瀧内公美が高知・芸西村でカツオ三昧の感動旅
2025年6月16日放送のNHK「鶴瓶の家族に乾杯」では、俳優の瀧内公美さんがゲストとして登場し、高知県芸西村を訪れました。現在放送中の連続テレビ小説「あんぱん」のロケ地でもある芸西村で、地域の人たちとのふれあいや名物カツオとの出会いを楽しむ様子が紹介されました。自然豊かな風景と人情あふれる出会いが重なった旅の様子をまとめました。
【鶴瓶の家族に乾杯】瀧内公美が芸西村で白ナス&ピーマンに感動!鶴瓶とハウスで再会|2025年6月23日放送
芸西青果市場でナスとぶんたんに出会う
芸西村に到着した鶴瓶さんと瀧内公美さんは、まず村の景色を眺めながら車で移動しました。道路の両側には大きな農業用ハウスがずらりと並び、村全体が園芸に力を入れていることが伝わってきます。中でもナスやピーマンが多く栽培されているとのことで、地域の産業の中心になっていることがわかります。移動の途中、ふたりは芸西青果市場に立ち寄ることにしました。
市場の敷地に車を停めて中へ入ると、地元の野菜や果物が並んでおり、特に朝採れのナスが目を引きました。ツヤのあるナスは大きさも形も揃っていて、ハウス栽培の精度の高さが感じられました。市場では坂本好史社長が出迎えてくれ、瀧内さんの出演しているドラマ「あんぱん」についても話題が出ました。テレビの役柄とは異なる、瀧内さんの素顔の印象が場を和ませていました。
そのあと、果物のコーナーで目に留まったのが、地元の特産であるぶんたん(文旦)でした。そこに並んでいたのは、見た目に少しキズがある「はね品」と呼ばれるぶんたんです。味は変わらないとのことで、試食をさせてもらったところ、実際に果汁がたっぷりで甘く、さわやかな香りが広がる一品でした。
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ぶんたんの果肉はしっかりしていて、手で割っても形が崩れず、ジューシーな断面が美しい
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一見傷があっても中身は上等で、地元の人には人気があるとのこと
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鶴瓶さんも瀧内さんも、見た目に反して「とても美味しい」と実感していた様子
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坂本社長からは「これがはねじゃなかったら、もっと甘い」と説明があり、等級による出荷の違いが分かるやり取りも見られた
市場の滞在時間は短いものでしたが、農業の現場に近い場所で地元の野菜や果物に触れ、直接味わう体験ができたことで、芸西村の豊かさを身をもって知る機会となりました。華やかな観光地とは違いますが、こうした日常に根づいた魅力こそが村の本当の宝だと感じさせてくれる場面でした。
地元の喫茶店「よりみち」で昼食
次にふたりが向かったのは、芸西村の和食地区にある小さな喫茶店「よりみち」です。外観は地元に溶け込んだ素朴なたたずまいで、看板やのれんに温かみがあり、ふらっと立ち寄りたくなるような雰囲気を漂わせています。お昼時になると、地元の常連さんたちが次々と店を訪れ、地域の社交場として親しまれている様子がうかがえました。
メニューを見ると、生姜焼き定食やオムライスがそれぞれ750円というお手頃価格で提供されています。それだけでなく、一皿のボリュームも満点で、おなかも心も満たされるような内容です。瀧内さんは生姜焼き定食を注文。鉄板の上でジュウジュウと音を立てながら提供された肉と野菜は、しっかりとした味付けでごはんがすすむ仕上がりです。
一方の鶴瓶さんはオムライスを選びました。見た目は昔ながらの黄色い卵でごはんをふんわり包み込んだスタイルで、ケチャップがたっぷりとかかった素朴で懐かしい味わい。到着を待っている間にも、店内は満席に近い状態となり、店の人気ぶりが感じられました。
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店内はアットホームな雰囲気で、4人掛けのテーブルが数席並ぶ
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壁には地域の掲示物やメニュー表、地元の人が持ち寄った装飾品などが飾られている
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厨房の奥からはフライパンで炒める音や揚げ物の香りが漂い、食欲をそそる
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お客さん同士が自然にあいさつを交わすなど、地域とのつながりが感じられる空間
料理が運ばれるまでの時間にも、すぐ後ろの席に座ったお客さんが「オムライスとカツ丼を頼もうと思っている」と話すと、鶴瓶さんが自分のオムライスを半分分けて渡す場面もありました。こうした自然なやりとりからも、店のあたたかい雰囲気や、芸西村の人の良さが伝わってきます。
旅の途中で出会った「よりみち」は、観光名所ではないけれど、村の日常がそのまま感じられる特別な場所でした。料理の味、値段、雰囲気すべてに地元の魅力が詰まっており、ふたりにとっても心に残る昼食となった様子でした。
「たまるか」と芸西村の魅力発見
芸西村では、高知弁の「たまるか」という言葉にちなんで、村の人たちが驚いたり誇りに思ったりした出来事を紹介する場面がありました。この「たまるか」は、思わず声に出る感情の言葉で、地元の暮らしに根づいている表現です。番組では、この言葉をきっかけに村の魅力を掘り下げていきました。
まず挙げられたのは琴ヶ浜から見える月です。この海岸から見る月の美しさは格別で、全国各地の名月スポットを集めた「日本百名月」にも選ばれています。波音と月明かりが重なる夜の風景は、芸西村ならではの自然の美しさを感じさせるもので、地元の人にとっても特別な場所となっています。
また、村を走るごめん・なはり線も話題に。かわいらしいイラストが車両に描かれたローカル鉄道で、観光客にも人気があります。この路線が走る風景は、田んぼや山々を背景にしており、のどかでどこか懐かしい印象を与えてくれます。
さらに、高知県立芸西天文学習館も村の誇りとして紹介されました。この施設には高知県で最も大きな反射望遠鏡があり、地元の子どもたちや家族連れに人気のスポットです。天体観測教室なども定期的に開催されていて、宇宙に興味を持つきっかけとしても大切な場所になっています。
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琴ヶ浜の月は、晴れた夜には水平線からふわりと昇る幻想的な姿が見られる
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ごめん・なはり線の駅には地元のキャラクター像があり、駅ごとの個性も楽しめる
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芸西天文学習館では、夏には流星群観測イベントなども行われ、村の人々に親しまれている
こうした「たまるか」と思わず口にしてしまうような出来事や風景は、芸西村のあちこちに存在していて、観光パンフレットに載っていないような魅力を感じることができました。日常に溶け込んだ誇りが、村の人の言葉からにじみ出ており、その語り口からも地元愛が伝わってくる時間でした。
「あんぱん」視聴者と再会
瀧内公美さんは、連続テレビ小説「あんぱん」が地元でどれほど見られているのかを確かめるため、ひとりで芸西村を歩いてまわりました。番組の放送時間と重なる時間帯での訪問だったため、リアルタイムで視聴している人と出会えるのではという期待も込められていました。
そんな中、先ほど喫茶店「よりみち」で出会った医師の上杉幸二さんと偶然再会。上杉さんの職場に案内してもらい、中を訪問することになりました。清潔感のある院内をゆっくりと歩きながら、瀧内さんは職員の方々に「あんぱん、観てますか?」とていねいに声をかけてまわりました。
すると、職場の人たちからは笑顔で返答があり、中には瀧内さんを見てすぐに「黒井先生!」とドラマの役名で呼びかける人もいました。このやり取りから、瀧内さんが演じる役がしっかりと地元の人々に届いていることがよくわかります。
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職場のスタッフが驚きながらも温かく迎え入れてくれた
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名前ではなく役名で呼ばれることで、演技が印象に残っていることがうかがえた
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握手を求める人もおり、丁寧に一人ずつ対応する瀧内さんの姿が印象的だった
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地元の人たちのリアルな反応が、ドラマの影響力を感じさせる時間となった
この訪問を通して、瀧内さんの演技が多くの人に届いていること、そしてテレビと現実がつながる瞬間に立ち会えたことは、本人にとっても大きな喜びだったようです。芸西村という土地で、作品が生きている実感を得られたひとときとなりました。
おじいちゃんとの昼ごはんを目指して
鶴瓶さんは、芸西村を歩いている途中で18歳の小原夏姫さんと出会いました。夏姫さんはこれからおじいちゃんの家で昼ごはんを一緒に食べる予定で、手作りのお弁当を持参していたところでした。その話を聞いた鶴瓶さんは、「一緒に行ってもいいですか?」と提案し、ふたりは徒歩でおじいちゃんの家を目指すことになりました。
道中は、自然豊かな景色の中を進みながら、季節の風や虫の音に包まれた静かな時間が流れていました。夏姫さんは最初こそ緊張気味でしたが、鶴瓶さんの自然体な様子に少しずつ打ち解けていく様子が伝わってきました。しばらく歩いて家が見えてきたものの、敷地内にはおじいちゃんの車がなく、家の中にも気配がありませんでした。
そこで、夏姫さんがおじいちゃんに電話をかけたところ、現在は安芸市にいてすぐには戻れないとの返答がありました。鶴瓶さんも電話を代わっておじいちゃんと話し、「鶴瓶って、あの鶴瓶か?」と驚かれる一幕もありましたが、結局この日はおじいちゃんとの昼食は叶わないことがわかりました。
ふたりはそのまま近くのベンチに腰を下ろし、お昼を食べることにしました。とはいえ、夏姫さんは「恥ずかしい」と言ってなかなか弁当を開こうとしませんでした。そんな彼女に気を遣って、鶴瓶さんはスタッフに自分の分の弁当を買いに行かせるという心配りを見せました。
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夏姫さんのお弁当は手作りで、包み方も丁寧で温かみがあった
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ベンチの周囲は静かで、木陰が心地よく、ピクニックのような空間に変わった
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鶴瓶さんがスタッフに頼んだのは、うなぎの入った少し豪華な弁当だった
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ふたりは隣同士でゆったりとした昼食の時間を過ごし、おじいちゃん不在の残念さをやさしく埋めるような時間が流れた
このエピソードは、旅先での偶然の出会いと、それに続くささやかながらも心に残る交流を描いていました。おじいちゃんには会えなかったものの、小さなきっかけから生まれる温かいひとときが、芸西村の人のやさしさを象徴しているように感じられました。
念願の自家製カツオの塩たたき
瀧内さんは車で街を移動している途中、ふと目に留まった地元の鮮魚店に立ち寄ることにしました。扉を開けると、店内は昔ながらの造りで、新鮮な魚がずらりと並んでいます。そこで迎えてくれたのが仙頭美穂子さん。話をしている中で、「カツオが食べたい」という瀧内さんの願いを聞いた仙頭さんが、すぐに対応してくれました。
仙頭さんの夫・薫さんが藁で丁寧に焼き上げた自家製のカツオの塩たたきを、目の前で切り分けて提供してくれました。香ばしい藁の香りが広がる焼きたてのカツオは、包丁を入れるときれいな断面が現れ、脂ののりも抜群。味付けは塩のみというシンプルな方法でしたが、カツオ本来の味が際立ち、噛むほどにうま味が広がる一品でした。
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表面は藁の炎でしっかり炙られ、内側はレアな状態でとろけるような食感
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塩だけとは思えないほど奥深い味で、ポン酢や薬味がいらない完成度
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焼き加減は長年の経験による「見た目と音」で判断しているとのこと
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できたてを出すため、仕込みから焼きまで一貫して自宅で行っている
この思いがけないふるまいに、瀧内さんは心から感動し、「めちゃくちゃ美味しい」と感激の表情を浮かべていました。そして、さらにうれしい展開が続きます。瀧内さんが「ナス畑を見学してみたい」と話したところ、仙頭さんはすぐに知人の社長に連絡を取り、迎えに来てもらえるように手配してくれました。
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電話1本でスムーズに対応してくれる人とのつながりの深さが印象的
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仙頭さんの気さくで親切な対応に、瀧内さんは「すごい優しい」と声をもらした
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地元の人の温かさとフットワークの軽さが、旅人を自然に迎え入れていた
この出来事は、芸西村の人々のあたたかいもてなしと、日々の暮らしの中にある豊かな味わいが垣間見えた場面でした。特別な観光地ではないけれど、地元で育まれた味と人のつながりが何よりのごちそうであることを実感するひとときとなりました。
スーパーで起きたミラクル
番組の終盤、鶴瓶さんは芸西村にある大型スーパーを訪れました。店先ではちょうど福引フェアが開催されており、買い物客でにぎわうなか、鶴瓶さんも興味を持ってその列に加わることにしました。福引の会場では、カラフルな景品と大きな抽選機が設置されていて、周囲の人々も楽しそうな雰囲気に包まれていました。
そして鶴瓶さんが1回目のチャレンジでなんと大当たりを引き当てるという驚きの展開に。さらに驚くべきことに、その景品は鶴瓶さん本人がCMを担当している麦茶だったのです。この偶然が重なった瞬間に、周囲からも笑顔と拍手が湧き起こり、その場が一気に盛り上がりました。
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福引のガラガラ抽選で赤玉が出て即当たりが確定
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景品の麦茶は鶴瓶さんがテレビCMで長年出演している商品で、本人も思わず驚く内容
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まさに“引き寄せた”ような結果に、周囲も感心した様子
その後、スーパーの男性店員から「中学1年の時に鶴瓶さんと写真を撮ったことがある」と声をかけられました。店員さんはその写真をスマートフォンで見せてくれましたが、そこには2015年に行われた『鶴瓶の家族に乾杯』のロケ風景が写っていたのです。約10年前の出会いがこうして再びつながることとなり、時間の経過とともに番組が地域に根づいていることを感じさせる瞬間となりました。
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写真には当時の鶴瓶さんと少年だった店員さんが笑顔で並んでいる様子が写っていた
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店員さんはその体験を今でも大切にしており、鶴瓶さんとの再会をとても喜んでいた
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鶴瓶さんもその記憶を思い出しながら、親しみを込めて言葉を交わす場面が印象的だった
スーパーという日常の空間の中で、偶然が重なって生まれたこの出来事は、番組のテーマでもある“家族や人とのつながり”を象徴するような温かいエピソードでした。地域とともに歩んできた長年の番組だからこそ生まれる、心に残る奇跡のひとときでした。
まとめ
今回の放送では、芸西村の自然や食、そして人のあたたかさにふれながら、ゲストの瀧内さんと鶴瓶さんがそれぞれの視点で村の魅力を体験していく様子が丁寧に描かれていました。ロケ地を通じてドラマ「あんぱん」と現実のつながりを感じさせてくれる、見どころ満載の回でした。
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