日本で急増するはしか 今知るべき基本と対策
このページでは『みみより!解説(日本で急増中 知っておきたい はしか対策)(2026年3月26日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
いま日本でははしかの感染者が増え、改めて注意が必要な状況になっています。強い感染力と重症化リスクを持つこの病気は、正しい知識と早めの対策がとても重要です。この記事では、症状や広がる理由、そしてワクチンによる予防まで、日常で役立つポイントをやさしく解説します。
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日本で急増中 はしか対策を知る前に押さえたいこと
このページでは「みみより!解説 日本で急増中 知っておきたい はしか対策(2026年3月26日放送)」の内容をもとに、はしかの基本、日本での増加状況、症状、重症化リスク、ワクチン対策までを、感染症の視点からわかりやすくまとめています。いまの日本では、厚生労働省が2026年3月12日に「麻しん(はしか)が増加しています」と注意喚起を出しており、国立健康危機管理研究機構も2026年第1〜10週の累積報告数が100例に達し、最近の増加傾向が目立つとしています。番組を見る前でも、まずは基本を知っておくことが大切です。
2026年春はなぜ注目されているのか
国立健康危機管理研究機構によると、2026年第1〜10週に診断された麻しんの累積報告数は100例で、2020年から2025年までの同時期を上回りました。第5週以降は週ごとの報告数も増えており、「今年はかなり早いペースで増えている」という番組の切り口と重なる状況です。
まず大事なのは「軽い発疹の病気」ではないということ
はしかは非常に感染力が強く、しかも重い合併症を起こすことがある感染症です。WHOは空気中で広がる重い感染症と説明しており、CDCも「とても感染しやすく、重症化することがある」としています。日本の専門機関も、肺炎や脳炎、さらに数年から十数年後に起こりうるSSPE(亜急性硬化性全脳炎)に注意が必要だとしています。
はしかとは?症状と感染力の特徴をわかりやすく解説
はしかはどんな病気か
はしか(麻しん)はウイルスによる感染症で、高い熱、発疹、咳、鼻水、目の赤みなどの症状が出ます。CDCでは、接触してから症状が出るまでおよそ7〜14日とされ、日本の感染症情報でも発熱・発疹・カタル症状が代表的な特徴と説明されています。
感染力がとても強い理由
CDCによると、免疫のない人が患者の近くにいると、10人中9人近くが感染する可能性があります。さらに、患者がその場を離れたあとも、最大2時間ほど同じ空間で感染することがあるとされています。日本の感染症情報でも、空気感染・飛沫感染・接触感染で広がり、感染力は非常に強いとされています。
手洗いとマスクだけでは足りない
ここは誤解しやすいところですが、厚生労働省は手洗い、マスクのみで予防はできませんと明記しています。日本の感染症情報提供サイトでも、空気感染するため、手指消毒やマスクのみでは予防できないと注意しています。つまり、日常的な感染対策は大切でも、決め手はワクチンだと理解しておくことが重要です。
日本で急増している理由と現在の感染状況
2026年の報告数はかなり早いペース
2026年第1〜10週の累積報告数は100例で、2020〜2025年のどの年の同時期よりも多くなっています。報告は20都道府県に及び、上位は東京都19例、愛知県18例、神奈川県と新潟県が各10例、大阪府9例でした。全国的に「一部地域だけの話ではない」と見ておいたほうがよさそうです。
増加の背景には海外流行と持ち込み
厚生労働省は、2023年以降、国外での流行にともなって海外からの輸入症例が増えている一方、海外渡航歴のない症例も報告されているとしています。2026年の国内データでも、国外が推定感染地域の例があり、その後の国内感染もみられています。つまり、海外での流行がきっかけになっても、国内で広がる可能性があるということです。
日本は排除状態でも安心しきれない
日本は2015年にWHO西太平洋地域で麻しん排除状態と認定され、その後も2024年まで維持が確認されています。ですが、排除とは「海外から持ち込まれた症例が入ってこない」という意味ではありません。実際に2026年の日本でも、輸入例をきっかけとした国内感染が問題になっています。ここが、今のはしか対策でいちばん大事なポイントのひとつです。
はしかの主な症状と重症化リスク
最初に出やすい症状
はしかでは、まず高熱、咳、鼻水、結膜充血のような目の症状が出て、そのあと発疹があらわれるのが典型的です。CDCもWHOもこの流れを基本症状として挙げています。風邪っぽいから大丈夫、と油断しやすいのですが、熱が高く、全身状態が悪くなりやすいのが特徴です。
重症化するとどうなるのか
重い合併症として知られているのが肺炎と脳炎です。日本の感染症情報では、麻しん脳炎は患者1,000〜2,000人に1人の割合で起こるとされ、主要な死亡原因のひとつとされています。CDCも、特に小さな子どもでは肺炎や脳炎などの重い合併症に注意が必要だとしています。
あとになって起こる重い病気もある
あまり知られていませんが、乳児期の感染後に数年から十数年たってからSSPEを発症することがあります。これは脳に重い障害をもたらす病気で、日本の感染症情報でも重要な合併症として挙げられています。はしかが怖いのは、いま熱が出るだけでは終わらないことがあるからです。
予防の基本 ワクチン接種と日常でできる対策
いちばん有効なのはMRワクチン
厚生労働省は、麻しん含有ワクチンが最も有効な予防法と説明しています。CDCでも、2回のMMRワクチンは約97%、1回では約93%の予防効果とされており、2回接種が最も強い守りになります。日本でもMRワクチンは2回接種が基本です。
日本の定期接種スケジュール
厚生労働省によると、MRワクチンの定期接種は2回です。第1期は1歳の1年間、第2期は5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間とされています。1回目で十分な免疫がつかなかった人にも、2回目で免疫がつくことが期待されるため、2回完了がとても大切です。
日常でできることと限界
体調管理や人混みでの配慮は大切ですが、はしかは空気感染するため、一般的な感染対策だけで完全に防ぐのは難しいです。だからこそ、接種歴の確認が第一歩になります。母子手帳や接種記録を見直し、「自分は2回打っているか」を確認することが、いま現実的にできる大事な対策です。
感染を防ぐために知っておきたい行動ポイント
症状が出たらまず電話で相談
厚生労働省と国立健康危機管理研究機構は、はしかが疑われる症状が出たら、事前に医療機関へ連絡することを呼びかけています。いきなり受診すると、待合室などで周囲にうつしてしまうおそれがあるためです。
公共交通機関はできるだけ避ける
国立健康危機管理研究機構は、発熱など体調不良があり麻しんの可能性がある場合、可能な限り公共交通機関の利用を避けて受診することが重要だとしています。これは自分のためだけでなく、周囲の人を守るための行動でもあります。
接触後の対応も早さが大事
厚生労働省は、麻しん患者に接触した場合、72時間以内に麻しん含有ワクチンを接種することで発症予防の可能性があると説明しています。接触したかもしれないと気づいたら、自己判断で様子を見るより、早めに医療機関や自治体窓口に相談するほうが安心です。
子どもと大人で違う注意点と再感染のリスク
子どもは定期接種のタイミングを逃さないこと
子どもの場合は、1歳で1回目、就学前に2回目という定期接種のタイミングを逃さないことが何より重要です。2026年の日本の報告でも、1〜5歳の症例には接種歴なしの例が含まれていました。小さいうちにしっかり守ることが、家庭内感染や集団発生を防ぐことにつながります。
大人は「打ったつもり」を見直したい
2026年の国内報告では、年齢中央値は28歳でした。6歳以上の症例96例のうち、接種歴が不明の人が35%あり、未接種や1回のみの人も目立ちました。大人になると母子手帳を見返す機会が減るので、「たぶん打っているはず」ではなく、記録で確認することがとても大切です。海外渡航や人混みに出る予定がある人は特に意識しておきたいところです。
再感染より「修飾麻しん」にも注意
2回接種していても絶対にゼロではなく、2026年の報告では2回接種歴がある人の中にも麻しんや修飾麻しんがみられました。ただし、未接種者ではすべて典型的な麻しんだったとされ、ワクチンが重症化や典型的発症の抑制に役立つことがうかがえます。つまり、ワクチンは無意味なのではなく、重くならないためにも大切だと受け止めるのが自然です。
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