後更新予定】あり(内容確定次第、エピソード詳細を追記)

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