絶対便利!長ネギと葉ネギの育て方|2025年7月1日放送
家庭菜園でも人気のネギですが、実は「長ネギ」と「葉ネギ」では、育て方や特徴が大きく違います。同じネギなのに、育て方を間違えると失敗してしまうこともあります。2025年7月1日にNHKで放送される「趣味の園芸 やさいの時間 太陽のベジ・ガーデン選」では、そんな長ネギと葉ネギの違いや上手な育て方を分かりやすく紹介します。今回の放送は2018年に放送された内容のアンコール放送です。出演は、野菜作りのプロである藤田智先生(恵泉女学園大学副学長)、杉浦太陽さん、長沢裕さん、司会の川瀬良子さんです。番組では、ネギ以外にも、トウモロコシの収穫の様子なども紹介される予定です。
畑で長く保存できる!長ネギの特徴と育て方
長ネギは、白い部分が長くて太く、鍋物や炒め物、焼きネギなどいろいろな料理で大活躍します。スーパーでもよく見かけますが、自分で育てると新鮮なネギを好きな時に収穫できるのが魅力です。長ネギを育てるポイントは「土寄せ」と「植え方」です。
まず、畑に深い溝を掘って苗を植えつけます。苗を植えたら、そのまま放っておくのではなく、ネギが成長するたびに周りから土を寄せていきます。これを「土寄せ」といいます。土を寄せることで、ネギの白い部分(軟白部)が長く育ち、やわらかくて甘みのあるネギになります。
長ネギは3回から4回ほど土寄せを繰り返して育てます。この作業は少し手間がかかりますが、その分、太くて立派なネギができます。冬の寒さに強く、寒い時期を越すことで甘みがさらに増すのも特徴です。
また、長ネギはすぐに全部を収穫するのではなく、畑に植えたままの状態で必要な分だけ抜いて使えます。畑の中で保存できるので、新鮮なまま長期間楽しめるのが便利です。ただし、湿気には弱いので、水はけのよい畑を選ぶことが大切です。
病気も気をつけましょう。特に「さび病」や「べと病」といった病気にかかりやすいため、畑の風通しを良くすることや、病気の予防も必要です。
何度も収穫できる!葉ネギの特徴と育て方
葉ネギは、九条ネギや万能ネギなどの名前で知られている、緑の部分が細長いネギです。薬味として使ったり、みそ汁や炒め物にちょっと添えたり、料理を引き立ててくれる万能な存在です。
葉ネギは、まず種をすじまきにして育てます。このとき、長ネギのように深く植える必要はありません。浅めにまいて育てることで、葉ネギは元気に伸びていきます。
育て方はとても簡単で、土寄せも1回から2回程度で十分です。長ネギほど手間がかからないので、家庭菜園初心者にもおすすめです。
葉ネギの大きな特徴は、何度も収穫できるところです。葉を刈り取っても、株元を残せばまた新しい葉が再生してきます。プランターや小さなスペースでも育てられるので、ベランダや小さな畑でも手軽に栽培できます。
さらに、種をまいてから約2か月で収穫できるため、すぐに自家製のネギを楽しめます。肥料や水やりもそこまで難しくないので、忙しい方にもぴったりです。
ネギの保存方法の違いもチェック
せっかく収穫したネギは、できるだけ新鮮においしく食べたいですよね。長ネギと葉ネギでは、保存方法にも違いがあります。
長ネギは、畑に植えたまま保存できるので、1か月以上新鮮な状態を保てます。収穫後は、新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に立てて保存すると、約1週間もちます。さらに、小口切りにして加熱後に冷凍すれば、約1か月保存が可能です。
葉ネギは、冷蔵庫の野菜室で新聞紙に包み、立てて保存すると、約1週間持ちます。また、湯通ししてから冷凍保存すると風味と食感をキープできます。干して乾燥させれば、冷蔵庫で約1か月保存できます。乾燥ネギは、スープやみそ汁にサッと使えてとても便利です。
まとめ
長ネギと葉ネギは、同じネギでも育て方や特徴、保存方法まで全く違います。長ネギは、深植えと土寄せを繰り返し、時間をかけてじっくり育てます。畑に植えたまま保存でき、冬を越すと甘みが増します。一方、葉ネギは浅植えで簡単に育てられ、葉を刈り取ると再び葉が伸びてきて、何度も収穫できるのが魅力です。
家庭菜園初心者は、手軽に始められる葉ネギから挑戦するのがおすすめです。もっと本格的にネギ作りを楽しみたい方や、冬に甘いネギを味わいたい方は、長ネギにもチャレンジしてみましょう。
今回の「やさいの時間 太陽のベジ・ガーデン選」を参考に、自分のライフスタイルに合わせたネギ栽培を始めてみてください。自分で育てたネギは、買ったものとは違い、格別のおいしさを楽しめます。
【ソース】
NHK やさいの時間公式ページ
家庭菜園 YMM FARM ネギの育て方
トーホク種苗 ネギの育て方
サカタのタネ通信 ネギ栽培講座
生活知恵袋 ネギの保存方法
収穫したネギを美味しく楽しむ簡単レシピ

ここからは、私からの提案です。せっかく自分で育てたネギは、新鮮なうちに美味しく食べたいですよね。長ネギも葉ネギも、料理に加えるだけで香りが良くなり、いつもの食事がもっと美味しくなります。ここでは、初心者でもすぐに作れる簡単なネギレシピを紹介します。
まずおすすめなのが「無限長ネギ」です。長ネギをたっぷり使ったこのレシピは、ツナ缶と組み合わせてレンジで簡単に作れます。白い部分がトロッとやわらかく、ツナのコクとよく合います。
作り方はとてもシンプルです。
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長ネギ1本を斜め薄切りにします。
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ツナ缶1缶の油を切っておきます。
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耐熱容器に長ネギとツナ、ごま油小さじ1、鶏がらスープの素小さじ½を入れます。
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ラップをかけて電子レンジ600Wで約2分加熱します。
これだけで、ネギの甘みとツナの旨みがギュッと詰まった副菜が完成です。ご飯にのせたり、おつまみにもぴったりです。
次に紹介するのは「長ネギのめんつゆおかか浸し」です。ネギの白い部分を活かしたこのレシピも、電子レンジだけで簡単に作れます。トロトロ食感と、かつお節と生姜の風味がクセになります。
作り方は次の通りです。
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長ネギ2本を5cm幅に切ります。
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耐熱容器に並べ、めんつゆ大さじ2、水大さじ1、ごま油小さじ1、おろし生姜2cmをかけます。
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ラップをして600Wで約4分加熱します。
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仕上げにかつお節をたっぷりかけて混ぜます。
これで、ネギがとろけるようなやわらかさになり、香り高いおかずが完成します。ご飯のお供や冷奴のトッピングにしても美味しいです。
葉ネギの場合は、刻んでそのまま料理にかけるだけで風味がアップします。みそ汁や納豆、卵かけご飯、焼きそばの仕上げなど、使い方は無限です。特に新鮮な葉ネギは、シャキッとした食感と、さわやかな香りが特徴なので、収穫したてをそのまま楽しむのがおすすめです。
このように、ネギは調理がとても簡単で、どんな料理にも使える便利な野菜です。家庭菜園で育てたネギは、買ったものより新鮮で甘みがあり、毎日の食事がもっと楽しくなります。
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