クリスマス・年末年始に福祉事業所のお菓子を選ぶ意味が見えてくる
このページでは『みみより!解説(2025年12月22日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
クリスマスや年末年始は、お菓子を贈ったり買ったりする機会が一気に増える時期です。そのタイミングで注目されたのが、福祉事業所が作るお菓子でした。番組では、なぜ今この取り組みが大切なのか、現場の様子と数字の両方から丁寧に伝えられていました。
クリスマス・年末年始に福祉事業所のお菓子が注目される理由
福祉事業所で作られるお菓子は、障害のある人たちの大切な仕事の一つです。毎日の作業を通じて役割を持ち、工賃を得ることにつながっています。特にクリスマスや年末年始は需要が高まり、商品を手に取ってもらえるチャンスが広がります。
番組で紹介された事業所では、パウンドケーキやクッキーをすべて手作業で作っていました。37年前から活動を続けてきた団体で、買いに来た人からは昔からおいしいと評判だという声もありました。こうした評価は、商品そのものの魅力だけでなく、作り手の思いが長年積み重なってきた結果でもあります。お菓子を選ぶ行動が、自然な形で福祉を支えることにつながる点が強調されていました。
渋谷で行われた福祉団体・NPOによる販売イベントの様子
先月、東京・渋谷では、地元の福祉団体やNPOが参加する催しが開かれました。会場には、就労を支援する事業所が出店し、お菓子や手作りの商品が並びました。
店舗を持たない小規模な事業所にとって、こうしたイベント出店は重要な販売の場です。訪れた人が直接商品を手に取り、作られた背景を知ることで、単なる買い物以上の意味が生まれます。都市部の人通りの多い場所で開かれたことで、多くの人に知ってもらうきっかけになっていました。
就労継続支援B型事業所の役割と厳しい経営の現状
番組では、就労継続支援B型事業所の現状も具体的な数字とともに紹介されました。一般就労が難しい人を支えるこの仕組みは、全国に1万9000余りの施設があります。
一方で、平均工賃は月額2万3053円と低い水準にとどまっています。多くの事業所が店舗を持たず、イベント販売に頼っているため、コロナ禍で催しが中止されると大きな影響を受けました。B型事業所を含め、全体の約6割がコロナ前より減収したという事実は、現場の厳しさをはっきり示しています。
コロナ禍をきっかけに生まれたネット販売という工夫
こうした状況の中で、新しい工夫も紹介されました。広島のふれ愛プラザでは、ネットで『おやつBOX』を販売しています。広島県内およそ30の事業所が作ったお菓子を、予算に合わせて詰め合わせる仕組みです。
イベント中止が続き、在庫を抱えて困っていたことがきっかけでしたが、オンライン販売により新たな販路が生まれました。地域を越えて商品を届けられる点は、今後の可能性としても大きな意味を持っています。
販売の場を広げる取り組みと「知ってもらう」ことの価値
東京都内では、福祉団体が企業などと交渉し、会社のロビーや公共施設を借りて販売会を行う動きも紹介されました。複数の事業所がグループを作り、窓口を一本化することで、企業の協力を得やすくしています。
お菓子だけでなく、手芸品やアート作品も含め、年間およそ50日開催されているといいます。こうした取り組みを進めているのが、 です。代表の (松本邦夫)さんは、販売機会を増やすだけでなく、障害者が作った商品や作品の魅力を多くの人に知ってもらいたいと話していました。商品を通じて理解が広がること自体が、大きな価値になっています。
まとめ
『みみより!解説(2025年12月22日放送)』では、クリスマス・年末年始という身近な買い物の場面から、福祉事業所の現状と工夫が丁寧に伝えられました。
福祉事業所のお菓子を手に取ることは、働く人たちを支え、活動を続ける力になります。イベント販売、ネット販売、企業との連携といった取り組みは、これからも広がっていく可能性を感じさせる内容でした。
買い続けるという行動が支援につながるという話

ここでは、番組内容をふまえた追加情報として、福祉事業所のお菓子を「一度買う」だけでなく「買い続ける」ことが、どのように支援につながっていくのかを紹介します。特別なことをしなくても、日常の買い物の延長線上でできる支え方があることが見えてきます。
日常の買い物が仕事を支える仕組み
お店で同じ商品を何度も見かけるのは、その商品が安定して売れているからです。福祉事業所のお菓子も同じで、継続して購入されることで仕事として成り立ちます。一度きりの注文では、その場の作業は生まれても、次の予定は立てにくくなります。買い続けてもらえることで、材料の仕入れや製造計画が立てやすくなり、働く人に安定した作業時間が生まれます。これは寄付とは違い、商品として選ばれ続けること自体が仕事を支える力になります。
「いつもの選択」が積み重なる意味
福祉事業所のお菓子を選ぶ行動は、特別な支援を意識しなくてもできます。スーパーやイベント、贈り物選びの場面で、同じ商品をまた選ぶこと。その積み重ねが、この商品には価値があるという合図として事業所に届きます。買う人にとってはいつもの買い物でも、作る側にとっては次の仕事につながる大切な結果です。日常の中の小さな選択が、働く場を続ける土台になります。
続くことで生まれる安心と広がり
買い続けてもらえる商品があると、福祉事業所は新しい仕事にも挑戦しやすくなります。安定した売れ行きは、働く人にとっても安心材料になります。仕事が続く見通しが立つことは、働く意欲や生活のリズムを支える大きな要素です。その結果、商品づくりの質が保たれ、また次の購入につながります。こうした循環が生まれることで、支援は一時的なものではなく、日常の中に自然と根づいていきます。
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