忙しい朝でも手軽に!「そぼろ弁当」の作り方とお弁当のコツ
春からお弁当作りを始める方にぴったりの簡単レシピが「きょうの料理ビギナーズ」で紹介されます。今回のテーマは、しっとりおいしい「そぼろ弁当」。短時間で作れるのに、見た目も華やかで栄養バランスもばっちりのお弁当レシピです。
お弁当作りに慣れていない方でも簡単に作れるように、おかずはメイン1品とサブおかず1〜2品のシンプルな構成。朝の忙しい時間でも手早く準備できるポイントがたくさん詰まっています。
今回は、ご飯の上に「鶏そぼろ」と「いり卵」をのせ、さらに緑の野菜を添えて彩りよく仕上げるのがポイント。詰める作業も簡単なので、お弁当作り初心者の方にもおすすめです。さらに、お弁当ならではの「調理のコツ」も紹介されるので、これからお弁当作りを始める方に役立つ内容となっています。
鶏そぼろ
鶏そぼろは、ごはんにのせるだけで簡単に一品完成する便利なおかずです。お弁当にもぴったりで、甘辛い味つけが食欲をそそります。パサつかずにしっとり仕上げるためのポイントを押さえながら作りましょう。
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ひき肉と調味料を混ぜる
- 小さめのフライパンに鶏ひき肉(80g)を入れる。
- A(砂糖・しょうゆ・酒 各大さじ1、かたくり粉 小さじ1)を加える。
- 火にかける前に菜箸でしっかり混ぜる。この工程をすることで、ひき肉全体に味がよく染み込む。
- かたくり粉が入ることで、パサつかずにしっとりした仕上がりになる。
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加熱する
- 中火にかけ、菜箸で絶えず混ぜながら加熱する。
- ひき肉は固まりやすいので、ほぐしながら加熱するのがポイント。
- 火が強すぎると焦げやすいので、中火をキープしながらじっくり火を通す。
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仕上げる
- ひき肉の色が変わり、照りが出てしっとりまとまってきたら火を止める。
- 火を通しすぎるとボソボソになってしまうので、余熱を利用して仕上げるのがコツ。
- フライパンに残ったタレが少しあるくらいの状態がベスト。ごはんと絡みやすくなる。
ポイント
- 調味料は必ず火にかける前に混ぜることで、ひき肉が均一に味を吸収し、まとまりやすくなる。
- 菜箸を使って混ぜると、ひき肉が細かくほぐれ、ふんわりした食感に仕上がる。
- 水分が少なくなるまで加熱しすぎない。少ししっとり感が残るくらいで止めると、ごはんにのせたときにちょうどよくなじむ。
できあがった鶏そぼろは、ごはんにのせたり、卵そぼろと合わせて二色丼にしたり、アレンジも自在。作り置きしておくと、お弁当や朝ごはんにも役立ちます。しっとりおいしい鶏そぼろを、ぜひ試してみてください。
いり卵
いり卵は、ふんわりと仕上げることで口当たりがよくなり、お弁当や朝食にもぴったりの一品です。牛乳を加えることでまろやかになり、砂糖の甘みがほんのり感じられる優しい味わいです。作るときのポイントを押さえながら、しっとり仕上げましょう。
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卵液を作る
- 小さめの鍋(直径14cm)に卵(2コ)を割り入れ、よく溶きほぐす。
- A(牛乳 大さじ1、砂糖 小さじ2、塩 少々)を加えて、均一になるまで混ぜる。
- 牛乳を入れることで、ふんわり&しっとりとした仕上がりに。
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加熱する
- 弱めの中火にかけ、菜箸3本をまとめて持ち、絶えず混ぜながら加熱する。
- 菜箸の本数を増やすことで、卵が均一にほぐれ、ムラなく火が入る。
- 火が強すぎるとパサつきやすくなるので、必ず弱めの中火をキープ。
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仕上げる
- 鍋の底が見えはじめ、半熟の状態が残っているタイミングで火を止める。
- 余熱で火を通しながら、しっとりと仕上げるのがポイント。
- 火を入れすぎるとパサつくため、完全に固まる前に止めるのがコツ。
ポイント
- 牛乳を加えると、卵がふわっと仕上がり、冷めてもおいしくなる。
- 菜箸を3本使うことで、火の通りが均一になり、なめらかな口当たりになる。
- 余熱で仕上げることで、しっとり感を保つ。
できあがったいり卵は、そのまま食べても、ごはんにのせたり、サンドイッチに挟んだりしても美味しいです。お弁当のおかずにもぴったりなので、ぜひ試してみてください。
ブロッコリーのごまあえ
ブロッコリーのごまあえは、すりごまの香ばしさとしょうゆの風味がブロッコリーによく絡む、シンプルで美味しい副菜です。すりごまを使うことで、水っぽくならず、しっかり味がなじみます。お弁当のおかずや、あと一品ほしいときにぴったりです。作り方を詳しく見ていきましょう。
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ブロッコリーの下ごしらえ
- ブロッコリーは小房に分け、さらに縦2~4等分に切る。
- 食べやすい大きさに切ることで、味が均一になじみやすくなる。
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ゆでる
- 小さめの鍋に湯カップ2を沸かし、塩小さじ1/3を入れる。
- 塩を加えることで、ブロッコリーの色が鮮やかに仕上がる。
- ブロッコリーを入れ、中火で約2分間ゆでる。
- ゆですぎると食感が悪くなるので、シャキッと感が残るくらいがベスト。
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水気を切り、粗熱を取る
- ゆでたブロッコリーはざるに上げてしっかり水気を切る。
- 粗熱を取ることで、味がよくなじみ、水っぽくなるのを防ぐ。
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あえる
- ボウルにブロッコリーを入れ、A(しょうゆ小さじ1・すりごま大さじ1)を順に加える。
- しょうゆを先に加えてしっかりなじませた後、すりごまを加えると味がよく絡む。
- ゴムベラなどを使って優しくあえると、ブロッコリーが崩れにくく仕上がる。
ポイント
- すりごまは、食べる直前に加えると香りが際立つ。
- ブロッコリーの水気をしっかり切ることで、味が薄まらず美味しく仕上がる。
- 冷蔵庫で少し寝かせると、さらに味がなじんで美味しくなる。
完成したら器に盛りつけてできあがりです。そのまま食べても、お弁当の彩りとして入れてもぴったり。ごまの風味が香ばしく、ごはんともよく合うので、ぜひ試してみてください。
塩ゆで新じゃが
塩ゆで新じゃがは、じゃがいもの自然な甘みとホクホク感を楽しめるシンプルな料理です。そのまま食べても美味しく、バターをのせたり、炒め物やサラダの具材にしたりとアレンジも自在。作り置きしておけば、いろいろな料理に活用できます。
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じゃがいもの下ごしらえ
- 新じゃがいも(大5~6コ・600g)の皮をむき、四つ割りにする。
- 水に5分間さらし、余分なでんぷんを落とすことで、煮崩れしにくくなる。
- 小ぶりなものは半分に、大きめのものは六つ割りにすると、大きさが揃いやすい。
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塩水でゆでる
- 鍋に水1Lと塩大さじ1を入れ、よく混ぜる。
- じゃがいもを加えて、強火にかける。
- 塩を最初から入れてゆでることで、じゃがいもの内側までしっかり塩味がつく。
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ゆでる
- 煮立ったら中火にし、7分間ほどゆでる。
- 竹串を刺し、スーッと通るくらいになったら火を止める。
- ゆですぎると崩れやすくなるので、竹串を刺して確認するのが大切。
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ざるに上げて冷ます
- ゆであがったらすぐにざるに上げ、余分な水分を飛ばす。
- 冷ますことで、じゃがいもがほくほくとした食感になり、味が落ち着く。
ポイント
- 水から塩を加えてゆでると、じゃがいもに均一に塩味がつく。
- 煮崩れしないよう、火加減は中火でゆっくり火を通す。
- しっかり冷ますと味がなじみ、料理のアレンジにも使いやすくなる。
そのまま食べても美味しいですが、バターをのせたり、オリーブオイルをかけてハーブソルトをふるのもおすすめ。お弁当のおかずや、ほかの料理の付け合わせにもぴったりです。ぜひ作ってみてください。
そぼろ弁当が初心者におすすめの理由
お弁当作り初心者の方にとって、そぼろ弁当はとても作りやすいレシピです。その理由は以下の通りです。
- 失敗しにくい…材料がシンプルで、細かい技術がいらないため、誰でもおいしく作れる。
- アレンジしやすい…そぼろは鶏肉だけでなく、豚肉や牛肉に変えてもおいしく作れる。
- 作り置きできる…鶏そぼろは前日に作っておけば、朝はご飯にのせるだけで完成。
こんな人におすすめ
- お弁当作りが初めての方…簡単な手順で作れるので、初心者でも安心。
- 忙しい朝に時短で作りたい方…5分〜10分で仕上がるので、忙しい方にぴったり。
- お弁当の彩りやバランスを気にする方…黄色・茶色・緑の3色がそろい、見た目がきれい。
- 作り置きレシピを活用したい方…そぼろは作り置きができるので、時間がない日でも手軽に準備可能。
放送情報
- 放送日:2025年3月3日(月)
- 放送時間:21:25〜21:30(5分間)
- 放送局:NHK東京 教育(Eテレ)
「そぼろ弁当」は、短時間で作れるのに見た目も華やかで栄養バランスも良いお弁当。今回の放送では、お弁当作りのコツも紹介されるので、これからお弁当生活を始める方にとって、とても参考になる内容になっています。
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