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【グレーテルのかまど】大ピンチずかんの誕生日ケーキとは?練乳クリームで笑顔の一皿|2025年5月5日

レシピ

“大ピンチずかん”のたんじょうびケーキ

2025年5月5日(月)22:00〜22:25、NHK Eテレで放送される『グレーテルのかまど』は、絵本『大ピンチずかん』に登場する「たんじょうびケーキの大ピンチ」がテーマです。思わぬハプニングが起こるその瞬間を、スイーツづくりを通して描く、家族で楽しめる内容になりそうです。登場するのは、子どもたちの共感を集め続けている人気絵本『大ピンチずかん』。その作者・鈴木のりたけさんのアトリエを訪ねて、絵本に込められた想いを紹介しつつ、ヘンゼルこと瀬戸康史さんが「練乳クリームの誕生日ケーキ」に挑戦します。

子どもも大人も笑って共感『大ピンチずかん』とは?

絵本『大ピンチずかん』は、日々の生活で思わず「どうしよう!」と焦ってしまうような出来事を、“ピンチレベル”と“なりやすさ”の2軸で分類して紹介するユニークな一冊です。
この絵本に登場する“ピンチ”はどれも、子どもたちだけでなく大人も「あるある!」と共感できるものばかりです。

例えば
・スマホのじゅうでんが切れそう
・おゆが出ない
・筆箱を忘れた
・発表で名前を呼ばれたのに声が出ない

といった、誰もが経験したことのある日常の小さなトラブルがたくさん描かれています。子どもたちが“自分ごと”として読み進められる構成になっており、親子で楽しめる内容です。

さらにこの絵本の魅力は、ただの「困った場面」を集めているわけではありません。そのピンチが起こるまでの流れや背景、さらに乗り越えるためのヒントや工夫が描かれており、読者が自然と問題解決の考え方に触れられるよう工夫されているところも大きな特徴です。

読み終わったあとには、「こういうときどうする?」と話し合ったり、「これ、自分もやった!」と笑い合ったりすることができます。失敗をユーモラスに受け止めることで、子どもたちの心が少しずつ成長していく感覚が得られる絵本です。

「誕生日ケーキが倒れそう!」特別な日のピンチ

今回の『グレーテルのかまど』で取り上げるのは、そんな『大ピンチずかん』の中でも特に人気のあるエピソード、「たんじょうびケーキが倒れそう!」というピンチです。
家族や友達に囲まれた誕生日のクライマックス、ケーキを囲んでろうそくを吹き消す直前に訪れるハプニング――それが「ケーキが傾きはじめる」という予想外の出来事です。

誕生日という“主役の時間”に起きるトラブルは、子どもにとっては一大事です。しかしこの場面も、ただの失敗ではなく、のちに思い出になるような出来事として描かれています。

このピンチのエピソードが、多くの読者の共感を呼んだ理由は
・子どもにとって誕生日ケーキは特別な存在であること
・家族や友達との時間にハプニングが起こることで“みんなで笑う”展開につながること
・その場をどう乗り越えるかによって思い出の深さが変わってくること

などが挙げられます。たった一つの“ケーキの傾き”が、記憶に残るエピソードになる――そんなメッセージが、この回の放送には込められているように感じられます。

作者・鈴木のりたけさんの“ピンチ”へのまなざし

番組では、絵本の作者・鈴木のりたけさんのアトリエを訪れ、作品に込められた想いや創作のきっかけについて紹介される予定です。

鈴木さんは、日常の中で子どもたちが感じる“なんで?”や“どうしよう”といった心の動きを大切に観察し、それを形にすることを得意とする作家です。
絵本の多くは、ご自身の子育て経験や日々の気づきからインスピレーションを得ており、『大ピンチずかん』もその中で生まれた作品です。

彼が伝えたいのは、ピンチをどう乗り越えるかよりも、ピンチをどう受け止めて楽しめるかという視点
読者自身が自分の経験と重ね合わせ、想像を膨らませられる余地を大切にしながら、「失敗も大事な学び」として絵本の中にやさしく描き込んでいます。

また、ピンチの“見方”を変えることで世界が広がる、という感覚を子どもたちに届けたいという願いも込められています。失敗は悪いことではなく、誰にでもあることだからこそ、自分らしく向き合っていこう――そんな前向きな気持ちになれる作品です。

たんじょうびケーキの材料(直径15cm・1台分)

スポンジ生地

  • 全卵:100g(Mサイズ2個分)

  • 卵黄:40g(Mサイズ2個分)

  • グラニュー糖:70g

  • バニラエッセンス:5滴

  • 薄力粉:60g

  • 米粉:20g

  • 無塩バター:30g

いちごジャム

  • いちご:100g

  • グラニュー糖:70g

  • ペクチン:1g

シロップ

  • 桃ジュース(果汁35%程度):60ml

  • グラニュー糖:15g

  • レモン果汁:3ml

ホイップクリーム

  • 生クリーム(乳脂肪分42%):300ml

  • 練乳:30ml

サンド・飾り用

  • いちご:13個

  • チョコレートプレート:1個(「おたんじょうびおめでとう」と書かれたもの)

このレシピは見た目の華やかさだけでなく、味のバランスも考え抜かれています。練乳を加えたホイップは甘さに深みがあり、桃ジュース入りのシロップでスポンジに爽やかな香りも加わります。いちごはジャムでも使い、飾りにも活用することで、食感と風味の変化が楽しめる工夫がされています。

作り方の手順とポイント

スポンジ生地の準備

  1. 薄力粉と米粉を一緒にふるっておきます。

  2. バターは湯せんで完全に溶かしておきます。

  3. ケーキ型(直径15cm)の底と側面に紙を敷きます。

  4. オーブンを180℃に予熱しておきます。

スポンジを作る

  1. ボウルに全卵と卵黄を入れ、グラニュー糖・バニラエッセンスを加えて混ぜます。

  2. 湯せんで人肌程度(40℃前後)に温めながら混ぜます。

  3. ハンドミキサーの高速でしっかり泡立てます。

  4. 最後に低速にしてきめを整えます。

  5. 粉を加え、ゴムべらで下からすくうように混ぜます。

  6. 滑らかになったらバターを加えてさらに混ぜます。

  7. 型に流し、数回トントンと落として空気を抜きます。

  8. 180℃のオーブンで25分焼き、焼き上がったら型から外して網にのせ冷まします。

いちごジャムを作る

  1. レモンはよく洗ってから半分に切り、果汁を絞って茶こしでこしておきます。

  2. いちごとグラニュー糖をミキサーにかけます。

  3. 鍋に移し、ペクチンを加え混ぜながら火にかけます。

  4. 沸騰して1分間加熱したら火を止め、茶こしでこします。

  5. 表面にラップを密着させ、氷に当てて冷まします。

シロップ・クリームの準備

  • シロップは桃ジュース・グラニュー糖・レモン果汁を混ぜておきます。

  • ホイップクリームは生クリームと練乳を合わせ、氷水に当てながらハンドミキサーでしっかり泡立てます。

飾りと準備

  • 冷めたスポンジを1.5cmの厚さで2枚にスライスします。

  • いちごはヘタを取って、5粒は半分に、2粒は1/4にカットしておきます。

ケーキの組み立て

  1. 回転台にスポンジの1枚を置き、シロップを全体に塗ります。

  2. いちごジャムをスプーンで均一に塗り広げます。

  3. クリームをのせ、ヘラで平らにならします。

  4. 外側にいちごの半割を10切れ、内側に1/4切りを5~6切れ並べ、上からクリームをのせます。

ポイント:中心部分はいちごを乗せず、切りやすくする工夫をしています。

  1. 残りのスポンジにもジャムを塗り、ジャム面を下にして重ねます。

  2. バットで軽く押してなじませ、さらにシロップを打ちます。

  3. 表面に薄くクリームを塗り、全体を塗り整えます。

  4. 星口金をつけた絞り袋で、外周に6か所、中央に1か所クリームを絞ります。

  5. いちご6粒を飾り、中央にチョコプレートをのせて完成です。

保存と食べごろの目安

  • 完成したケーキは冷蔵庫で保存してください。

  • 生クリームとフルーツを使っているため、当日中の消費が推奨されています。

  • 時間が経つとスポンジが水分を吸ってしまうため、できれば作ってすぐに食べるのが一番おいしいです。

お菓子作りと物語の融合──“思い出”をケーキに重ねて

番組では、絵本『大ピンチずかん』の作者・鈴木のりたけさんのアトリエを訪問し、作品が生まれた背景や“ピンチ”の意味についても紹介されました。絵本に出てくる「ケーキが倒れそう!」という出来事は、日常に起こりうるちょっとした事件。でも、その出来事があるからこそ、記憶に残る大切な誕生日になるのです。

今回のレシピは、そんな絵本の世界観をスイーツにしたもの。甘さだけではない、“物語の味”を感じさせてくれるケーキでした。

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