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NHK【ダーウィンが来た!】クロツラヘラサギ 福岡で冬越し!博多湾のカブトガニ“生きた化石”と野鳥観察スポット 高層ビル街の山の秘密|2025年11月2日★

ダーウィンが来た!

福岡の街に息づく“命のドラマ” ダーウィンが来た!九州初上陸SP

高層ビルが立ち並び、にぎやかな街並みが広がる福岡市。でも、そのすぐそばに驚くほど多くの生きものたちが暮らしていること、意外に知られていません。川のそばや港の干潟には、絶滅危惧種の鳥や“生きた化石”と呼ばれる海の生きものまで姿を見せるんです。
この記事では、NHK総合「ダーウィンが来た!九州初上陸 福岡生きもの調査隊」(2025年11月2日放送)で描かれる、都市と自然の共存の物語を掘り下げます。
都会のど真ん中でなぜ、こんなにも多くの命が輝いているのか?放送前の段階で分かっている情報と、注目の生きものたちを紹介します。放送後には、新たに発見された“命の秘密”を追記予定です。

高層ビル街の中に現れる「不思議な山」

ビルに囲まれた福岡の街の真ん中に、まるで時間が止まったような“森の山”があるのをご存じでしょうか。ここは地元で知られる野鳥の楽園。小鳥だけでなく、タカやフクロウなどの猛禽類まで姿を現す場所として注目されています。
この山が特別なのは、渡り鳥たちの休息地になっていること。都会の喧騒を抜けた先に、野鳥たちが羽を休め、命をつなぐ空間があるのです。
この山の周囲には季節ごとに違う鳥たちが訪れ、夜明けにはさえずり、夕暮れには羽ばたきが響きます。まさに福岡の街に息づく“小さな森のオアシス”です。

絶滅危惧種・クロツラヘラサギ 街中の川で冬を越す

クロツラヘラサギの写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

福岡市の住宅街を流れる川に、冬になると姿を見せる白い大きな鳥。それがクロツラヘラサギです。
クチバシが平たく“ヘラ”のような形をしており、ゆっくりと水辺を歩きながら魚やエビを探します。この鳥は環境省レッドデータブックで「絶滅危惧IB類」に指定されており、世界的にも個体数が少ない貴重な渡り鳥です。
そんなクロツラヘラサギが、なぜ都会の福岡で暮らすのか?
その理由は、干潟や河口の環境が豊かに残っていること。博多湾は平均水深が浅く、潮の満ち引きによって広い干潟が現れます。この干潟が、サギたちの餌場となっているのです。
さらに、西区の瑞梅寺川河口や東区の多々良川河口
和白干潟などは、クロツラヘラサギの飛来地として知られ、毎年観察されています。地域の人々やNPO法人 ふくおか湿地保全研究会の活動により、ヨシ原の保全や止まり木の設置などが進められ、サギたちの“街暮らし”を支えています。
この冬もまた、福岡の空に彼らの翼が舞うかもしれません。

博多湾の“生きた化石”カブトガニ

3ページ目 | カブトガニの写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

次に登場するのは、博多湾の干潟に生きるカブトガニ
約2億年前から姿を変えずに生き続けている“生きた化石”として知られる生物です。硬い甲羅を背負い、ゆっくりと砂浜を歩く姿はまるで太古の世界から来たよう。
福岡では、今津干潟が市内唯一の産卵場として確認されています。夏の大潮時には、オスとメスがつがいとなって砂に卵を産みつけ、翌年の秋に孵化します。
なぜ都市・福岡にこの貴重な生きものが生息しているのか――。その理由もやはり、博多湾の地形にあります。
湾の奥が浅く、干潟や河口が多く残されているため、カブトガニの生活に必要な浅瀬や砂浜が確保されているのです。
また、福岡市環境局や地元住民、漁業関係者が協力して産卵場の維持や環境整備を続けています。
埋立や護岸工事によって海岸環境が変化してきた中で、こうした地道な努力が今も命の循環を支えています。

なぜ福岡に多くの生きものが集まるのか?

実は、福岡の地形には生きものが暮らしやすい理由があります。
博多湾は平均水深10.8mと浅く、河口や干潟が広く残っているため、魚介類や水鳥にとって餌が豊富です。湾へ流れ込む川の数も多く、淡水と海水が混ざる汽水域が多いのも特徴です。
この“水辺の多様性”が、陸と海の命をつないでいます。
さらに、市民や行政、NPOが連携して自然保全を行っている点も見逃せません。干潟清掃やヨシ原の手入れ、野鳥観察会など、人と自然の距離が近いことが福岡の大きな魅力です。
つまり、都市と自然が共に生きる仕組みが根づいているまち――それが福岡なのです。

まとめ:都会に息づく“命のまち”を見つめ直す

この記事のポイントは3つです。
クロツラヘラサギが街中で冬を越す、世界的にも貴重な生息地が福岡にあること。
カブトガニが博多湾で今も命をつなぎ、“生きた化石”の物語が続いていること。
人と自然が協力し合う福岡の環境保全が、都市に奇跡の生態系を残していること。
これほどの自然が、ビルのすぐそばに広がっているのは奇跡に近いことです。
「ダーウィンが来た!」の放送では、調査隊がこの秘密を現地取材し、福岡という都市が持つ“生命力”の謎をさらに深く掘り下げていくことでしょう。

放送後には、番組内で明らかになる新たな発見やエピソードを追記します。クロツラヘラサギやカブトガニ以外に登場する生きもの、地域の人々の声、環境保全の最前線まで——更新予定です。


【参考・協力】
生物多様性ふくおかセンター/NPO法人 ふくおか湿地保全研究会/福岡市環境局/今津干潟保全会/まっぷるWeb


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