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Eテレ【やさいの時間】菜園イタリアン第1弾!南イタリアのトウガラシ&鉢植えハーブ栽培法|2025年6月7日放送

暮らし・住まい

辛(カラ)フル菜園&鉢植えハーブで作る“菜園イタリアン”

2025年6月7日(土)朝6時から放送予定のNHK『やさいの時間 ベジ・ガーデン』では、6月のマンスリーテーマとして「菜園イタリアン」がスタートします。第1回のテーマは、南イタリア料理で欠かせない“トウガラシ”の栽培と、イタリアンに合う定番ハーブの鉢植え。講師はおなじみ藤田智さん(恵泉女学園大学副学長)、ゲストにはタレントの杉浦太陽さん、大家志津香さんが出演予定です。今回は放送に先がけて、番組紹介とともに、予定されている内容の栽培方法や活用例を詳しくまとめました。

畑で育てる南イタリアのトウガラシたち

放送で紹介される予定のトウガラシは、甘口から激辛まで幅広い品種がそろい、見た目にも鮮やかで、味のバリエーションも豊かです。南イタリアでは、料理に辛味のアクセントを加えるために、トウガラシはとても重要な存在です。そのため、複数の品種を同じ畑で育てて収穫する方法が注目されており、今回はその実践方法が紹介されます。

中でも登場予定なのが以下の3品種です。

  • カラブリアペッパー:中くらいの辛さで、濃厚な風味があります。オイル漬けやペーストに加工する料理によく使われ、南イタリアの定番の味を支える存在です。果実は丸みを帯びた形で色付きも美しく、完熟すると真っ赤になります。

  • ナポリペッパー:甘みのあるトウガラシで、加熱しても香りがしっかり残るのが特徴です。炒め物やトマトベースの煮込み料理などに使うと、素材の味が引き立ちます。果実は比較的短く、鮮やかな赤で収穫のタイミングが分かりやすいです。

  • シチリアンペッパー:非常に強い辛さがあり、乾燥させて粉末にすると、香辛料として長く保存・活用できます。料理全体の味を引き締める役割があり、少量でも強いインパクトを与えます。

これらの品種は、水はけが良く栄養のある土と十分な日光がそろえば、一緒の区画で元気に育てることができます。ただし注意すべき点もあります。

  • 異なる品種を近くに植えると、交雑してしまう可能性があるため、少しずつ間隔を空けるのが基本です。受粉を助ける昆虫の移動による影響を防ぐには、防虫ネットを使う方法もあります。

  • 土壌はpH6.0〜6.5前後のやや酸性〜中性が最適で、元肥として堆肥をすき込んでおくと育ちが良くなります。

  • 日当たりは非常に重要で、1日6時間以上直射日光が当たる場所を選びます

トウガラシは、生育に適した気温が20〜30℃のため、寒さが和らぐ5月中旬ごろに苗を畑に植えるのが一般的です。植えた後は、以下のような管理が必要です。

  • 最初の花(1番花)が咲いたタイミングで、勢いのある側枝を2〜3本残し、それ以外は切り取ると、株の形が整い収穫量も安定します。

  • 茎が細くて倒れやすいので、支柱を立てて支えることで風対策ができます。

  • 成長中は土が乾きすぎないよう注意しながら、朝にたっぷり水を与えると根張りが良くなります。

開花から約60日ほどで果実が熟し始め、真っ赤に色づいたら収穫のサインです。収穫した後はすぐに使うこともできますが、風通しの良い日陰で数日〜1週間ほど乾燥させて保存するのがおすすめです。

乾燥したトウガラシは、

  • そのまま炒め物に使う

  • オイルに漬け込む

  • 粉末にしてスパイスとして保存する
    など、用途は多岐にわたり、1年を通して楽しめる万能調味料になります。

このように、甘さや辛さの異なるトウガラシを一つの畑で育てる工夫には、見た目の楽しさだけでなく、家庭での料理の幅が広がるという実用的なメリットがあります。イタリアンをもっと身近に感じられる菜園づくりとして、注目のテーマです。

鉢で楽しむイタリアンハーブ

番組ではトウガラシに続いて、イタリアンに欠かせない香り高いハーブ類の鉢植え栽培にも注目が集まります。育てやすく、料理にもすぐに使える便利なハーブは、家庭のベランダや窓辺での栽培にもぴったりです。今回はバジル、オレガノ、タイム、イタリアンパセリの4種類が取り上げられる予定です。

  • バジルは一年草で、甘くさわやかな香りが特徴です。日当たりの良い場所を好みますが、寒さに非常に弱いため、冬は室内で管理する必要があります。葉が柔らかく、パスタやピザに添えると風味が一気に引き立ちます。

  • オレガノは多年草で、乾燥にとても強く、ピザソースやミートソースの香りづけに欠かせないスパイスとして親しまれています。葉はやや硬めですが、しっかりとした香りが特徴です。

  • タイムも多年草で、肉料理との相性が抜群。小さな葉から放たれる濃厚な香りは煮込み料理に深みを与えます。株全体がコンパクトにまとまりやすく、鉢でも育てやすいハーブのひとつです。

  • イタリアンパセリは二年草で、見た目は普通のパセリに似ていますが、葉が平らで柔らかく、生でも加熱しても使える万能型です。サラダ、スープ、魚料理などあらゆる料理に使え、彩りも添えられます。

これらのハーブを育てる際には、直径20cm以上の鉢を用意しましょう。根がしっかり張れるスペースを確保することで、株が健康に育ちます。用土は水はけの良い培養土を使い、鉢底には鉢底石を敷いて通気性を高めるのがポイントです。

水やりは、土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から流れ出るほどたっぷり与えるのが理想的です。風通しを確保し、真夏の直射日光は避けて明るい日陰に置くと、葉焼けや蒸れを防ぐことができます。

さらに、葉を定期的に収穫することで株の成長が促進され、枝葉が横に広がってこんもりした形になります。柔らかい新芽が次々と出てくるため、料理にも使いやすく、見た目も華やかなハーブ鉢に仕上がります。

育てる楽しみと、収穫してすぐ使える便利さを両立できるのが、ハーブの魅力です。香りや味を確かめながら収穫する楽しみは、家庭菜園ならではの贅沢。毎日の料理がもっと楽しく、豊かになることでしょう。

今後の放送にも注目

6月の「やさいの時間」では、家庭菜園とイタリア料理の関係にフォーカスした企画が続く予定です。今後はズッキーニやナス、トマトなど他のイタリア野菜の登場も期待されます。育てて、使って、味わうイタリアンな家庭菜園に興味がある方は、ぜひこの放送をチェックしてみてください。

放送後には、出演者たちが実際に収穫した野菜を調理する場面や、育てるうえでのポイントを詳しく語るシーンが紹介される可能性があります。藤田先生の栽培アドバイスにも注目です。

読者の皆さんの「育ててみたい!」が広がるヒントになれば幸いです。質問や感想があれば、ぜひコメントでお知らせください。

※放送の内容と異なる場合があります。

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