連続テレビ小説「あんぱん」連動!阿部サダヲ登場の本格あんパンレシピ
2025年5月21日(水)放送のNHK『きょうの料理』では、連続テレビ小説「あんぱん」との連動企画が登場しました。物語の中でも印象的に登場する「あんパン」の作り方を、実際に製パン指導を行っているパン職人・竹谷光司さんが丁寧に紹介しました。さらに、ドラマに出演している阿部サダヲさんもゲストとして登場し、実際にパン作りを体験する様子も放送されました。
このレシピは、初心者でも失敗しにくく、ふっくらと焼き上げられるように工夫されています。温度管理のポイントや、生地の扱い方、あんこの包み方、発酵の方法など、家庭でも再現しやすい内容がたっぷりと紹介され、ドラマファンはもちろん、パン作り初心者にも必見の内容でした。
あんパンをふんわり仕上げる工夫とポイント
竹谷さんのレシピでは、パン作りで一番大切なのは“温度”だと紹介されていました。生地が冷たくならないように、作業台の上にはぬるま湯(約30℃)を入れた厚手のポリ袋を置く工夫が紹介されました。夏場など気温が高いときには、逆に冷水にして生地が緩みすぎないように調整するのもポイントです。
小麦粉は、強力粉と中力粉をブレンド。これによって、コシと軽さが程よく合わさり、初心者でも扱いやすく、ふんわりとした生地に仕上がります。材料をポリ袋に入れて振って混ぜる方法も斬新で、道具が少なくても手軽に始められる作り方として紹介されました。
また、生地の発酵にはオーブンの発酵機能がない場合でも、ふた付きの発泡スチロール箱とコップ、ぬるま湯を組み合わせて自家製発酵空間をつくる方法が紹介されました。この方法なら、自宅に専用の器具がなくてもパン作りができるようになります。
材料(12コ分)
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強力粉:100g
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中力粉:150g
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砂糖:65g
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溶き卵:50g
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牛乳:50g
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水:50g
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インスタントドライイースト:8g
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塩:2g
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バター(食塩使用・不使用どちらでも):25g(常温に戻しておく)
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粒あん(市販):480g
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溶き卵(仕上げ用):適量
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けしの実:適量
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手粉:強力粉
※バターはちぎって使用。手粉は打ち粉として使用。
用意する道具
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厚手のポリ袋(生地を混ぜる用と保温用)
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カード(生地の分割用)
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発泡スチロールのふた付き箱(発酵用)
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オーブン用天板
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オーブン用シート
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コップ数個(発酵時の天板の高さ調整用)
作り方
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ポリ袋に強力粉、中力粉、砂糖を入れて空気を含ませて口を閉じ、よく振って混ぜる
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溶き卵・牛乳・水を加えて、粉っぽさがなくなるまでさらに3分ほど振る
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インスタントドライイーストを加えて軽くなじませる(この段階では完全に混ざっていなくてもよい)
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作業台に置いたぬるま湯入りポリ袋の上にのせ、15~20分休ませる
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生地を取り出し、体重をのせて押してのばし、たたんでまとめる作業を7〜8分行う
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生地をたたきつけて折りたたむ作業をさらに3分ほど行う
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塩とちぎったバターを3回に分けて加え、しっかり生地に練り込む
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生地をひとまとめにし、バターを薄く塗ったボウルに入れ、ラップをかけて一次発酵(30℃で約80分)
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発酵後、生地を台に取り出し、カードで12等分にして丸めて休ませる(ベンチタイム20分)
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粒あんを12等分し、生地をのばして粒あんを包む(ひだを中心に寄せて閉じる)
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バターを塗った天板に閉じ目を下にして並べる
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麺棒に水をつけてけしの実をのせ、生地の中心に軽く押しつける
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発泡スチロール箱にぬるま湯とコップを入れて天板を重ね、ふたをして二次発酵(30℃で50〜60分)
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オーブンを200℃に予熱。4分焼いたら上下を入れ替え、さらに4分焼く
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焼き上がったら天板ごと台に軽く落として焼き縮みを防ぐ
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熱いうちに表面にはけで溶き卵を塗って完成
焼きたての香りとドラマの世界観を再現
完成したあんパンは、ふんわりとした生地に、たっぷりの粒あんが詰まった本格的な味わいに仕上がります。表面にはけしの実を飾り、焼き上がったあとに溶き卵を塗ることで、つややかな美しい見た目になります。パン職人の知恵が詰まったこのレシピは、見た目も味も、まるでプロの仕上がりです。
阿部サダヲさんが登場し、実際にパンづくりを体験する姿も放送され、ドラマとリンクする内容として大きな見どころとなりました。『きょうの料理』ならではの丁寧な解説により、視聴者もドラマの世界を家庭のキッチンで味わうことができるようになっています。
家庭で手軽に、でも本格的に。「あんぱん」の味を、ぜひ自分の手で再現してみてください。ドラマの余韻とともに、香ばしいひとときを楽しめます。
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