群馬発のカラオケチェーンが全国で広がった理由
いまや全国どこでも見かけるカラオケまねきねこですが、実は群馬県からスタートした企業です。
特に注目されたのが、「飲食物持ち込みOK」という自由度の高いスタイルでした。学生やファミリー層から支持を集め、他のカラオケチェーンとの差別化につながったといわれています。
『千鳥かまいたち(2026年5月13日放送)』でも取り上げられ注目されています 。
なぜ料金競争ではなく“使いやすさ”で人気を伸ばせたのか。昔のCM映像や店舗戦略を知ると、カラオケ業界の変化まで見えてきます。
この記事でわかること
・カラオケまねきねこが全国展開できた背景
・飲食物持ち込みOKが大ヒットした理由
・自由度を武器にしたカラオケ戦略
・昔のCM映像から見える企業イメージの変化
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カラオケまねきねこが群馬発で全国展開できた理由
カラオケまねきねこは、いまでは全国で見かける身近なカラオケチェーンですが、始まりは群馬県です。1号店は1993年に群馬県前橋市で開かれ、その後、居抜き出店などを活用しながら店舗を増やしていきました。2025年8月期末時点では国内店舗数が703店舗に達しており、カラオケチェーンの中でも非常に大きな存在になっています。
群馬発の企業が全国へ広がれた理由のひとつは、最初から「大都市の一等地だけを狙う」形ではなかったことです。
カラオケ店は、駅前や繁華街だけでなく、郊外やロードサイドにも需要があります。学校帰りの学生、家族連れ、会社帰りの人、友達同士の集まりなど、いろいろな人が利用するからです。
まねきねこは、この幅広い利用者に向けて、入りやすい価格帯と使いやすいサービスを打ち出してきました。
特に大きかったのが、居抜き出店です。
居抜き出店とは、以前に別の店として使われていた建物や設備を活用して、新しい店を開く方法です。まねきねこは1997年に群馬県伊勢崎市で居抜き出店1号店を開いています。これにより、新しく建物を建てるよりも出店コストを抑えやすくなり、店舗数を増やしやすくなりました。
カラオケ業界では、部屋、音響設備、受付、ドリンク設備など、最初に必要なものが多くあります。そのため、新店を作るにはお金がかかります。そこで居抜き出店をうまく使えば、早く、安く、広く展開しやすくなります。
まねきねこの全国展開は、ただ「安いから広がった」という単純な話ではありません。
出店コストを抑える工夫
学生や家族が使いやすいサービス
地方にも都市部にも合う店舗づくり
気軽に入れるブランドイメージ
こうした要素が重なって、群馬発のカラオケチェーンが全国区になったと考えられます。
『千鳥かまいたち』でカラオケまねきねこの話題が取り上げられたのも、全国で見かけるお店の裏側に「群馬発祥」「独自サービス」「成長戦略」という意外な背景があるからです。
なぜ“飲食物持ち込みOK”が大ヒットしたのか
カラオケまねきねこといえば、飲食物持ち込みOKのイメージを持っている人も多いはずです。
公式にも、多くの店舗で飲食物の持ち込みができるサービスが案内されています。ただし、すべての店舗で必ず持ち込み可能というわけではなく、店舗によって条件が違う場合があります。
この「持ち込みOK」がなぜ強いのかというと、利用者にとってわかりやすいメリットがあるからです。
たとえば、学生ならコンビニで買ったお菓子や飲み物を持って行きたい。家族連れなら、子どもが好きな食べ物を持ち込みたい。友達同士なら、好きなおやつを選んでからカラオケに行きたい。
この自由さが、かなり大きな魅力になります。
カラオケ店では、室料だけでなく、ドリンクやフードの料金が気になることがあります。特に長時間利用すると、「思ったより高くなった」と感じる人もいます。
そこで飲食物を持ち込めると、利用者は自分の予算に合わせやすくなります。
つまり、持ち込みOKは単なるサービスではなく、安心して使える理由になっているのです。
まねきねこの強さは、利用者の小さな不満をうまく拾ったところにあります。
「カラオケは楽しいけど、飲食代が気になる」
「友達と安く長く過ごしたい」
「子ども連れでも気軽に行きたい」
「好きなものを食べながら歌いたい」
こうした気持ちに合ったのが、飲食物持ち込みOKという仕組みでした。
さらに、持ち込みOKは宣伝としてもわかりやすいです。
「安い」「部屋が多い」「音がいい」だけでは、ほかのカラオケ店との違いが伝わりにくいことがあります。でも「飲食物を持ち込める」と聞くと、すぐにイメージできます。
このわかりやすさが、口コミにもつながります。
友達を誘うときも、「あそこなら持ち込みできるよ」と言いやすい。SNSでも、利用のハードルが低い店として紹介しやすい。
だから、飲食物持ち込みOKは、まねきねこの大きな差別化ポイントになったのです。
料金競争ではなく“自由度”で勝ったカラオケ戦略
カラオケ業界は、昔から競争が激しい世界です。
料金を下げればお客さんは来やすくなりますが、ただ安くするだけでは利益が残りにくくなります。しかも、他の店も値下げすれば、結局また差がなくなってしまいます。
そこでまねきねこが強く打ち出したのが、自由度です。
飲食物持ち込みOKだけでなく、朝の時間帯をお得に使えるプラン、高校生向けのサービス、家族向けの割引など、利用する人の生活に合わせたサービスを用意しています。公式でも、学生向け、家族向け、朝利用向けなど複数の料金プランが案内されています。
これは、ただ「安い店」ではなく、「使い方を選べる店」に近い考え方です。
カラオケは、歌うだけの場所ではなくなっています。
友達と集まる場所
勉強や作業の合間に休む場所
家族で過ごす場所
推し活を楽しむ場所
ひとりで気分転換する場所
こうした使い方が増えるほど、利用者が求めるものも変わります。
たとえば、学生は安く長く過ごしたい。家族は子どもと一緒に安心して使いたい。ひとり利用の人は、気兼ねなく短時間だけ使いたい。推し活をする人は、映像や音楽を楽しめる空間として使いたい。
まねきねこは、このような「人によって違う使い方」に合わせてきました。
そのため、料金だけで比べると別の店のほうが安い場合があっても、「自分にはまねきねこが使いやすい」と感じる人が出てきます。
ここが大事です。
価格だけの勝負ではなく、使いやすさの勝負にしたことが、全国展開を支えたポイントだといえます。
また、カラオケは空室をどう埋めるかも重要です。
混む時間帯だけでなく、朝や昼など比較的空きやすい時間をどう活用するか。学生、主婦層、シニア層、ひとり利用などをどう呼び込むか。ここに工夫が必要になります。
朝うたのようなサービスは、まさに空いている時間帯を魅力に変える発想です。
これにより、店舗の部屋を効率よく使いやすくなります。
つまり、まねきねこの戦略は「安売りで勝つ」というより、利用シーンを増やして勝つという考え方に近いです。
この発想が、全国で店舗を広げるうえで大きな力になりました。
お宝CM映像で見える企業イメージの変化と時代背景
昔のCM映像は、その企業がどんなイメージで見られたかったのかを知る手がかりになります。
カラオケまねきねこの場合、今では「全国にあるカラオケチェーン」「持ち込みOK」「学生や家族も使いやすい店」という印象が強いですが、最初から今のような全国ブランドだったわけではありません。
群馬で始まり、地域の人に親しまれ、少しずつ店舗を増やし、やがて全国チェーンになっていきました。
その過程では、CMの見せ方も変わっていったはずです。
昔のCMは、地域のお店らしい親しみやすさが強かった可能性があります。地元の人に「近くにある楽しい場所」と知ってもらうことが大切だったからです。
一方、全国展開が進むと、ただ地元向けに親しみやすいだけではなく、全国の人にわかりやすいブランドイメージが必要になります。
そこで大事になるのが、覚えやすさです。
店名の「まねきねこ」は、日本人にとってなじみのある言葉です。縁起のよい招き猫を思い浮かべやすく、明るく入りやすい印象があります。
カラオケ店は、初めて行く人にとって少し緊張することもあります。料金がわかりにくい、部屋の雰囲気がわからない、どの店を選べばいいかわからない。そんなとき、店名やCMから親しみやすさが伝わることは大切です。
さらに時代が進むと、カラオケ店の役割も変わりました。
昔は「歌う場所」という印象が中心でしたが、今は「集まる場所」「過ごす場所」「楽しみ方を選べる場所」になっています。
その変化に合わせて、企業イメージも変わっていきます。
昔のCM映像を見ると、当時の空気感や、企業がどのように利用者へ近づこうとしていたのかが見えてきます。
そして今のまねきねこを見ると、ただ店舗数を増やしただけではなく、
安く使いやすい
持ち込みができる
学生や家族も入りやすい
地域にも都市部にもなじむ
歌う以外の楽しみ方にも対応する
という方向へ進んできたことがわかります。
お宝CM映像が注目されるのは、懐かしいからだけではありません。
そこには、地方発のカラオケ店が全国ブランドへ変わっていく過程が映っているからです。
まねきねこの成長は、カラオケ業界そのものの変化とも重なっています。
昔は「どれだけ安く歌えるか」が大きなポイントでした。今はそれに加えて、「誰と行くか」「何を持ち込むか」「どんな時間に使うか」「どう過ごすか」が大切になっています。
だからこそ、まねきねこは料金だけでなく、自由に楽しめる場所として選ばれるようになりました。
群馬発の小さな始まりから、全国で使われるカラオケチェーンへ。
その背景を知ると、いつもの看板も少し違って見えてきます。
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