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NHK【グレーテルのかまど】ピーターラビットの“はっかあめ”とケンダルミントケーキの物語|2025年5月19日放送

レシピ

ピーターラビットのはっかあめとは?イギリス伝統菓子と物語の深い関係

2025年5月19日(月)放送のNHK「グレーテルのかまど」では、イギリスの絵本『ピーターラビット』の世界から生まれた“はっかあめ”をテーマに、瀬戸康史さんがケンダルミントケーキ風のレシピに挑戦しました。イギリス湖水地方の伝統菓子「ケンダルミントケーキ」をアレンジし、生のペパーミントを使った、やさしい清涼感の広がる飴を手作りで再現。お菓子に込められた文化や旅の記憶、そして手作りの面白さが詰まった回となりました。

ピーターラビットの世界と湖水地方の魅力

「ピーターラビット」の舞台である湖水地方は、イングランド北西部に広がる自然豊かな地域で、作家ビアトリクス・ポターが晩年を過ごした場所として知られています。ここには、美しい湖や緑の丘、静かな村々が広がり、まるで絵本の世界そのもののような風景が今も残っています。

動物たちが人間のように暮らし、言葉を話すという絵本の世界観は、この地域の自然と共に生きる暮らしに根ざしています。湖水地方の生活や風習が物語の背景となっており、登場する料理やお菓子も、実際のイギリスの食文化を反映しているのが特徴です。

物語の中では、何気ないおやつやお弁当がキャラクターたちの心の支えとして描かれており、食べものが物語の一部として重要な役割を担っていることがよくわかります。

「こぶたのブランドのおはなし」と“はっかあめ”の役割

今回の放送では、「こぶたのブランドのおはなし(The Tale of Pigling Bland)」が紹介される予定です。この作品は、ブランドという名前のこぶたが主人公で、兄弟と共に旅に出るところから物語が始まります。

・こぶたたちは大人になるために旅に出発
・道中で道に迷い、ブランドはひとりぼっちに
・不安な中でも、ポケットの中には“はっかあめ”が

この“はっかあめ”は、ただの甘いお菓子ではなく、ブランドにとって安心感や心のよりどころとなる存在です。旅の途中で苦しい思いをしたとき、ポケットから取り出してなめることで、気持ちを落ち着けることができたのです。

物語の中ではっかあめは、子どもたちにとっても、読者にとっても、心の強さを支えてくれる小さな味方のような存在として描かれています。

ケンダルミントケーキとは?湖水地方で生まれた伝統菓子

この“はっかあめ”と通じる存在として、番組ではケンダルミントケーキ(Kendal Mint Cake)も紹介される予定です。これは、湖水地方の町・ケンダルで生まれた、白くて固い板状の砂糖菓子にミントの香りを加えたもので、登山や長旅に持っていかれることが多いことで有名です。

・糖分が豊富でエネルギー補給にぴったり
・ミントの風味で気分がすっきりする
・保存が効くので長旅のお供に最適
・19世紀から親しまれている歴史あるお菓子

実際にこのケーキは、イギリスの登山家がヒマラヤやエベレストに持って行ったこともあるほど、旅や冒険の必需品として知られています。ブランドの“はっかあめ”と、ケンダルミントケーキは、形や味こそ違っても、「旅に寄り添う存在」という共通点があるのです。

ペパーミントの香りが広がるミントシロップ作りから

番組では、まず“はっかあめ”の核となるミントシロップを手作りするところからスタートしました。市販のエッセンスではなく、生のペパーミントの葉から自然の香りを抽出するのが大きなポイントです。火にかけて抽出するのではなく、一度火を止めてから蒸らすことで、雑味のないやさしい香りに仕上げていました。30分じっくり蒸らす工程が、味と香りをしっかり引き出す秘訣とのことでした。

ミントシロップの材料(型2枚分)

  • グラニュー糖:100g

  • 水:100ml

  • ペパーミントの葉:7g

ミントシロップの作り方

  • ミントをよく洗い、水気を切って葉を取り分ける

  • 鍋に水→グラニュー糖の順に入れて火にかける

  • グラニュー糖が溶けたら火を止める

  • ペパーミントの葉を加え、再び火にかけて沸騰させる

  • 火を止めて蓋をし、30分蒸らす

  • 茶こしでこして葉を取り除き、冷蔵庫で冷やしておく

火加減が決め手!飴作りの工程

続いて、本体となるはっかあめの飴部分を作ります。ここでは温度管理がとても重要で、130℃までしっかり煮詰めることで固まりやすくなります。その後、鍋ごと水にあてて温度を90℃まで急冷し、さらに火にかけて調整。一度冷やすことで滑らかな口当たりに仕上がるのが特徴です。最後にミントシロップを加えて混ぜることで、ミントの香りが全体に広がるお菓子に仕上がります。

はっかあめの材料

  • グラニュー糖:240g

  • 水あめ:120g

  • 水:60ml

  • ミントシロップ:35ml

はっかあめの作り方

  • 鍋に水→グラニュー糖→水あめの順に入れ火にかける

  • 130℃まで煮詰める

  • 鍋を水にあてて90℃まで冷やす

  • 再び火にかけ、かたさを均一に調整

  • 火を止めて冷えたミントシロップを加える

  • 泡立て器でしっかり混ぜる

  • 白く濁りはじめたらすぐに型に流す

  • 完全に冷えて白く固まったら型から外す

お好みでチョコミントアレンジも楽しめる

今回は番組内で、チョコレートでコーティングするアレンジも紹介されました。白く固まったはっかあめを、溶かしたチョコレートにディップすることで、香ばしさと甘さが加わり、まるで高級なチョコミントキャンディのような仕上がりに。45℃程度に温度を調整したチョコレートを使うのがコツです。見た目にも華やかになり、贈り物やおもてなしにもぴったりです。

チョコレートコーティングの材料

  • コーティングチョコレート:200〜300g

コーティングの方法

  • チョコレートを溶かし、45℃に温度調整

  • 固まったはっかあめをチョコに部分的にディップする

  • オーブンシートの上で冷やし、チョコが固まったら完成

食べごろと保存のコツ

完成したはっかあめは、白く固まり、粗熱が取れた頃が食べごろです。飴の中にミントの清涼感がふわっと広がり、暑い日や気分をリフレッシュしたい時にもぴったりの味わいです。保存する際は1個ずつラップで包み、常温で保管します。ただし湿気に弱いため、できるだけ涼しく乾いた場所に置きましょう。1週間以内に食べきるのが理想的です。

まとめ:家庭で作れる、やさしい味の“旅のお供”

今回紹介された“はっかあめ”は、材料も手に入りやすく、調理工程もシンプルながら奥深いお菓子です。ミントの清涼感に包まれながら、ピーターラビットの世界に思いを馳せる時間は、とても豊かなひとときになることでしょう。お好みでチョコミントアレンジを加えるのも楽しいですし、透明感のある見た目はプレゼントにもぴったりです。おうちで物語の中のお菓子を再現してみたい方におすすめのレシピです。

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