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Eテレ【みるラジオ】窪塚洋介、目の見えない白鳥さんと展覧会に行く|全盲の美術鑑賞と視覚障害者×アート鑑賞が広げる“言葉で楽しむアート”の世界|2025年11月28日

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みるラジオ「窪塚洋介×白鳥建二×川内有緒」

NHK教育『みるラジオ』は、アートを「言葉」で味わう少し不思議な番組です。
美術館の静けさや作品の質感をそのまま伝えるのではなく、その場にいる人たちの声や温度、空気の揺れまで含めて“鑑賞”として届けてくれます。

今回登場するのは、俳優としてだけでなく陶芸や執筆など多彩な表現を続ける窪塚洋介さん。
そこに、全盲のアート鑑賞者として数多くの展覧会を巡り、独自の鑑賞スタイルで注目される白鳥建二さん。
さらに、取材と描写の力に優れたノンフィクション作家の川内有緒さんが加わり、三者が同じ空間で一つの作品を前に向き合います。

見えている人の「視覚情報」と、見えない人の「言葉によるイメージ」。
その違いがぶつかることで、作品が思いがけない姿を見せてくれるのがこの番組の面白さです。

見えない部分があるからこそ、人は想像する。
そして、人の想像を受け取ったとき、視覚だけでは気づけなかった作品の意味がほどけていく。
そんな体験をテレビの前で共有できるのが、今回の『みるラジオ』の最大の魅力です。

NHK【午後LIVE ニュースーン】窪塚洋介さんが語るアートの魅力|陶芸作品の制作過程と俳優としての転機、息子・窪塚愛琉へのメッセージ|2025年11月28日

白鳥建二さんが“言葉”で描く作品の世界

全盲である白鳥建二さんは、説明された情景から作品の立体感・動き・温度までを頭の中に組み立てていきます。
作品の色や線の強弱、空間の広がりまでも、まるで触れているように受け取る力があるため、視覚のある人とは違った形でアートが立ち上がるのが特徴です。

白鳥さんが持つ“見えないからこその鑑賞”は、ときに作品の核心を突く鋭さを持ちます。
説明を受け取りながら、
「どんな動きがあるのか」
「人物はどこを見ているのか」
「全体に流れている空気はどんな質感なのか」
といった想像を丁寧に積み上げていく姿そのものが、すでに一つの“表現”に見えるのです。

この想像のプロセスが、窪塚さんや川内さんの捉え方を揺さぶり、新しい視点を生み出すきっかけになります。

窪塚洋介さんの感性が白鳥さんの想像を広げていく

俳優・陶芸家・表現者として活躍する窪塚洋介さんは、作品の陰影や空気の密度をとらえる感性が鋭いことで知られています。
光の入り方や、線と線の余白、人物の視線、そこに漂う感情など、カメラの前に立ってきた経験がそのまま“鑑賞の言葉”としてあらわれます。

白鳥さんが「こう感じる」と語ったとき、
窪塚さんはそのイメージをさらに補強したり、反対にまったく別の角度を差し込んだりします。

作品の“見えている部分”と“見えていない部分”を結びつけるような発言が生まれ、そこに川内さんの視点が重なることで、鑑賞の風景がどんどん変化していきます。

視覚の有無や立場の違いが、むしろ作品の理解を深める“武器”として働くのが、この番組ならではの面白さです。

川内有緒さんが言葉の隙間に“物語”を紡ぐ

ノンフィクション作家として、数多くの実在の人物や出来事を描いてきた川内有緒さん。
彼女が参加することで、鑑賞の時間に“背景を想像する力”が加わります。

作品の作者が何を考えていたのか。
どんな時代に、どんな思いで描かれたのか。
そこに登場するモチーフの意味は?

こうした問いが、会話の中に自然と混ざり合い、三者の対話が“作品そのものの物語”を立ち上がらせていきます。

川内さんは、他の二人の言葉の意図をすくい取りながら、視点の橋渡しをする役割も担っています。
言葉の奥にある感情を読み取り、それを作品の鑑賞にそっと重ねることで、視聴者の想像もまた深まる構造になっています。

見る/見えないを越えて立ち上がる“対話のアート”

今回の『みるラジオ』の本質は、作品を「正しく説明する」ことではありません。
三人の対話が作品を新しく見せてくれること。
そして、視聴者もその言葉の流れに参加しながら、自分だけのイメージを作っていくことです。

見える人と見えない人では、受け取る情報の種類が違います。
でも、作品を前にしたとき、自分以外の誰かの感性に触れることで、世界の見え方が驚くほど豊かになります。

視覚を手放すことで、見えるものがある。
視覚に頼りすぎることで、見落としているものがある。

そんな“気づき”を自然と体験できるのが、この回の大きな魅力です。

出演者

窪塚洋介
白鳥建二
川内有緒
豊田佳子

アートを深く味わうための多様な視点を持つ4人が、2025年の深夜に集まり、一夜限りの濃密な鑑賞会を作り上げます。

まとめ

『みるラジオ』は、視覚に頼らず、言葉を通じてアートを分かち合う番組です。
白鳥建二さんの想像力、窪塚洋介さんの鋭い感性、川内有緒さんの物語を紡ぐ力が交わることで、作品がまったく別の形で立ち上がります。

見える/見えないを分け隔てなく、同じ空間で同じ作品を味わう。
その対話の温度を感じるだけでも、アートの可能性が一気に広がっていくはずです。


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