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NHK【ふるカフェ系 ハルさんの休日】群馬・大間々の蔵カフェ「蔵八」で時を超える旅へ|2025年5月8日放送

ドキュメント

群馬県みどり市大間々〜“風と共に去らなかったカフェ”で感じる時の流れ

2025年5月8日(木)夜10時30分から放送されるNHK・Eテレの『ふるカフェ系 ハルさんの休日』は、群馬県みどり市大間々町を舞台にした回です。今回紹介されるのは、赤城山のふもとにある歴史的な蔵を活用した「cafe 蔵八(くらはち)」。100年以上の時を越えて残された4つの白壁の蔵が、風と共に去らずに現代へと受け継がれてきた理由とは?昔の陶器店の蔵を改装して作られたこのカフェでは、古き良きものが丁寧に残され、訪れる人に静かな感動を届けてくれます。赤城おろしという厳しい自然環境と向き合いながら、人々の知恵と工夫が詰まった空間の魅力に、渡部豪太さんがじっくりと触れていきます。

大間々町と赤城おろしの風土が育んだ“蔵の町”

群馬県みどり市大間々町は、赤城山の南麓に位置する地域で、冬になると「赤城おろし」と呼ばれる非常に強い風が吹き下ろします。この風は冷たく乾燥しており、古くから火災を引き起こす原因にもなってきました。そのため、大間々の家々は風と火から家を守るための工夫を凝らし、土蔵造りの家屋が多く残る町並みを形成しています。

今回の舞台となる「cafe 蔵八」は、そんな歴史的な土蔵を活用したカフェです。しかも1棟ではなく、横に4棟が並ぶ珍しい構造。これは、風の通り道を考慮し、火事が蔵から蔵へ燃え移らないように距離を保ちながら建てられた知恵の産物です。昔の人の暮らしと防災の工夫が詰まった場所といえます。

このエリアには、かつて芝居小屋も存在していたと言われており、町全体に文化と暮らしの歴史が詰まっているのが大間々の特徴です。今では観光スポットとして注目されることも多くなりましたが、地元に根づいた“ふるさと”の雰囲気を色濃く残しています。

陶器店から“cafe 蔵八”へ。100年の歴史を継ぐ場所

「cafe 蔵八」は、1916年(大正5年)に建てられた蔵をリノベーションして生まれたカフェで、2021年4月にオープンしました。建物は、もともと陶器店の倉庫として使われていたもので、内部には当時の土壁や土間の造りがしっかりと残されています。

土壁と木の柱が活きた静かな空間
使用されているカップやソーサーも蔵に残されていたもの
併設の陶磁器ショップ「蔵人新宇(くらーとあらう)」では、大正から昭和初期の器を販売

店先の敷石には、古い陶片が敷き詰められており、来店した人がその時点から“陶の世界”に足を踏み入れたような気分になります。見た目だけでなく、素材にも意味を持たせているあたりに、カフェを運営する人のこだわりが感じられます。

カフェは観光客だけでなく、地元の人もゆっくりと過ごせる場所として親しまれており、「蔵に守られているような安心感がある」と評する声もあります。

カフェメニューも風情たっぷり。見た目も味も楽しめる工夫

「cafe 蔵八」では、一杯ずつ丁寧にドリップされるコーヒーや、旬の素材を使ったスイーツが日替わりで楽しめるのが魅力です。特に人気なのが「干し芋のプリン」。群馬県産の干し芋を使い、やさしい甘さで仕上げられていて、訪れた人の心をつかんでいます。

他にも、以下のようなメニューが楽しめます。

・【ドリンク】
 - グアテマラやホンジュラスなど、産地にこだわった豆を使ったコーヒー(600円〜)
 - クラシックな香りが楽しめるハーブティー(ホット660円/アイス450円)

・【スイーツ】
 - パンナコッタ、マフィン、かぼちゃのケーキ、フルーツケーキ、コーヒーゼリーなど、常時4〜5種類が並ぶ

・【軽食】
 - 水曜日はトーストの日
 - そのほかは日替わりの「蔵八サンド」が提供され、地元食材を使った優しい味わいが楽しめる

使われている器も、大正〜昭和初期の陶磁器を選んでおり、「器を愛でながら食事を楽しむ」という贅沢な体験ができるのもこのカフェならではです。

陶器販売スペースと宿泊施設も!蔵の可能性を広げる場に

カフェだけでなく、蔵を使った陶器販売スペースと宿泊施設も併設されているのが「蔵八」の特徴です。陶磁器ショップでは、蔵の中で発見された品々や、昭和初期の価値ある器を1点ずつ販売。レトロで趣のあるデザインは、今の暮らしにもよく馴染むと人気を集めています。

さらに、蔵の構造を生かした宿泊スペースでは、土壁に囲まれた静かな空間で一夜を過ごすことができます。冷暖房完備で快適ながらも、土蔵の持つ独特の静けさや湿度が心を落ち着かせてくれます。まさに、歴史と現代の融合空間といえるでしょう。

訪れた人の声から伝わる“蔵八の魅力”

実際に訪れた人たちからは、こんな声が寄せられています。

・「干し芋のプリンが感動的な美味しさだった
・「土蔵の中で飲むコーヒーは、何だか特別な味がした
・「スタッフさんの接客が親切で、心が和んだ
・「陶器を見ているだけで時間を忘れてしまった
・「駅から近く、駐車場もあって行きやすい

このように、「cafe 蔵八」は、料理、建物、器、人、そのすべてが“やさしさ”でつながった場所として、多くの人に愛されていることが分かります。

店舗情報とアクセスまとめ

  • 【店名】cafe 蔵八

  • 【住所】群馬県みどり市大間々町大間々1050

  • 【電話番号】0277-46-8910

  • 【営業時間】11:00〜17:00(L.O. 16:30)

  • 【定休日】月曜・火曜(祝日除く)

  • 【アクセス】わたらせ渓谷鐵道「大間々駅」から徒歩約7分

  • 【駐車場】30台あり(表5台・裏5台・他15台)

  • 【公式サイト】https://kurart-arau.jp

まとめ

『ふるカフェ系 ハルさんの休日』が紹介する「cafe 蔵八」は、風に耐えて残された蔵が、今も息づく場所へと生まれ変わった特別な空間です。自然と歴史、人の手仕事が調和したこの場所には、カフェの枠を超えた「暮らしの美しさ」が詰まっています。大間々の風を感じながら、ゆっくりと時間を過ごしたい方におすすめのスポットです。

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