鳥取のトビウオ漁に密着!驚きの漁法と絶品料理
NHK総合で6月1日(日)に放送される『うまいッ!』では、鳥取県のトビウオ漁に密着。産卵のために5月中旬ごろ鳥取県沖にやってくるトビウオは、栄養をたっぷりと蓄えており、まさに今が旬です。今回の番組では、2種類のユニークな漁法や、うまみを凝縮した絶品料理など、鳥取の海の恵みが余すことなく紹介されます。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
鳥取沖のトビウオは栄養満点で旬の味
鳥取県沖に現れるトビウオは、産卵のために5月中旬から接岸します。この時期のトビウオは、体内に栄養をしっかり蓄えており、脂は少なめながらも旨味が凝縮されています。地元では「アゴ」と呼ばれ、刺身や塩焼きはもちろん、ちくわや出汁にも使われるなど、鳥取の食文化を支える魚として知られています。
近年では漁獲量が減っており、かつては年間約200トンあった漁も、今では30トンほどまで減少。伝統漁法と食文化の継承が大きな課題となっています。
伝統的な「アゴ巻き網漁」に密着
今回の放送では、まず鳥取に古くから伝わる「アゴ巻き網漁」に密着。出演者の板橋駿谷さんが、今年初めての操業に同行します。この漁法では、ぶり板と呼ばれる白い板を使って海面にいるトビウオを驚かせ、網の中へと追い込みます。
この漁は、トビウオが海鳥を警戒して水面を飛び跳ねる習性を利用した非常に知恵深い方法で、地域ならではの工夫が凝らされています。漁は数人の漁師で行われ、日の出から日没まで繰り返し操業される体力勝負の仕事です。
しかし今、後継者不足が深刻化しており、浜村地区では漁法を工夫して1人で行うスタイルも登場。それでも、魚の数自体が減っていることが一番の悩みとなっているようです。
トビウオが簡単にとれちゃう!?もう一つのユニークな漁法
番組ではさらに、もう一つのユニークな漁法にも挑戦します。それが、光に集まるトビウオの習性を利用した夜間の「トビウオすくい漁」です。
夜の海に船を出し、集魚灯を焚くと、銀色に光るトビウオたちが水面に集まってきます。そこを大きなタモ網で掬い取るという、まるで海の金魚すくいのような漁が紹介される予定です。簡単に見えて、実はタイミングや場所の見極めが難しいこの漁も、地域によってさまざまな工夫が凝らされています。
観光客向けの体験型イベントとしても人気があり、伊豆や島根、鹿児島などでも同様の漁が行われています。
うまみを凝縮した絶品トビウオ料理も紹介
漁でとれたばかりのトビウオは、番組内でさまざまな料理に姿を変えて登場する予定です。想定される料理は以下のようなものです。
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焼きあご出汁:干して焼いたトビウオを使った出汁は、上品な甘さとコクが特徴。うどんや味噌汁に最適。
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トビウオの南蛮漬け:揚げたトビウオを甘酢に漬けた、夏にぴったりのさっぱり料理。
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トビウオのつみれ汁:すり身を団子にして出汁で煮込む、やさしい味の汁物。
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塩焼き:シンプルに焼いて味わう定番。トビウオ本来の風味が際立つ。
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なめろう:新鮮なトビウオを刻み、味噌と薬味で和えた一品。ご飯にもお酒にも合います。
また、めったにお目にかかれない貴重な一品料理も登場予定とのこと。どんな創作料理が出てくるか、放送が楽しみです。
おわりに
今回の『うまいッ!』は、鳥取の自然と伝統、そして漁師の知恵や技が詰まった回となりそうです。アゴ巻き網漁や夜のすくい漁、そして旨味たっぷりのトビウオ料理は、見どころ満載です。番組を通じて、普段なかなか知ることのできない漁の現場と食文化の奥深さに触れてみてください。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。気になる方はぜひ録画予約を。感想や質問もお気軽にどうぞ。
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