密着40年!断崖絶壁にシロイワヤギを追え|2025年7月6日放送
北米の大自然が広がるロッキー山脈。その中でも特に目を引くのが、切り立った崖や雪に覆われた高地です。そんな過酷な場所に、シロイワヤギと呼ばれる白くてふわふわの動物が暮らしています。今回、NHKの人気自然番組「ダーウィンが来た!」では、このシロイワヤギの知られざる暮らしを特集します。40年間も撮影を続けた日本人カメラマン・原田純夫さんの貴重な映像をもとに、崖の上での命がけの生活が紹介される予定です。
シロイワヤギってどんな動物?
シロイワヤギは、英語では「Mountain Goat」と呼ばれますが、実はヤギとは少し違い、ウシの仲間です。見た目は全身が真っ白でモコモコの毛に包まれています。寒い地域に住んでいるため、氷点下40度にも耐えられるほどの厚い毛が特徴です。
生息地は、アラスカ南部からカナダのブリティッシュコロンビア州、アメリカのロッキー山脈、西ワシントン州などの標高が高い山地です。標高0メートルから3,000メートルを超える場所まで広く暮らしており、断崖や岩場、氷河地帯にも平気で出入りしています。
シロイワヤギの特別なひづめは、硬い外側と柔らかい内側のスポンジ状パッドの二重構造になっており、これが岩場でもしっかり地面をとらえ、滑りやすい場所でも自由に動き回れる秘密です。さらに、肩や脚には強い筋肉があり、急な斜面でもぐんぐん登ることができます。
断崖絶壁での命がけの暮らし
シロイワヤギはなぜわざわざそんな危険な崖に住んでいるのでしょうか。それは、崖が安全な場所だからです。大きなクマやオオカミ、ピューマといった肉食動物も、切り立った崖までは追いかけてこられません。だからこそ、危険なように見える崖の上はシロイワヤギにとって一番安心できる場所なのです。
しかし、そこはやはり自然の厳しい場所です。雪崩が起こることも多く、少しの油断が命取りになります。それでも、雪崩の後には草や植物が育ちやすく、シロイワヤギにとっては貴重なエサ場にもなっています。彼らは危険を知りつつ、生きるために雪崩地帯をうまく利用しているのです。
また、冬になると活動を控え、体にたくわえた脂肪を使いながら、できるだけエネルギーを節約して過ごします。南向きの斜面や岩陰に隠れて風をしのぎ、雪をかぶって寒さを防ぎながら生き抜きます。
生まれたての赤ちゃんも崖登り
「ダーウィンが来た!」の放送では、40年間シロイワヤギを追い続けた原田純夫さんが、驚きの映像を紹介します。その中には、生まれてすぐの赤ちゃんヤギが崖登りに挑戦する貴重な場面も登場する予定です。
シロイワヤギの赤ちゃんは、命を守るため、生まれてすぐに崖を登れるようにならなければなりません。母親に見守られながら、滑りやすい岩場や急な斜面で一生懸命練習します。その姿はとてもかわいらしく、同時に自然の厳しさも感じさせてくれます。
危険な激流を渡り、雪上でダンスも
さらに、家族で危険な激流を泳ぐシーンや、雪山で不思議なダンスのような行動をする様子も紹介される予定です。寒くて風が強い雪山で、シロイワヤギがなぜそんな行動をとるのか、番組を通してその理由が明らかになるかもしれません。
シロイワヤギの家族は、お互いを守りながら過酷な自然を生き抜いています。特に、母親は子どもを守るために角を使って敵を追い払うこともありますし、高い場所で子どもが落ちないように見守る姿も見られます。
放送内容はまだ不明、放送後にさらに詳しく追記予定
この放送は、2025年7月6日(日)19時30分からNHK総合で放送予定です。まだ放送前のため、具体的な映像やエピソードは分かりません。番組終了後に、実際の放送内容や新たに分かった驚きのシーンを、この記事に追記する予定です。ぜひ、放送を見たあとにまたこのページをチェックしてみてください。
【ソース】
https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M65ZQ7YVV/
https://www.nps.gov/subjects/watchingwildlife/mountain-goats.htm
https://www.akwildlife.org/news/species-spotlight-mountain-goat
https://en.wikipedia.org/wiki/Mountain_goat
コメント