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NHK【やさいの時間】直まき×緑肥×あんどん!有機のチカラでウリハムシから守るカボチャ栽培術|2025年6月10日放送

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ウリハムシに負けない!有機の力でカボチャとバターナッツを育てる新戦略

2025年6月10日放送のNHK「やさいの時間」では、「NO!ウリハムシ カボチャ&バターナッツ」というテーマのもと、ウリ科野菜の大敵「ウリハムシ」に立ち向かう有機的な栽培方法が特集されました。舞台は自然豊かな里山菜園。出演者のトラウデン直美さんと講師の牧田習さんが、農薬に頼らない4つのウリハムシ対策を中心に、夏野菜の栽培に挑戦しました。放送では、エダマメやトウモロコシの観察から始まり、カボチャの畝作り、緑肥の種まき、そしてナスの手入れまで、自然と調和した家庭菜園の知恵が満載でした。

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エダマメとトウモロコシの観察と間引き作業

最初に紹介されたのは、里山菜園での観察タイムです。トラウデン直美さんらは畑を見回り、エダマメの葉に虫食いの跡を発見。これはフタスジヒメハムシの仕業でした。虫にやられた株はそのままにせず、元気な2本を残して間引きを実施しました。この間引き作業により、養分が集中して残した株の成長が良くなるとのことです。

トウモロコシについても同様に1本に絞って間引きし、さらに土寄せを行いました。根元に土を盛ることで、風で倒れにくくなり、根もしっかり張るようになるという基本の管理も丁寧に紹介されました。

昨年の失敗を糧に!ウリハムシ対策を徹底強化

今回の主役はカボチャとバターナッツ。昨年はウリハムシに葉を食べ尽くされ、1つも収穫できなかった苦い経験から、今年は4つの対策でリベンジを目指します。

まず1つ目の対策は「緑肥と混植」です。カボチャと一緒に育てる緑肥として、昨年同様オオムギを使用しますが、今年は新たにソバも追加されました。緑肥の役割は、土壌改良だけでなく、肉食の益虫(ウリハムシを食べる虫)の住処にもなるという重要なポイントです。

ただし昨年は、カボチャとオオムギを近くに植えすぎて、光や栄養を取り合い競合してしまったのも失敗の要因でした。そこで今年は、緑肥をカボチャから少し離して植えることで、共存しやすい環境を整えるように工夫されました。さらに、昨年は苗を植えましたが、今年は種から育てることに挑戦。環境に適応した丈夫な株に育てることで、虫に負けない強さを引き出す狙いがあります。

2つ目の対策は「強い品種を選ぶ」ことです。今年は、暑さに強くて育てやすいことで人気の「バターナッツ」という品種を導入。ひょうたん型で皮がなめらか、甘みも強く、スープやグラタンにぴったりなかぼちゃで、初心者にも育てやすいのが特徴です。これを従来のカボチャと合わせて2種類育てていきます。

3つ目の対策は「土を高く盛る」ことです。10cmほどの高さに畝を盛ることで、根張りを良くし、排水性を高め、病害虫にも強い環境をつくります。作業にはクワを使い、深く掘らずに表面の土を削るようにして、雑草の根だけを断つ方法が紹介されました。過度に耕さないことで、土壌の微生物環境を守るという考え方です。

4つ目の対策は「行灯でガード」。これは透明なゴミ袋の底を切って作る簡単な囲いで、四隅に支柱を立てて苗を囲い、洗濯ばさみで固定します。苗が小さい時期はとくに虫に弱いため、この行灯を使って物理的に守るのがポイントです。葉が行灯に触れるくらいまで育ったら、風通しと日光を確保するために外すようにします。

緑肥の種まきで益虫を呼びこむ工夫

ウリハムシ対策の一環として、オオムギとソバの緑肥の種まきも実施されました。緑肥は草丈が伸びると倒れやすいため、成長のバランスを見ながら間引きや草刈りを行うことも今後の課題です。緑肥が成長することで、カボチャまわりの虫のバランスも整い、より自然に近い防除効果が期待できます。

ナスの初期管理も紹介

番組の終盤では、ナスの手入れについても紹介されました。ポイントは最初の実を小さいうちに早めに収穫すること。株が実を大きくすることにエネルギーを使いすぎないようにすることで、今後の実付きが良くなるという考え方です。収穫タイミングは、皮がツヤツヤしているうちがベストとされ、初心者でも見分けやすい指標が紹介されました。

今回の「やさいの時間」では、有機農法をベースにした自然との共生型の野菜づくりがわかりやすく伝えられ、ウリハムシに悩む視聴者にも希望が持てる内容となっていました。農薬を使わない方法でも、植物の特性や環境との関係を丁寧に理解すれば、家庭でもおいしい野菜を育てられることが伝わってきました。今後の成長レポートにも注目です。

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